mizoreさんのレビュー一覧
投稿者:mizore
2022/11/10 16:18
漫画の基本
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手描きの絵が目に心地いい。漫画の原点を思い出しました。しっかり描き込んで黒い部分が多いのに構図が良いのでしょうか、読みやすいです。ミステリー仕立てのストーリーも面白く引き込まれます。デジタル作画(というのでしょうか)の作品が多い昨今、「描く」ことの基本を見せていただきました。100%手描きで勝負できる方も珍しくなったと思います。尊い作品です。
2021/08/17 16:00
いじめられた側は二重に苦しめられる
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いじめられた側は復讐していいと思っている。いじめた側を憎み同じ目にあわせてやりたいと思うのは当然。しかしこの漫画が問いかける。復讐した後どうなるのか、と。復讐したら気持ちがすっきりして心の傷が癒えて、全て忘れられるのか。おそらく、すっきりしてもしなくても、傷は癒えず過去を消し去ることはできない。
では、どうしたらいいのか、葛藤する。いやな陰惨な記憶が心に突き刺さったまま、一生苦しめられるのか。忘れたいのに忘れられない。できれば苦しみをどこかにぶつけて忘れてしまいたい。でもどこにぶつければいいのか、誰が受け止めてくれるのか。なんだかいじめられた側は二重に苦しめられているようだ。
3巻の段階ではまだ主人公が直接復讐に手を染めているのかどうかわからない。生徒たちの行動をコントロールしているようにも見えるが、その意図がはっきりしない。この漫画の結末は一つの答えを教えてくれるのだろうか。その答えがいじめられた側にとって救いになることを願って、次巻以降にも期待したい。「いじめられる側にも原因がある」と「鈴木」が言っているようにそう思い込んでしまったままのいじめられる側は、自分自身で苦しみから逃れる術を見つけられない。
2021/04/28 20:31
良質なマンガです
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読み始めはジョークが効いて面白く軽快に読めるマンガだと思っていましたが、深い話でした。伝承をベースにみごとなストーリー展開でした。「意外」な所が本当に予測できない意外なもの。「人間の罪」にも考えさせられましたが、ストーリーは人間について希望も持たせてくれました。楽しく、そして静かに感動させられるマンガです。
2021/03/29 15:44
女性蔑視のない著者を尊敬します
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友情でしょうか、打算のない繋がりができているところ、感動しました。(ボウタロウもその繋がりの輪に入るといいな。)緊張感が途切れない中にも緩急あるストーリー展開がすごいです。1ページ目からストンと物語の世界に落とされます。
差別が感じられることがなく女性が描かれていて、女性が読んでも不快感のない数少ない青年向けマンガだと思います。
2025/08/03 11:16
面白いです
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ノンフィクションと言ってもよいほどのリアリティ溢れる作品です。なぜこんな漫画が作れるのだろうと思います。実際に経験したことでないと普通は描けないと思うのですが、作者さんが全て経験されているとも思えません。お伺いしたいところです。
ダメな部分があるキャラを「こういう人いたなぁ」「こんな人と一緒に仕事するのは嫌だな」などと思いながら読んでいたら、自分自身にも当てはまることに気付き、かなり胸にグサッと来たりしました。反省や後悔の気持ちに陥り、自分にとって結構’きつい’漫画でもあります。
50巻(50話?)まで読んだところですが、主人公「久我さん」の「夫」はセリフの中だけで登場するという設定なのでしょうか、それともいつか姿をみせてくれるのでしょうか、とてもスマートで妻に優しいという印象なので、登場してくれるのを楽しみに読んで行こうと思います。
2024/11/20 02:35
フィクションではなく全て現実にあったこと、読むのが辛かった。
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遭難者たちが死に向かって突き進む様子を思い浮かべてしまい、読んでいて非常に辛くなった。著者は刺激的な文章にならないよう言葉を選んで書いたと思うが、それでも十分にショッキングであり、あまりに無残である。
天気が荒れることで簡単に人間は命を落としてしまう。改めて山は恐ろしい所だと思う。
私がこの本に興味を持ったのは、高校まで愛知県に住み「愛知大学山岳部の薬師岳遭難事故」に触れる話をわずかながら聞いていたこと、そして親のつながりで、たまたま遭難事故があった当時、山岳部の現役の4年生部員だった‘おじさん’と知り合ったことからである。
40年近く前のことだが、そのおじさんは面白い人で話が上手だった。薬師岳の遭難について、私はてっきり部員は全員合宿に参加するものと思っていたので、おじさんは救助されて生きて戻ってこられたのだと思ったら、参加していなかったという。そして、亡くなった下級生部員の親から人殺しと責められた、と話してくれた。
今回この本を読んで、’おじさん’が合宿に参加していなかった4年生部員4人のうちの一人であること、合宿に参加した部員13人全員が死亡したこと、全員の遺体が発見されるまで10か月近くを要したことなど沢山のことが分かった。あのおじさんは大学卒業後も、遺体捜索のため何度も薬師岳に向かったのだろう。おじさんから話が聞けたのは、事故から20数年たった頃だが、思い出すのは辛かったのではないだろうか、聞き出してしまい申し訳なかったと思う。だが、もしまた会えるなら、おじさんがどんなふうに山に登っていたのか、部活動の様子はどんなだったか、聞きたいと欲が出てもしまう。(余談だが、高校時代の同級生の一人に愛大に進んで登山同好会に入った友人がいる。会員数は多くて、全員が一緒に登ることはなく、山行計画をたてるたびにパーティーを組む人を集めるのだとか。日本百名山に登るとか、年間100日山行だとか、目標が達成できたかどうかは分からないが、とても活発に活動していたことを覚えている。「山岳部は薬師の事故があったから、ないんだよ。それで同好会ができたんだよ。」と教えてくれた。)
マスコミの功罪についても考えさせられた。報道第一なのは当然なのだが、他社に先んじて特ダネを得ることを救助活動よりも優先させる姿勢は、誰のためなのか。
登山ブームにより発生した中高年層の遭難事故については、ぞっとした。登山は「ブーム」になってはいけなかったのではないかと思ってしまう。遭難した方たちは、今の私と同世代か私より若い人たちである。もし身近な友人から、「今度一緒に山に行こう、帰る前に温泉にもつかれるし、気兼ねのいらない人たちばかりで楽しいよ」と誘われたら、参加しているかもしれない。
この本から、登山や山の天候、危機管理に関する知識を最低限持つ必要があることや、人頼みにしてはいけないことなどを学んだ。
2024/01/20 12:01
求めていた1冊に出会えた気持ち
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カミングアウトがどれだけ勇気のいることか。その後もずっと勇気と努力が必要であり、ずっと苦悩も続く。自分のアイデンティティが認められないとは、どんなに辛いことだろう。
海外の作家さんならではの内容とみる。日本に生まれ育った日本人には書けないのではなかろうか。(日本の作家さんに失礼だろうか・・・)
勇気と希望を与えてくれる作品。多くの人に読んでほしい。万人が自然に自分らしく生きていける世の中を切に望む。‘カミングアウト’という言葉が特別な意味を持たない世の中になってほしい。
2023/06/19 18:32
読みたかったBLです
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キャラの悩みや迷いや心の揺れや意思など、丁寧に描かれている。表現するのがとても難しいと思われる心情が無理なく、共感できる。いろんな立場の人にヒントや勇気をもらえる作品だと思う。
2022/11/23 19:42
かっこよかった!
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アメリカの財政とか金融などの用語が難しくてストーリーについていくのが大変だったが、面白かった。4巻がでたあと1巻から読み直して4巻まで読了。全体にテンポよく展開し、3人の強いつながりやそれぞれの個性もわかり易く、BL色の出し方・描き方もよかった。
「リョウ」の日本での経緯の記憶がおぼろになっているので、「Mr.Rain」と「Dear Hatter」も読み返さなければならない、なんか作者さんズルいな~…と、楽しみな悲鳴。
作者さん、この2作と「THE SPEAKER」を、矛盾が生じることもなく描くのは作話に苦心されたのではないだろうか。
内容が複雑だったので、4巻で終わってホッとした。その点でも称賛したい。(4巻の最後が最終話のようだが、「完結」と表示されていないのは続巻があるのだろうか)
しかし3人の姿が見られなくなるのはちょっと寂しいので、短編でミステリー仕立てなどで、また3人の活躍が読めたらいいな、と期待する。
あなたが思うより、もっとディープな リアルBLの世界へようこそ
2021/11/17 22:05
読めて良かった!
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BLマンがは女性向けエロ本だと思っていたのですが、このマンガを読んで確信できたような気がします。BLは恋愛ファンタジーなんですね。用語など学べて、よくわからなかったことがすっきりしました。('LGBT'と言うとひとくくりにしてしまっているようで、あまり適切な言葉ではないような気がしてきました)
親しくもない人からいきなり性に関する質問されたら、不快を覚えますよね。ぶしつけな腐女子にはなりたくないなぁ…。「ハッテン場」には面くらいましたが、今だよく理解できてないような…子供ができるというような心配がない分大胆で開放的になれるのでしょうか。
いろいろ知ることができてよかったです。読めてよかったマンガです。物腰柔らかそうで話すと楽しいだろう作者さんのファンになりそうです。
2021/10/10 00:58
医師や病院側の内情がわかる
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21巻まで読みました。難しい医療用語は分かりませんが、ストーリーは追えるのでとても面白いです。病院や医師に対して疑問に思っていたことの答えがもらえました。フィクションと事実の境が判断がつきにくいので全てをうのみにすることはできませんが、全体にとてもリアルです。リアルなので恐ろしくもあります。患者として医師や自分の病気とどう向き合うべきか、教わったような気がします。
元気いっぱいの緩和ケア医「稲垣先生」にはちょっと違和感も覚えますが、「フラジャイル」は出会えてよかったと思えるマンガの一つになりました。
【期間限定版】メルヘン課長とノンケ後輩くん(1)【COMICリュウ創刊15周年お祝いBOOK(1)付き】
2021/09/25 16:26
「メルヘン課長」やその友人たちがたくさん教えてくれる
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多数派で異性愛者の私たちが、日ごろ無意識のうちにどれだけ小さい差別を繰り返しているのか、知らされた気がする。自分は同性愛者の人たちに差別意識を持っていないと信じたい。が、難しい。ふだんの何気ない言葉でも相手にとっては不愉快なものになることがある。多数派の異性愛者が作った世の中で暮らしてきた者には、何が差別的な発言になるのかがわからない。このマンガが読めて良かった。
2021/09/11 23:23
表現力すごい
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メインの二人が互いに相手の才能に魅了されリスペクトし、惹かれあうのがとても自然で、そして必然であるように感じた。途中から男性同士の恋愛であることをすっかり忘れてしまっていた。著者さんの作話・構成力、表現力に圧倒されストーリーに引き込まれた。結ばれないままの二人がとても切ない。次巻(7巻)がとても待ち遠しい。
2021/07/15 09:44
キャラクターみんな魅力的です
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多くの漫画で土方歳三が刀を振るい、その剣の強さが描かれていますが、この漫画では同志と戦略を話し合い、部下や小姓たちを厳しく指導するシーンが多く出てきます。彼がカリスマ性を持つ所以が丁寧に描かれており納得させられます。丁寧だけれど、一つ一つのセリフは短めで読み進めやすいです。
榎本武揚や大鳥圭介、新選組の安富・島田・相馬ら、それから伝習隊、彰義隊、遊撃隊、額兵隊などとそれらを率いた長たち、隊も人もみんな魅力的に描かれています。天使の輪を頂いた沖田総司が解説してくれる巻末の読み物も楽しいです。
6巻が待ち遠しいけれど、これからどんどん読むのが辛くなりそう・・・悲しくもあります。でも読みたい・・・いや、でも・・・
となりのメガネ王子とヤンキーと!【描き下ろしおまけ付き特装版】 5
2021/06/27 18:29
おもしろかった!
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たぶんずっとニヤニヤしながら読んでいたんだろうと思います。(そばに鏡がなくてよかった)
キャラクターたちの心の変化が丁寧に、でもコメディ調にみごとに描かれていました。元ヤンキーのお兄さん(いろいろと)グッジョブ!です。あと主人公のお父さん。失礼ながらあの一コマに大笑いしてしまいました。エッ、お父さんの出現ってこれだけ?と読み返したら数コマに入っていましたね。最高の「あるある」でした。始めから終わりまで面白く楽しく読めました。
