はやしさんのレビュー一覧
投稿者:はやし
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秀吉はキリシタン大名に毒殺された
2020/10/19 22:21
今後、歴史の描かれ方が、変わるのではないでしょうか
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田中進二郎先生の本「秀吉はキリシタン大名に毒殺された」は非常に秀逸です。
今後、歴史の描かれ方が変わる、と予期せざるを得ない。
先日、NHKでも、海外布教事情を踏まえたこの時代に関する番組がありましたから、今後、世界史と日本史の範疇が無くなっていくのだろうなあ。縦横無尽な切り口で分析されてる。
それにしても、内容が分厚い、かつポイントが細やかに押さえられていて、ああ、そうだったのか、というのこと、いっぱいあります。深すぎて一言で説明難しい。
個人的には、細かいけど
イエズス会ザビエルは、バスク地方の貴族出身たから、独立精神旺盛、かつ狂信的、だとか。
長老派が、今の英国教会であるとか、
後藤又兵衛がなんであんなに活躍したのに、黒田官兵衛に追放されたのか、とか。
なんか、こういう細かいことを含めて、大きなストーリーもいろいろあるけど、教えて頂ける一冊です。これが、注目される一冊なのだなあ。
信長、秀吉、家康の天下統一時代を、日本史範疇だけでなく、世界史範疇の海外動向も踏まえた、縦横無尽な新たな切り口でなおかつ緻密に描かれています。
それには、来日宣教師らによる日記等の資料の記述によるもの等、新たに暴かれる、衝撃の史実が海外世情を踏まえながら多く紹介されています。
今後、この本に書かれている内容に、歴史の描かれ方が、変わるのではないでしょうか。また、今後、日本史と、世界史をジャンル分けすることがナンセンスになってくるのでは?そしてその際、この本による描かれ方が、標準になって行かざるを得ないことを予期します。
当時、文化的、技術的にも日本に大きな影響を与えたとされる来日した宣教師達の、背景も各国の政治背景を踏まえ、日本史だけでなく、当時の世界史も網羅されています。
今の日本を語るのに世界動向が欠かせませんが、同様に、脈々と今に続くその大きな流れを感じられる、そんな印象も持ちます。
冒頭、のっけから、英国教会の実態(カトリックでもプロテスタントでもない)という現在の状況の説明もあり、今に至る、世情のポイントも教えてもらえるように思います。また、イエズス会の誕生経緯の説明(スベインのバスク地方の貴族に生まれたザビエルのこと、バスク地方は独立精神が強めである。)もあり、後に続くイエズス会の動きや本質的な有り様が理解しやすくなっています。文脈を理解しやすいように配慮・工夫されています。
近い将来、学校教科書には、こちらの本から、内容が拝借、作成されるのでは、とそんなことを予期してしまいます。この一冊で、この時代の背景ボイントが、日本史世界史ともに理解できてしまいます。
貴重な情報がてんこ盛りの本です。
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