ろくさんのレビュー一覧
投稿者:ろく
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風が吹くとき
2020/08/08 20:48
いつだって、その日、日常を過ごすしか術がない
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出てくるのはこの夫婦だけ。他の登場人物を出さずこの二人だけなので読む側の色んな感情がこの人達だけのために出てくる。
果たしてこの二人は無知なのか?
なにも知らない、知る術が少なすぎる中々で精一杯をしたのに…
最初のページと見比べてみると、会話に然程変化はないのに不気味な色合いになるのが悲しく、辛い。
著者のレイモンド・ブリッグズは会話の内容何回も考えて考えて、書いたのだろう。会話の中に「辛い」などの悲愴的な言葉が恐ろしいほどに皆無。体の症状も軽く、日常会話で流れていく。
イラストと会話内容のちぐはぐさに感情が追いつかなくなる。だからこそ私は奥さんの髪の毛が抜けたところがとても辛く刺さってしまった。
他の戦争映画や本も悲しいものだけど派手な爆撃も経験したことがない自分にとってどこか別の世界、一歩離れて見ていた。
でもこの夫婦の会話って、皆がいつも家族や友人と話してるたわいもない会話と何一つ、変わらない。
だからこそ恐怖と悲しさ、不気味さを肌身に感じてしまう。良い人が、普通の人が。
戦争とは、核兵器とは。
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