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ねむの木さんのレビュー一覧

投稿者:ねむの木

56 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

最高のハッピーエンディング

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紙本読了

とにかく大好きなお話です。
登場人物がそれぞれとても魅力的なので、他愛ない会話を読むのが楽しいです。
“食べて寝て”という日常を、とても上手に描く作家さんですね。

上巻から時間をかけて心の距離を近づけてきた八潮とトキ。
“相手に触れたい”と思う気持ちが恋なのだ、と自覚するまでを、段階を追ってきちんと描いており、そこから一気に開花する八潮の色気と、心の成長が見所です。

“不老不死”についての問題にも一定の答えが出て、ラストは最高のハッピーエンドを迎えます。
最後まで読んだら、ぜひ再読を。
一読では見つからなかった答えを発見できると思います。

ラヴシーンはページ数をしっかり使って描かれています。表情がなんとも色っぽいです。
アングルの工夫で修正はほとんど無し。


ここからネタバレあります。



トキの存在は『100万回生きたねこ』著 佐野洋子 を思い起こさせます。

「(死ぬのは)嫌だな」と思った瞬間に凍りついてしまったトキの時間は、八潮と出逢うことで再び動きだした感じですね。
“死ぬのは嫌だ”より“八潮と同じ時間を生きたい”という気持ちが勝って、それが止まっていた時間を動かしたのだと思います。

八潮とトキは『100万回生きたねこ』の縞ねこと白ねこのように、愛する者同士、寄り添って生き、八潮が死ぬ時にトキも命を終えるのであろう予感がします。

ミツとトキの決定的な違いに“元々は人間”と“獣”という点があります。
ミツの八潮に対する思いは、恋愛感情というより動物的な愛情(あるいは執着)、忠誠心、独占欲だと感じました。
きっとこれからも八潮の守護として、寄り添って生きるのだと思います。

みんなが各々ちゃんと幸せになれて、最高の読後感を味わわせてもらえます。

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紙の本

会話のキャッチボールが楽しい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紙本読了

ストーリはもちろん、年中行事や風習、縁起物などの知識が満載で民俗学としても歳時記としても面白い作品です。

メインの登場人物は3人
一人歩きすると、なぜか山限定で迷子になる高校生の八潮。
山で迷わないよう、八潮を護ってきた山犬(狼)ミツ。
突然ふらっと八潮の家にやって来た、不老長寿のモノノケ(見た目20代後半?の男)トキ。

本格的(?)なBLは下巻までおあずけなので、上巻では八潮の無垢で無自覚な天然タラシぶりと、それに翻弄されるモノノケ達の様子を楽しみましょう。
普段は無表情の八潮がたまにみせる笑顔や照れ顔が萌えます。何より言葉のチョイスや会話のキャッチボールが本当に楽しいです。

そして下巻まで読んだ後に、できれば、改めて上巻からゆっくり読み返して頂きたいです。
そうすれば“あの時の台詞は、この時の会話の事だったのね”とか、
“ここはそういう意味があったんだ”
といった伏線を発見できると思います。
何度も読み返すことでいっそう理解が深まるスルメ作品です。

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紙の本

おとぎ話と思いきや…

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

死にかけた主人公の前に天使が舞い降りてきて…

え、ファンタジーですか?
でもはらだ先生だしなぁ。

などと考えていたら中盤から様相がガラッと変化します。
これは“この天使はなんぞや”を探るミステリーですね。
そして最後にささやかだけど、生きる上でとても重要な救いが主人公に用意されています。

これBLの枠に入れることで、読者層を狭めているような気がしてモッタイナイです。
入れなくても読者を選ぶ作品ではあるけども。

電子特典は、書き下ろしのネームです(※私が読んだものは)
これ結構重要なのではないでしょうか。
ラフ画に手書きの文字で幸紀の言葉が補足されることにより、一層温かな気持ちになれます。
なので、電子特典版をオススメします。

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紙の本

清宮さん最初とギャップありすぎです

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

3巻は思春期に性的趣向を自覚して以降、ゲイを隠して田舎で暮らす清宮の生き辛さをメインテーマに描いています。
想像以上に清宮の内面は、恋愛に対して本っ当に面倒な性格でした(牧野より酷いかも…)
1、2巻ではもっと格好良かった…よね?

これまでの腰乃作品は“同性愛”に優しい世界というか“あなたも私も同性愛者”な街(鮫島&笹原のコンビニが起点)に成り立つストーリーでしたが、本作は今までよりも現実に沿った設定に感じました。
だからこそ、清宮の悩みは切実で痛々しい。

それでも福くんや安則の助言も受けながら、お互いの弱さや相手に対する強い想いを伝え合い、やることもヤリ(ここはいつもの腰乃さんで、オノマトペが凄いwです)物語は大団円を迎えます。

書き下ろしは、吉武&守屋の訪問。
守屋は変わらずいい子です。
吉武は何だかかんだ言いつつも、牧野の事を大切にしてるよね。
(あと、牧野と守屋が幼馴染みのイメージはなかったな…)

補足
紙では、今回は白抜きです。
確認したら、1,2巻では描いてましたね。
作家さん自身の作風の変化なのか、出版社の基準が変わったのかは不明。
もしかしたら、電子書籍への対応かな…。
後から消す労力を省くためとか?
でも描いてなくても、腰乃さんの描写は秀逸です(残念ではありますけど)

そして次回からは福くん編がスタートするとのこと。これからも目が離せません。

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電子書籍

電子書籍あおに鳴く 小冊子

2021/01/28 15:19

司朗達の平和な日常が楽しめます

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、作品の結末を補足するような内容ではありません。
本編のエピソードを補完する短編なので、読むことでその時々の会話の背景が見えてきます。
『あおに鳴く』の世界観を愛している方なら満足できるかな。

灼さんらしい、何度も読み返して初めて言外の意味を掴める作品です。

表紙と奥付含めて29ページ
とても短いお話ですが、本編と小冊子を往復して読み込む楽しさがあったので、個人的には満足です。


○『あおに鳴く』小冊子
『あおに鳴く・続』“ごほうびエピソード”を補完するストーリー。

読まなくても支障はないけれど、読むと言外の意味がわかってより楽しめます。
司朗の呟きや鴻への質問など、これを読むとその言葉に至った流れが理解できます。

この時余裕の表情に見えた司朗も、ここに至るまでには様々な葛藤と努力があったのね、とかね。

○『あおに鳴く・続』小冊子
司朗の誕生日エピソードと、
『あおに鳴く・続』“お正月エピソード”で描かれなかった秘め始めなど。

私はこれを読んで、鴻の心は司朗に比重が傾いているように感じました。とっても甘いストーリーです。
というか、コレ司朗に惚れずにはいられないよね…ホントに高校1年なのか、司朗くん。

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紙の本

紙の本復活の日 改版

2021/01/11 22:19

私達はまだ間に合うはず

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今再読するには、あまりにもリアルで恐ろしい作品です。
だからこそ今読んでおくべき作品だと思います。

全編に見所の多い作品ですが、特に
『第4章 夏 5 八月第二週』
ユージン・スミルノフ教授最後のラジオ講座は必読です。
“砂糖が溶ける時間”とはどういう意味なのかをぜひ知って欲しい。

最期の瞬間まで語り続けた教授の言葉は、亡き小松左京氏から私達への遺言のように思えます。
今ならば、まだ私達には“砂糖が溶けるのを待つ”だけの時間が残されているはずだ。今すぐ行動せよと。

昭和50年初版の本ですが、コロナ禍の今を預言したかのようなストーリーが展開されます。

速すぎるウイルス変異のスピード。
無力な体内抗体。
高い致死率、効かないワクチンと薬。
鳥類の大量死と鶏卵ワクチン製造の危機。

医療体制の崩壊による、医師の使命感頼りの治療。
政府は民主主義を守るために強制力の行使を躊躇い、その結果遅れる対応。
感染症がもたらした、各国政治中枢の機能不全

消えていく命、その最期の日々。
人類を絶滅から守るために、自らの生存を隠し沈黙する南極大陸の人々の苦悩。
ウイルスの正体と皮肉な結末。

“鳥瞰”と“主観”や“実録調”と“物語調”を巧みに使い分けて展開するストーリーが素晴らしいです。

小松左京としては比較的読みやすい長編SFですので、この機会にぜひ一読して欲しいと思います。

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電子書籍

男前可愛いは絶対正義!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紙本読了

高校一年生の青春譚。
性に関して基礎知識すらない美少年・日葵と同級生・楽の話。
日葵がありえないレベルのピュア加減なので、ストーリーにリアルさを求める方には不向きかもしれません。

これは、BLの醍醐味と言えるストーリーですね。
少女マンガだと“あざとくて苦手”となるような人物像でも、男子高校生となるとすっと読めます。
日葵が、ピュアだけど基本的な性格は“男前”なところも理由かな。

二人が仲違いしてから分かり合うまでのシーンでは、日葵の言葉に「あ~もう、男前で可愛い!ホント可愛い!」と悶絶しました。

登場する女の子達も、与えられた役割をキチンとこなし、尚且つチャーミングです。

読む上で不快に感じる要素が全くないのは、鈴丸みんたさんの作品の最大の魅力ですね。
爽やかなストーリー展開は、BL初心者にも読みやすいと思います。

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紙の本

暗雲立ち込める2巻

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紙本を購入
3巻への引きは強めで、先が気になります。

ネタバレあり

オーナーの美意識を体現する楽園シャングリラ。
その楽園を排除しようとする外部勢力やフィーを付け狙う謎の人物など、2巻では様々な問題が浮上してきます。

フィーの過去をオーナーは把握してないようですね。
父親のような愛でフィーを受け入れるおおらかさに二度惚れしつつも、一つ判断を誤ると一気に楽園崩壊に繋がりかねない状況下にあって、フィーの隠し事がどう影響してくるのか不安が募ります。

アポロとフィーの関係は小さく…しかし確実に変わってきました。
その変化の一つがキスです。

始まりは添い寝
そこで互いの過去を明かすうちに確実に距離が近づいてきました。
そして1巻では拒んだキスが自然な成り行きで交わされるのですが、それが“恋愛感情”なのかは未だハッキリしません。

たった一人から愛されその人だけを愛することを知らないフィーと、ただ一人だけを愛したいアポロ。
互いの心が重なりあった時、座裏屋さんの描く甘い世界がみられるのでしょうね。
私の中で座裏屋作品史上No.1の焦れったい二人ですが、能動的になった時のアポロを楽しみに次巻を待ちます。

今回もアングルで白抜きなど野暮な修正を排除していて、画力の高い作家さんって凄いなと感心します。画面構成上のストレス0です。

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電子書籍

電子書籍月影

2020/11/17 01:50

表題作だけで充分満足しました

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作のみ星5です。
あとは星3~4ですね。

ということで『月影』は本当にオススメなので結果星5ということに。

表題作『月影』と続編の巻末にある『逃げ水』+短編三作品の構成。

表題作と『逃げ水』は、女郎屋に捨てられていた清人の生涯を描いた作品です。
ジャンルはBLですが、そこで括ってしまうと本質を損なう気がします。

「中編というにはページ数が足りないかな」ぐらいの分量の作品ですが、SHOOWAさんには珍しく終始シリアスに徹しており、強く印象に残る作品でした。

ご都合主義の一切を遠ざけ、戦前~戦後の激動の時代、過酷な運命に翻弄されながら生き抜いた清人の人生を描いています。
特に『月影』は格別の切なさがあり、再読のたび、いつも同じ場面で胸が締め付けられます。

“…それでも生きていく”ということを一貫して描いた作品です。

そして短編は戦隊モノ、ヤクザモノ、SF・マカロニウエスタン・ファンタジーモノの三作品です。
あまりにも表題作とテイストが違うので、短編は後半に纏めるか、他の単行本として出版した方が良かった気がします。

この単行本、SHOOWAさんらしさ満載の作品群で良いんですけど…けど…『月影』の余韻が台無しなんです。『逃げ水』に入り込みづらいんです。
そして続けて読まないと、清人が先生からもらった言葉の余韻が薄まるんです。

…でも、きっと編集者さんなりの拘りがあったんでしょうね。ならしょうがないね、うん。

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紙の本

ウイットに富んだ会話とストーリーの構成力が魅力

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

3作品収録。
どの短編も、冒頭からラストシーンまでストーリーの作り方が非常に上手い。
そしてコマ割りはさながら映像作品のようです。

表題作はハードボイルド。
目まぐるしく変わる互いの関係や事件の様相など、本作だけで単行本1冊分にできそうなストーリーを、過不足なく短編として纏め上げる力量に脱帽です。(本音を言えば、長編で読みたい作品ですが…)

『感情スペクトル』
ヨネダさんとしては珍しい、普通の高校生が主役。メインCPは勿論、脇役の仲屋も魅力的でした。学生ならではの“わちゃわちゃ感”が楽しい作品です。ちなみに、仲屋は販促の4コマ漫画(×2)でも活躍(?)しています。※10th ANNIVERSARY FAN BOOKに収録あり。

『リプライ』
ディーラーと修理工場の工員の話。この作品集の中では一番現実寄りの作品です。どちらもちゃんと見た目から考え方まで“男性”なので、そんな二人が互いに恋に落ちる事への戸惑いや躊躇がリアルです。

年齢、立場、多種多様な男たちの恋模様を楽しめるオススメの短編集です。

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紙の本

紙の本君香シャーレ

2021/04/10 22:26

とにかく会話が楽しい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

紙本&電子読了 表題作のみ
大学の後輩(香りフェチ)高階と先輩(生真面目で天然ボケ)有路の話

研究室を舞台にした展開として格段の目新しさはないのだけれど、読めばとにかく面白い!
でもこの面白さは「読んでみればわかるから」としか言いようがないんですよね。
もうね、作中の台詞や心の声の全てが独特の面白さに満ちているんですよ。これ“鯛野節(たいのぶし)”って名付けていいレベルです。

一貫して高階が良い感じに変態っぷりを発揮していますが、最終的には有路が全てをかっさらっていきます。
その場面はレビューでも時々触れられてますが、知っていても読めばちゃんと面白いところが凄い!

もちろん研究室の仲間も、それぞれの個性が際立っていて魅力的です。
楽しい作品を求めている方にオススメです。

修正が必要なアングルなし。
電子特典でも有路はやっぱり可愛い!
カバー下収録あり
(↑hontoの電子書籍と内容が同じかどうかは不明です。)

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電子書籍

単行本2巻の続きです

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遂に手を出してしまった分冊版。
紙本+まとめて読む派なのですが今回は待てなかった…。
総頁36P

今回初めて3つのルールのいずれかを破った場合の、試情夫及び小鳥が受けるペナルティについて具体的に触れています。
そしてアポロは、フィーの専属から全ての小鳥達を相手にする試情夫デビュー。

各々が別々の相手と触れあうことで、互いに対する気持ちに何か答えが導き出されるのか?
また次巻が待ち遠しくなりました。

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電子書籍

電子書籍半壊の花

2021/03/30 04:18

大満足の短編集

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電子読了
中編2作と短編2作
力のある作家さんは、短編もやはり上手いですね。

デビュー作とのことで、絵は現在の作品より画面が荒いというか“ガサガサ”した印象がありますが、それがこの作品世界にはとても合っています。
何よりストーリーのクオリティが高く、しかも作品のテイストが全く被っていない。
改めて凄い才能の作家さんだなと思いました。

これまで読んできた作品から“どこか不思議な要素のあるお話”が持ち味の作家さんだと思っていましたが、本作は王道の恋愛物です。
そして王道もやっぱり上手い。
心温まるストーリーをぜひ堪能して欲しいです。
全ての作品終わりに入る通し絵や、おまけの後日談もそれぞれのキャラクターが立っていて楽しいですよ。

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紙の本

紙の本イケメン君とさえない君

2021/03/08 16:41

ピュアなストーリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

イケメン君こと真柴とさえない君篠原、そして真柴の亡くなった恋人みっちゃんの話。
おとぎ話のようなピュアなストーリーです。

一般のBLの基準は判りませんが、私にとっては、れっきとしたBLでした。

ここから内容に触れています。

叶うか否かではなく前提として“恋をすること”
始まりはともかく、篠原は段階を踏んでちゃんと恋をしている、ならばこれはBLだと思います。
一方真柴の気持ちが篠原への恋なのか亡くなった彼女への思慕なのか判断が難しいところですが、そこをぼかしたまま終わることで最後までほのぼのした世界観が守られています。

そして何より印象に残ったのは、愛する人への心残りと生者と死者のどうしようもない隔たりを“ひらり”と乗り越えて去っていく恋人みっちゃんの男前さでした。
幼稚園の頃、不器用で上手く伝えられなかった少女が、大人になって気持ちを察することもできるようになり大切な真柴を篠原に託す。

余韻の残るラストシーンまでよく練られた作品でした。
ただ、ハッキリした結末を求める方には合わないかもしれません。

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電子書籍

大人の恋

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電子読了

作家の百武勇虎と菓子司の上条忍の話

前作『ふきげんなディア』でメインCPの1人桜庭斎に、蛇蝎の如く嫌われていた百武がメインです。
スピンオフで設定は前作より以前の話ですが『ふきげん~』を読んでいなくても特に問題ありません。

そして前作を読んでいる方には桜庭と百武の因縁が判り楽しめます。
『ふきげん~』では「百武、ちょっとウザイぞ…」と思っていたのに、本作を読んだら一気に好きになりました。
そして本作の桜庭は、前作より少し“大人げない”感じがあってかわいいですよ。

前作では落ち着いていて、どちらかといえば面白みのないタイプに見えた上条が、メインCPになったら大変身!
色っぽくてどこか陰がある、けれど“あざとくない天然”という、とても魅力的な人物でした。
そして百武…薄汚れたおじさんだと思っていたのに、髭を剃り手拭いを脱いだらなんともワイルドな男前でしたよ。
そしてとにかく甘い!艶やか!描写が上品!
とっても良かったです。

頁数(本編だけで224P)たっぷり、他サイトでの電子修正は無し(hontoでは読んでいないのでこちらの修正は不明)オマケもついて充実の作品です。
常々、過剰な修正は絵の魅力を損なうと思っており電子購入を控えがちでしたが、本作はノンストレスで読むことができました。
こちらのように構図を工夫された作品は、出来るだけ修正を回避して欲しいです。

程よくシリアスで程よくコミカルと申し分ない作品だと思います。
何よりオマケも含めて、作者さんの作品と登場人物に対する愛を感じる良作でした。

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