桜橘さんのレビュー一覧
投稿者：桜橘
背中を預けるには １
2021/05/08 09:41
前世の記憶がつらい…
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
辺境伯末子として産まれたレオリーノ。
半成人とされてる12才になる日に12年前悲劇の場となった国境の慰霊式典に初めて参加して…
前世の記憶を夢に見て前世の自分であるイオニアの残した思い、それを知りたいけど式典で負った怪我から回復しても弱ってしまった身体でどうにもならない…？
成人の儀を受ける為、自分が何を出来るのか掴む為、家長である父伯爵から２年の期限付きで王都へと出て運命が一気に動き出す。
過去の話や、出てきた他キャラの視点からの話が挟まっていて、わかりやすかった。
ただ、キャラの名前が話の流れ上仕方ないけどファーストネームとファミリーネームが交ざって出てきて一瞬誰だったか前の辺りページに戻ってみたりしてしまった…
厚みに負けず読みとおし次巻へ。
背中を預けるには ３
2021/05/08 15:50
３冊中一番話がしんどかった
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
相変わらずまたレオリーノが本人はしっかり考えて行動しているつもりなんだけど、無謀なことを…
それでも王都に出てきたばかりの頃よりは少し自分の身体とか周りには気を付けてはいたけど、でも甘かった…。
ルーカスが偶々居合わせて間に合ったんだけど、グラヴィスの信頼を無くして…。
その後は話を聞いてもらえず、只々抱きつぶされ…。
護衛のヨハンの体当りの訴えでやっとグラヴィスに話ができたと思ったら…
もう、最後までどうなるのか目を離せない話運びだった。
最後の最後。王族の闇がまた…。
久しぶりにここまで集中して読みごたえのある作品に出会った。
３冊揃う迄読むのを待って良かった。
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です
2022/12/30 18:16
シリーズ開始だった〜
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
題名が長！でも内容紹介でもある。
落雷をうけ、宰相として自分がした指示の対象人物と入れ替わってしまった～!と。
入れ替わってしまった王子の体型のままだと命の危険を避けるのもままならず、身体が重いからと始めたダイエットが普通の運動から魔法で強制的に決行したらイケメンキャラな上中身が賢いから別人に。
出てくるキャラが魅力的で（王子の親族系は母親以外酷いけど）サクサク読んでって、あれ？のこりもうページが？とおもったらしっかり続いてました。
めちゃくちゃ続き気になるシリーズ開始巻でした。
て、タイトルどうなってくのかな？と妙なとこもきになる作品。
聖邪の蜜月
2021/04/02 19:08
世界観しっかりしたファンタジー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
表紙絵から受ける印象通り。
主なる神の名を嵩にきた神官達が権力を持ってる国。主人公のアシュは奴隷売りに売られて「神の愛し子」という役目を負わされ、辱しめを受けながらも、強い意思を無くさずに脱出し一人巡礼者の姿で生きていく途中、もう滅びたと言われてた聖獣ドライトンの卵を拾い孵化した子を大事に育てる。
アシュがサージと名付けた子を大切に「唯一だ」と育ててくところ、育ってゆくサージが一心にアシュを求めるところが…
アシュが神殿にいた頃知り合ったカーリンとの王都での再会等、話から目を離せず一気に読んでしまった。
最後のところでもう盛り上がりがまた良くて。アシュはかつての自分と同じ存在になってしまっている子供を助けて…
最後までハラハラしっぱなしだった。
サージを拾った場所で、ここに埋葬してくれ、とサージに頼むとか…うぅ…
もう本を閉じたいけど読み終えるまで閉じられなかった…
ラブネスト２ｎｄ 上 （ディアプラスコミックス）
2021/03/06 13:03
同居スタート
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
暫く振りのシリーズ続き。素直に「２nd」で分かりやすくて良い。
無事にビルの改装が終わって、さすがの建築士旭、匡人が使いやすいキッチンなんてうらやましい～。引っ越し祝いにホームベーカリーとは。そういえば匡人は家電好きで詳しいから先に引っ越し祝いで炊飯器あげてたな…
今回は旭さんの内面的な部分が出てきた。そして、匡人の存在が旭さんにとってどれだけ大きいのかってことも。
最後には年末、匡人の実家へ二人で～というとこで次巻へ。匡人のお母さんなかなかの美人さん。しっかりこたつで寛ぐ旭さん…似合う。
各話の合間にちょこっとある一コマが面白かった～
君の瞳に愛をささやく
2021/01/18 17:05
「瞳」がテーマかな？
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
絵描き×自動車販売営業リーマン
大きな事件とかがあるわけではないけど、人同士の相手を思ってしたことなのにどうしてか(１人１人は別個体だから無理もないけど)すれ違い、かけ違えてって描写がすごかった。遠野が藍沢にどうしても打ち明けられずかくし続けてしまっていたこと。読み進めてくのにしんどくて、でも止まらない。時々息を詰めてしまいながら、一気に読了した。ネタバレ無しで読んでみて欲しいな。
後書きより、この作品が新人大賞の奨励賞とのこと。びっくり。
ソラのひと
2021/04/29 15:16
タイトル通りとは
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作者さんの作品で「ソラ」とタイトルに入っているのは何冊かあるので、まさか具体的にだとは思わず。
高校の時白谷の入ってたワンゲル部に宇来先輩が途中入部してきて出会う二人。キャンプで星空を見上げてるシーンはカラー口絵もあって良かった。
ワンゲル部つながりでずっと親しくしてた妹分の後輩夏希ちゃんに宇来先輩が占い師をしてると聞いて会いに行く白谷。でも、高校で最後の別れかたが悪かったとはいえ、１０年後再会してからの宇来先輩のめちゃ塩対応にめげず、白谷は頑張った…高校時、先輩に言っちゃった事や態度は悪かったけどまだ高校生だったからね～。自覚は無くても嫉妬から出てたし。
その後もまた夏希に「宇来先輩の売っている空」を買って来て欲しいと頼まれ。
「宇来先輩の空」とはレジンで造られた空を再現している作品で、その中にはキャンプで二人見上げた空もあって…
宇来のセリフが冷たいというかサクサクしてて、あれ？って思ってたんで理由がわかってからは、もう仕方ないっていうか可愛く感じてしまった。
最初の辺りの宇来先輩が嘘のように甘くなってって。白谷の影響か～
最後の辺りで、え？え！？まさかこんな…ってなってしんどかった～
…白谷が宇来先輩を特別に意識した「名前をちゃんとはっきりキレイに呼んでくれる」
これはホント、大事でうれしいことだよね。
宇来先輩も名前の意味をしっかり踏まえてしっかり呼んでくれてたし。
厚みがあったけど読みごたえ有りでした。
竜は無垢な歌声に恋をする
2021/09/12 15:46
竜人シリーズ三冊目！
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今回主人公のシリルは両親が育てられず、王都にいるオーウェル家に預けられ養子になった竜人。自分が育ってきた環境が恵まれてるのはわかってて、でも自由が無い窮屈さを感じていて気晴らしに竜の姿になって空を飛んでいたら歌声にひかれて村人のレヴィに出会い…
レヴィは村が大火事になって、その時に両親を亡くし、自身も顔に大火傷を負ってかろうじて見える右目だけでも村人の雑用を引き受けたりして健気に生きている。両親の墓前で讃美歌を歌っていて、その歌声にひかれたシリルが通うようになり。
竜人のシリルがなんだか脇が甘い。「自分がレヴィを守る！」とか考えてはいるんだけどやっぱり若者だからか危機管理感？が薄くて、肝心なところは親友のフリップに指摘されてたりする。
今作では、やっぱり寿命の違いというところが説明されてた。前２冊のカップル達のその後も読めて良かった。アランが最初はシリルに望んでたことが切ない。
巻末収録のイラストあとがきがめっちゃ面白い！爆発してますな～
インテリヤクザは不器用な策略家
2020/10/18 20:33
やっと来た！
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
電子配信されてて、紙媒体になって嬉しい！
「極道さんは～」シリーズの本編の中でチラチラと出てきてた伊勢崎さんと舞桜ちゃんの話。
舞桜の過去がなかなかハードでひどかった…
自分が母親にひどい扱いを受けているって事にも気が付けないなんて。
そんな状況から救い上げてくれて、学校に通えさせてもらってなかった舞桜にたくさんの事を教えてくれたのが伊勢崎。「極道さんは～」本編での皮肉っぽいキャラはどこ行った？！って位、舞桜には甘い…。
でも何も知らないまっさらさんな舞桜に好き勝手するのはやっぱり先輩(賢吾)と同じなのね。
弟の碧斗やおばあさんとの結びつきも、やっとしっかりすっきりして良かった。
碧斗くんは小さいのに大人に立ち向かって舞桜を守ろうとするし、健気格好良かった～
2025/04/13 07:19
面白かったです！
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
悪食４
とって置いたけど、読んだ…読み終わってしまった〜
既に次巻が待ち遠しいです。
水琴の持つ異能の謎がまた開きました。
そしてまた水琴は一歩成長。
泉理の「重い」愛が今回は物理で発揮されてて良かったです。
今回も異能持ちの「彼」が出てきましたが…そうきます？！というところで「つづく」
次巻も楽しみです
狼殿下と黒猫新妻の蜜月
2023/04/25 21:30
続編来た!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
また2人の話が読めて嬉しい！
今回は日本でいうとお彼岸？お盆？みたいなシーズンで国を挙げてのお祭り時期に、キナ臭い客人の訪問が。事後承諾狙いで来た狐獣人、現王の義姉で年甲斐もなくランフォードに色目を使い…
ま、ランフォードがシェイン以外に目を向ける訳もなく。
前作でシェインが働いていた公爵家末っ子が女狐さんと組んで出てきたのはちょっとびっくりした。
2人がラブラブで、シェインが王族含め周りのみんなに愛されまくって幸せそうで良かった
この恋の涯てには 背中を預けるには外伝
2023/03/29 09:42
ヨセフかわいい〜
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本編で少しだけ出てたヨセフの思慕の行方。
剣の腕以外はポンコツで、まっさらなヨセフ。
礼儀も知らない田舎者からの成長が読めて良かった。
最初に出てきたときは主であるレオリーノの兄貴分的なところがあるのかな？と思ってたけど、剣を抜かない（いらない）場面だと、まっすぐ生真面目で。
ルーカスの軽口を真に受けて純潔を捨てれば…っと行動しちゃうところはハラハラした。
敵対残党との戦闘も、ヨセフの恋がどうなるのかも最後まで惹きつけられて読了。
面白かった～!
羽化
2021/06/06 18:06
まさに水琴の「羽化」
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悪喰２
前作より格段に水琴の恋人兼パトロンの泉里が過保護度増してた。
「夢魔」「足音」の2編収録。
どちらも中々のボリュームがあってそれぞれで一冊になってしまいそうだったけど、２作を通して水琴がぐんと「羽化」してく。
「夢魔」で悩んでしまったりしてたけど、水琴は今作の中でぐんと成長していってしなやかに強くなってってる感じだった。
水琴が死んでしまった人の想いをよみとって事件を解いて行くごとに能力が強くなってって、彼岸との距離が近づいてしまうのを此岸こちらに引き留めるのは泉里にしか出来ないことなんだろうな。
「足音」で怜一が言ってた泉里評価が分かる。
何だか不穏な新キャラが出てきたから、これで次作かな…。楽しみ。
背中を預けるには ２
2021/05/08 15:32
前世と現世の違い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前世イオニアの時には出来たのに、レオリーノは脆くて弱い身体。成人とはいえまだ10代な上に世俗に触れた経験もほぼ無いままだから、自分で何とかしようとしてもうまくいかないで自ら窮地に落ち込んでしまい…と、ハラハラしんどかった～。
でも、自分がイオニアの生まれ変わりだからグラヴィスにもルーカスにもイオニアみたいに出来ないと失望されるって思ってしまっててせつなかった。
前世でイオニアの死に関わる問題の究明が少しずつ動き始め、同時にまた戦争の足音が近づく。
どうにも目が離せないまま、次巻完結へ…
ラブネスト２ｎｄ 下 （ディアプラスコミックス）
2021/03/22 05:10
シリーズ２CPが絡んで楽しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前々作で穂積が散々引っ掻きまわしてた後輩の郁央&パートナーの要佑カップルと二組でキャンプへ。二組の絡みがなかなか楽しかった。
ちゃんと旭さん気遣った予定組してたのはさすがだね。泊まるロッジの造りに興味を引かれる旭さんはやっぱり建築が好きなんだな～
今回はそのキャンプパートが癒し部分。最後の最後、旭さんのお父さんの荷物の中身にうるっとさせられた。旭さんのずっと抱えてきたものも、穂積にしっかりうちあけられて話出来てよかった。
大満足で読了。シリーズ続くらしいのでまた楽しみ。
