馬南神空さんのレビュー一覧
投稿者:馬南神空
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2024/08/25 13:59
意外とバトル系
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作者さんから特殊設定ミステリっぽいものを期待されるかも知れないし、その手の作品(「姉は何処」など)も含まれてはいるのだが、もう少し幅が広い感じ。ユーモラスなオチ話(「饒舌な依頼人」)、もう少し皮肉な(「浴槽の花婿」)なんかもあれば、バトル系のゴーストハンター風(「それは叫ぶ」)まで。にもかかわらず、キャラとロジックがしっかりしているので、軸がぶれない感じがあって安心して読める。
仮面幻双曲
2023/06/23 17:34
パズラー好きにはマストかな
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かなり真剣に推理してみたのだが、かすりもしなかった。しかしながら、この完敗は気持ちがいい。いやあ楽しい。パズルに振りきってる感があって、キャラ立ちとかギミックは抑え気味なので、そういうものを望む人には食い足りないかも。ただ時代の雰囲気みたいなものは十部なって、巻末解説で阿津川辰海氏がいろんな作家さんの名前を挙げられていますが、個人的には横溝正史、殊に「犬神家の一族」を連想しました。パズラー好きにはマスト。
キャプテン・フューチャー最初の事件
2020/05/31 17:35
彼は如何にしてキャプテン・フューチャーになりしかなりしか
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ハミルトンの正典の前日譚という形で始まったリブート作。敵役はヴィクター・コルボだけれど、当然のように後半登場のウル・クォルンが場をさらう。なんだかんだあって、ラストではフューチャーメンが勢揃い(なんとイイクとオーグまで)し、新生コメット号の建造が告げられる。これには胸熱。いろんな意味でよくできていて、すごく手堅い。ただ手堅すぎて、もう少し弾けても良いかなという気もする。正典の魅力のひとつはあの破天荒ぶりでしょ。
2024/04/18 14:40
ある意味、ミステリ本来の姿
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ミステリは本来オチ話であって、トリックが明かされた瞬間に読者をあっと言わせることだけに特化した小説というのは本来の姿でもある。実際にショートショートなら普通にあるし、短編でもままある。ただ長編では珍しい。読み物としてそれだけではさすがにキツくなるからだろう。で、本作はその長編オチだけ小説の希なる実例である。変な小説とか分類不能とか言われているようだが、巻末解説でも丁寧に説明されてある仕掛けで、読者を「へ?」とか言わせるためだけに書かれた小説なんだと思えば、別に変な話ではないだろう。まあフツーはやらないよなあ。
あやかしよろず相談承ります
2021/02/17 19:57
対人恐怖症は、あやかし相手には発動しないのか?
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あやかしの登場する、軽いタッチのオカルト・ミステリの連作集。極度の対人恐怖症の女のコが、あやかし専門の悩み相談所で故あって働くことになって、とお話は進む。ミステリ色は薄いけれど、使われているトリックにはひどく凝ったものもあって、作者さんのこだわりを感じる。あやかしを扱ったお話として面白いのは、あやかしに怖さはもちろん、神秘性もなく、まるでちょっと変わった職業の人みたいな扱いなこと。このへんは好みは分かれるかも知れない。
カミガカリ 不自然言語処理殺人事件
2024/06/22 14:38
思ってたのと違う
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神様によって犯人の名前が予め与えられるという設定のミステリ。ここはお約束で判じ物みたいな予言を読み解こうと、四苦八苦する話だと思ったのだが、全然違う。予言は普通に読めるもので、後は足で稼ぐタイプの刑事物みたいになる。この予言の部分を生成AIに出力させたというのがミソらしい。迂生の勘違いはともかく、その仕掛けに振り回されたのか、なんとなくガチャついた話で落ち着きがない。途中でホラーっぽくなって、二話目で長期シリーズの最終話みたいのが始まってしまう。無理があったんですかね。
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