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かずさんさんのレビュー一覧

投稿者:かずさん

243 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

歴史は繰り返された

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ウクライナのイメージは、東欧旧ソ連邦の国、小麦産地の農業国と思う日本人が多いのではなかろうか。その歴史は地政学的には西欧とロシア・アジアを結ぶ通路にあり、東西のパワーバランスの重要な国。歴史を知りたくて本を探していたが意外と歴史を詳しくまとめた本は見つからなかった。本書も在庫切れ状態だったが2022年3月8日に8版が出版され入手できるようになった。独立まで350年かかった国。何度も周辺のロシア・ドイツオーストリア帝国、ポーランド王国等に分割占有された国。いままさにロシアによって侵略が行われている。徹底抗戦を叫ぶウクライナ国民。その根底に流れている民族の意識を知り歴史を知るためには良書と思われる。

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紙の本

紙の本この国のかたちを見つめ直す

2021/09/15 17:03

歴史の事実から見たこの国のかたち

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大学で近代史を講義する著者が10年前から新聞等に書いていたエッセイ・論評をまとめたもの。エッセイで新聞に掲載していたので文章が短く読みやすい。著者は学術会議会員に推薦されながら除外された6人のうちの一人。国はこの問題について未だ理由を説明していない。学術会議はこの6人を特任連携会員として会議に参画させようとしたが著者は自分の意に反してまで「実」を取らないで「名」を取るとして特任会員にはならなかった。久しく「実」を取らず「名」をとるとの言葉を日本人は忘れてしまっているのでは。その他、その時の事象、戦争、戦前の出来事、天皇制について歴史学者の目から公正に論評していると思う。あとがきにあった「国家は国民を守らないのでは。」「国家と国民の社会契約の正味期限切れ」は正にコロナ禍の今のこの国のかたちではないだろうか。

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紙の本

紙の本スマホ脳

2021/02/04 05:39

デジタル化の功罪

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

話題の新書。スエーデンの若き精神科医がデジタル化の象徴でもある「スマホ」の功罪(罪の部分が多いが、全面否定しているわけではない。)若年層から大の大人までスマホによってもたらされる人間の脳への影響。精神面への影響を世界で行われて実験論文や自身の体験から解き明かしている。人間の脳は狩猟時代からそんなに大きく進化はしていないでそれが文明の利器であるスマホによってどのような影響を受け逆に退化してきている事実は興味深かった。
電車内でスマホをじっと見つめている人、歩きながらスマホを一心不乱に見ている人、スマホ中毒になっていると思っている人、逆にスマホだけを見ている人は何をしているんだと疑問に思っている人は是非読むべき一冊。

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紙の本

紙の本日本銀行 我が国に迫る危機

2023/05/13 16:33

政権と日銀の責任

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この10年間にデフレ克服と日本経済の回復を目標として鳴り物入りで行われた異次元の金融緩和。しかし、それを押し進めた責任者二人は既に舞台を降り、残された結果は崖っぷちに立たされている国家財政。日銀が10年の長きにわたり政権と手を携えて行ってきた政策の結果を解りやすく解説しながら日本国の危機を訴えている。メディアの政治面でも軽く流される国債残高。年々増えているが問題点を強く訴える論は少ない。国民も安心感を従順に信じ、無関心になる。政権の延命だけを真の目的にバラまかれている目先の金に惑わされて将来を考えない無責任さ。一般家庭で借金を返せなかったり借り入れを繰り返していたらどうなるか。財源論をおざなりにして走る政策。このままでいいのかを強く考えさせられた。

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紙の本

紙の本世界史の考え方

2022/05/26 16:33

新しい世界史の学び方

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校での世界史の学び方が変わり年代一辺倒からグローバルに歴史を見て起こった事実の背景を考え、何故その歴史が刻まれたかを問う歴史教育で必要なことを一章あたり3冊の課題図書を読んで研究者・指導者・著者が述べている。世界史は苦手だが興味がある読者としては新しい考え方や歴史認識、参考になる図書が書かれていて歴史教育の話というより歴史の見方を改めさせられた。日本近代史にも触れられている。「歴史の新しい見方が提起されたときには、その見方を学ぶとともにこれまでの見方の点検があわせて必要になる」歴史だけでなく物事に対して何故・なんでと自分の考えを持つような教育がされていけばいろいろな面が変わるかもしれない。

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紙の本

紙の本日本文学の古典50選

2021/01/27 14:13

古典文学の道しるべ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本文学の古典で何を読んだらいいか迷うときに役立つ道しるべ的本です。
年代別に上代(古事記、万葉集等)から近代(江戸時代)までの物語り集や歌集50選を分類・巻数・書かれた年・筆者(編者)・現代で読む場合の本等が記載され、筆者の解説、古典の本文が書かれていて内容を理解するのに役立ちます。江戸時代より以前の古典に多くのページが割かれています。古典を読みたい場合の参考になります。

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紙の本

どのようにして時の政権はメディアを封じ込めたか

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

政権与党と単独1位の長期政権であった安倍政権が、報道メディアに対して行い自分たちの政権に都合の悪いことは極力報道(記事にしない)を控えさせた現実の世界を本にした一冊。日本ばかりでなくアメリカの現政権、オバマ政権時代もこのようなことが行われていたとの記述には少々驚いたが、ありうるだろう。との感想を持った。現在の日本の報道機関の在り方に疑問を感じている方へお勧めです。
日本の事例をもう少し多く取り上げてもらえれば。

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紙の本

ドキュメンタリー制作記者の目

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大阪のテレビでドキュメンタリー番組を制作している著者が「沖縄の新聞記者」「基地反対運動」「教育と愛国」「バッシング、その背景」この4つの自らが手掛けたドキュメンタリー番組の取材を通じて本当の意味での民主主義の崩壊の危うさを訴え問いかけている。権力を握り、己の主張を浸透させようとする政治家。そしてその背後にある見えない影の力。SNSやネットを利用しありもしないこと、事実と反する事を拡散し個人攻撃までする世の中。拡散した人間に問えば事実は確認していない。知り合いから頼まれた。等自分の意見を全く持っていない人間や親から聞かされていて自分は経験していないがそれらは事実だと主張する人間。始末に悪いのは国会議員がお先棒を担いで発信までしている。特定の報道機関を名指しで挙げれば自分の雑誌が売れる。等枚挙に尽きない。「レッテル貼り」などは身近な所で自分にも行われている可能性もあるのでは。と思うとそら恐ろしい世の中を感じる。

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紙の本

皇族といえども

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

室町前期の皇族、伏見宮貞成親王の日記「看聞日記」を読み解いている。本来宮家を継ぐ立場ではなく40歳まで元服もできなった貞成が兄の継承として宮家を継いでから40年に亘り書いた日記。本書は単に年代ごとに事を列記しているのではなく、室町時代の風俗・習慣・噂話を絡めて解説もしている。読んでいて室町という時代を見ることができる。皇族とはいえ家計は貧しく、領地の心配。自身の無位無官、子供や近臣の心配まで現代とは変わりがない。晩年近く子供が登極し、自身は太上天皇の称号も得て御所も都に移り天寿を全うする。分量があるが読んでて面白かった。

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紙の本

紙の本枢密院 近代日本の「奥の院」

2022/07/16 09:16

責任なき国家機関

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

明治憲法下でベールに包まれていた枢密院。その成立ちから廃庁までを歴史的事実を踏まえて論じている。立法・行政・司法の他に天皇の最高諮問機関としての枢密院。
設立者の伊藤博文はこの機関を軽視。山縣有朋は官僚組織を守るため利用。明治憲法起草者は「憲法の番人」を自負し、時の内閣と対立。昭和戦時下体制へは最も批判的国家機関であったが政府案を否決することなく改革されることなく戦後廃庁。
議事録は一切公表されず、審議は今まで不明だった。明治からの歴史を考えるとき、この機関を詳細に書いたのは意義があると思う。

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紙の本

紙の本メルケル 世界一の宰相

2021/12/25 07:54

壁を築いて生きることはできない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

16年にわたりドイツ・EUを率いてきた宰相メルケルの評伝。東ドイツ出身で物理学者であった彼女がベルリンの壁崩壊後どの様に考え行動し、最高権力者に就いたか。生い立ちから書かれている。在任期間中大きなスキャンダルにも合わず最後まで職責を全うした責任感と思慮深さ。癖のある外国指導者との交渉など興味深い記述が多い。
退任直前に生じた新型コロナへの対応も書かれており評伝として評価が高いのでは。
読み終わってメルケルの生き方から自伝は書かないと思った。その点でも読む価値があると思う。政治家として誰のために仕事をするのか、日本の政治家には是非読んでもらいたい。

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紙の本

紙の本古代文明と星空の謎

2021/09/28 16:10

いにしえの人達が観た太陽・月・星

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

古代文明の遺跡を見た時、古代の人達はどのようにしてこれらを造ったのだろうか?どうやって東西南北を計測したのだろうか?季節の自然事象をどのようにして捉えていたのだろうかと疑問を考える。それらの疑問を天文学の立場から解決した一冊。著者は国立天文台の現役教授。世界の遺跡や航海術、日本の古墳から発見された壁画を例に解説している。古天文学という学問があることを初めて知った。天文学の初歩知識も学べる。古代の人は太陽・月・星を眺め観測し計算して、それを建築のため移動の為、生きる為に使っていた。結論は明快。でも月や星を眺めるにはロマンがあった方が良いのかもしれない。

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紙の本

紙の本すかたん

2021/07/16 08:38

奉公・商い・恋

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大坂の青物問屋を舞台とする時代小説。江戸で饅頭屋の看板娘と育ち、武士に見初められ反対を押し切って結婚。2年で死別し大坂に一人残された主人公が青物問屋に奉公しそこで関わる出来事を描いている。作者お得意の植物(蔬菜)がたくさん出てくるし、大坂商人の商いの心構え、そして若旦那との恋。毎作ながら一気呵成に読んでしまう面白さ。最後はハッピーエンド。「大坂商人の真骨頂は命懸けで利を求めることではない。」、「仕事はかたずけるもんとちゃいます。取り組んだものの質をあげるもの」いい言葉。この作者の家にはいろいろな植物が植えてある庭の他に菜園がきっとあるだろう。

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紙の本

時代小説短篇集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

以前から読んでみたい一冊でしたが大手書店では在庫切れ。ふらりと入った書店で見つけ購入。時代小説を牽引する女性作家5人、朝井まかて 梶よう子 西條奈加 畠中恵 宮部みゆき の短篇を集めたもの。主人公は江戸時代の庶民。お仕事小説の分類。5篇とも小一時間で読めるので作家の作風を知るにも便利。宮部みゆきの「坊主の壺」は現在のコロナ禍を見透すような作品。編者はあえて載せたのでは無いと記す。各作品共江戸に生きた人々の心意気がみえる。

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紙の本

紙の本独裁の世界史

2021/01/11 13:36

歴史を学ぶ重要性

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

独裁者の出現。それは過去から現代までの政治体制の重要な場面です。優秀な繁栄する民族に何故、独裁者は生まれるのかをあえて制を使わず政を使って解説しています。古代ギリシア・ローマの政治史から現代の日本政治の問題、将来起きるかもしれないデジタル独裁。西欧の法の考え方と現代中国の法の考え方まで簡単に分かりやすく解説しています。独裁政のメリットも説明していますが、使い方では大変な毒薬になることも。いかに古代ギリシア、ローマの歴史から学ぶことが重要な事であるか。

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