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S910さんのレビュー一覧

投稿者:S910

2,947 件中 1 件~ 15 件を表示

もう一度読み返したくなる名作

29人中、22人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

トラウマから女性を毛嫌いしていた公爵が記憶喪失になり、自分が結婚なんてするはずないとヒロインに離縁を迫るがあっさり了承されて困惑。
むしろ積極的に出て行こうとする。そんなヒロインを見た使用人達から「奥様と別れるなんて!」と責め立てられて忘れてしまった二人の事情を詳しく聞きにくる。
「全て話すまで屋敷から出さない」と言われたヒロインは、結婚までの経緯を話すが、離縁を望む理由を頑なに話そうとせず……。
二人が少しずつ距離を縮めていく姿を堪能できる名作。

このレーベルでここまでの作品が読めると思ってなかった。

女嫌いを拗らせていたヒーローがヒロインと結婚できるようにまでなった理由と、なぜヒロインが離縁したがるのか、そしてその理由を話したがらないのかを記憶喪失という設定を軸に解き明かしていくミステリー仕立ての構成も上手いし、二人が互いに努力して歩み寄っていく過程も素晴らしい。
そして、二人ともこれまで互いに側にいるために黙って隠し通してきた過去の真実が明るみに出て、さらに一歩先へ進むことができるまでのこの流れ。
素晴らしいとしか言いようがないのでは?

しかし、ライバル令嬢の横槍で関係がこじれるTLは飽きるほどみたけど、まさかヒーローの友人が嫉妬で横槍入れてくるみたいな展開ある?
殿下が初登場した時の態度で予想はしたけど、びっくりしたわ。
しかも鬼の首でも取ったかのようにヒロインの頭を抑えつけようとしてるけど、それされたら嫌がるのはヒーローだし、実際のところ彼の本心を唯一知ってるヒロインに暴露されたら痛手を被るのは殿下なのでは。
冷静になったら立ち位置は可哀想だ。自業自得だけど。

ヒーローのトラウマ事件は本当にひどくて、殿下が憤って関係者全員処罰したい気持ちも無理はないと思う。そしてヒロインのトラウマでもあった、と。
ヒロインのおかげでそれを幾らか乗り越えたヒーローが本当に素敵だ。
このままヒロインの抱えた負い目というトラウマも払拭するくらいの溺愛を貫いてほしい。正直予想以上の良作で震えた。

例のトラウマ事件の幼いヒーローの行動と態度が素晴らしすぎて泣きました。
あの時点からすでに女性を面倒に思っていたけど、年下の女の子が脅されて声をかけてきたのをすぐに察して、名前も知らない少女を庇うために呼び出しに応じて、忘れられないほどのトラウマになったのに少女を案じて口を噤んでいたし、一切少女を責めることもなく、全てを察して努力できたの尊いがすぎるのでは?

ところでタイトルは「記憶喪失の公爵様が離縁させてくれません」のが面白そうだし内容に即していると思うのですがどうでしょうか。

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web版からの加筆や改稿、書き下ろしが多めでいつも以上に情報量が多い

16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

web版既読。
フェルディナンドを救うためにアーレンスバッハへ向かうローゼマイン達。
ランツェナーベとダンケルフェルガーを交えたエーレンフェストとアーレンスバッハ間の本物のディッター前半戦。

プロローグがユストクス視点で、フェルディナンドを失う覚悟をさせられた彼の絶望とジルヴェスターから齎されたローゼマインという希望の一喜一憂。
エピローグがついにゲオルギーネ視点。
嫁がされた時からもずっと諦めてなかったのかと思ってたけど、一度は無気力になってたのか。
でもゲオルギーネ視点を読むとなんとも苦い気持ちになった。
リヒャルダが彼女を悪く言わず大変な努力家と評価して、グラオザムみたいな度を超えた忠臣がいるのも納得の過去回想だったわ。
つまり、やっぱり悪いのはヴェローニカでガブリエーレ。
ジルヴェスターとヴィルフリートほんとに似てるな。

エーレンフェスト防衛戦で久しぶりのブリギッテも良い。
アウブじゃなくてロゼマに真っ先に報告を上げようとするところが側近だったんだなぁと。
そして何より供給の間のフェルディナンド視点書き下ろしがやばい。泣いてしまったわ。
イルムヒルデ様は時の女神の騒動で彼女と会ってるのね。
フェルディナンドにとっての「望みのままに生きる」がどういう重みを持つ台詞で、「家族同然」がどういう解釈だったのか、それがどう裏切られたのかが尊くて、これを読んでからカラー口絵見返すと震えるわ。
あと、遺言送ったのが無自覚なのもわかる。
あー、もう原稿用紙何十枚分の感想書けそうだけどどこまでネタバレ書き散らしていいか悩むし、読めばわかるって感じだ。
他にも本編も加筆と改稿が多量にあって、web版よりわかりやすくなっていた。
次巻も待ち遠しい。

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完結まで楽しかった!外伝へ続く!

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【ネタバレ】
本狂いの転生少女が平民から貴族になり領主となる物語完結巻。
大規模魔術の行使から、完全書き下ろしの就任式まで。
完全書き下ろしのエーレンフェストへいったん帰還する箇所以外にも寮を開けたりするシーンや細々とした会話などweb版からの加筆がめちゃくちゃ多い!
最後までどきどきしながら読み終えた。楽しかった。
プロローグのフェルディナンド視点の焦りも最高だし、エーレンフェストに戻ってそれぞれの移動準備や別れの挨拶をする辺りは終わってしまうんだな、としんみりした。

あぁー、まだまだ読んでいたいよ!終わっちゃった!
ダームエルとフィリーネの進展がweb版と違ってて気になる~!
ユーディットはエーレン残留組だと思ってたけど、本当にアレキサンドリアについていきたい気持ちがずっとあるのは嬉しかったな。
フェルディナンドが目隠ししてくれて、代わりに闇を飲んでくれているから、ローゼマインの周りには良い人が多いんだなぁとほのぼの泣けてしまう。
あと、実はこの終盤はweb版でも大人気な婚約式よりも、やっとできた図書館と研究所を確認に行ったときの、図書館の自室に「寝台とか別にいいから長椅子がほしい」って主張するシーンがめちゃくちゃ好き。
あれ、第四部前半でフェルディナンドは長椅子って例えたやつの、ロングパス伏線回収でしょう?
もちろん第二部ラストの全属性の祝福の伏線回収も、書き下ろしのフェルディナンド視点で呪い返しとかしてたの美味しすぎたし、最大の見せ場なんだけど!
さりげない伏線回収の仕方が上手くて本当に良作。
短編集3とハンネちゃん外伝を楽しみに待とう。
長期連載の完結お疲れ様でした。
ありがとうございました!

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祖母姫、ロンドンへ行く!

祖母姫、ロンドンへ行く!

2023/08/19 11:35

映画化してもいいくらいの話

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者の若かりし頃、英国への留学経験があり英語が喋れることから晩年の祖母の「一度でいいからイギリスへ、お姫様みたいな旅がしたい」という要望を親戚一同で叶えることになった思い出の実録エッセイ。
足を悪くしても杖を持つなんて格好悪いことをしたくない。
認知症になりかけてもそんな風に誇り高く自己肯定感の強い祖母との大変な二人旅。

ファーストクラスでCAに学んだホスピタリティ精神や、一流ホテルのバトラーとドアマンの思いやり溢れるエピソードにうっかり涙が出てしまった。
事実は小説より奇なりじゃない?
ティムかっこよ!!

「自分を信じて努力して、その結果生まれるのが、自信よ」というお祖母様の経験に裏打ちされた言葉が良かった。
それから、本当なら業務外のサービスでドラマティックな思い出をくれた最高のバトラーティムの「恋愛は必ずしも、人間関係の頂点にあるものではありません」も良い言葉だと思うし、お祖母様の好意に対してティムが返した「お姫様」への紳士礼も最高だったのでは。
もはや物語でしょ!
とても掘り出し物でした。

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今回も書き下ろし多数で読み応えたっぷり!

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

web版既読。
グルトリスハイトを得てユルゲンシュミットのツェントになろうとするランツェナーヴェ王や彼に味方する裏切者達と貴族院での最終防衛戦。

本編はweb版からそれほど加筆がなかったような?
ちょっと説明がわかりやすくなっている箇所があったかな?

プロローグがいつまでもお花畑思考なディートリンデ視点。
エピローグがジークリンデ視点からダンケルフェルガー側の考えと後方支援の様子。
アウブが次期ツェントになってもいいと承諾したのは、ヒルデブラントを養子にして王族に戻せる判断だったか。なるほどね。やっぱ上位領地だわ。

書き下ろし短編でイマヌエル視点から中央神殿の動きとラオブルートとの繋がり。
アナスタージウス視点から離宮の守りと講堂での戦い。
正直「大事な人を人質にとって交渉するのが王族」ってマインに言われたときのアナ王子の内心が一番知りたかったから、そこがないのは残念だったかなぁ。
まぁフェル視点でめちゃめちゃ振り回されててちょっと笑ったけど。
マグダレーナ視点は王宮で襲撃にあった時のツェントの様子や、ラオブルート退治の顛末。
ダンケルの女!って感じで良かったわぁ。
どっちかというとマグダレーナも武寄りだよね。領主一族だから?
ジェルヴァージオ視点から英知を授かる顛末や女神の降臨中のやりとり。
マインにめっちゃ振り回されているの面白いし、フェルの凶悪さが垣間見えるわマインへの気遣いやらでヒェッってなった。
そしてフェル視点。もうめちゃめちゃすごくて怖かったね。
ホントみんなから敵に回したくないって言われるわけだ。
ヴェルデクラフの「戦闘中に戦後の政治的な部分を見据え、敵の弱点を突きながら勝敗を調整する」がまんま見えた。
悪辣!だがそこがいい!
そんな彼が焦ったくらい結構ギリギリだったのも驚きかも。

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間違いなく一番の萌えキャラはぐるぐるしてる殿下

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【ネタバレ】
web版既読。
入学直前に18禁乙女ゲームの主人公の親友で事件にも一緒に巻き込まれたりするお助けキャラポジションの令嬢に転生していることに気付いたルーシャ。そ
れでも親友ジリアンを放ってはおけないと安全なルートに入れるように支援することを決意して行動するうち、メインヒーローなドS王太子に目をつけられて捕まるまで。

終盤の濡れ場までの8割くらい完全書き下ろしなのにこの高品質。
書籍化のすべてがこうあってほしい。
逃げ切れずに捕まるまでが丁寧に描かれたからこそ、最後の濡れ場が引き立ちますね。

書き下ろされた展開に合わせて肝心のweb掲載部分も不自然でないように改稿されているし、web掲載時は交流が少なくひたすら強引だった殿下が、めちゃくちゃ頑張って丁寧に絡め取って外堀を埋めきった手腕も素晴らしい。
そこまでしても堕ちてこないから強引な手に出ちゃおうとする展開、大好物です!
しかもweb掲載時はひたすら強引な脅迫に読めた台詞が、書き下ろされた交流の数々に合うように修正された結果、懇願を匂わせるようになったの最高がすぎるのでは?
全私がスタンディングオベーションです。
うーん、良き!

読んでる間はちょっとルーシャちゃんが殿下を受け入れずに逃げすぎる中盤〜終盤の頑なさはもどかしくて多少イラっとするけど、そもそものweb掲載時のあの濡れ場に持ち込むにはこの展開以外ないから仕方ないなー、とも思える。
好きだけど拒もうとするルーシャちゃんにドS殿下はときめいたみたいだけど、実際のとこは欲望のままに振る舞いたいし、心が手に入らないなら壊してしまいたいと思うくらいなのに本当に嫌われたくなくて理性を捨て切れない殿下の愛が一番の萌えポイントですよね。
スパダリヘタレドSのバランスが絶妙すぎる。

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無事に三巻目が出てよかった

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

web版既読。
ホムラのやらかしチートVRMMO3巻目。
今回で街の移動だけでなく国家間の移動もできるようになり、
一気にやれることが増えた模様。そして複数の神々との遭遇。
これでもまだやらかし具合は序章なんだよなぁ。
web版現時点で300話超えなのに、65話目辺りで3巻目は終了。
やはりカルの出番が加筆されている。
巻末の運営側と掲示板の方はほぼ書き下ろしなし。
掲示板が少しだけかな? 全体ではむしろ削られている。
炎王のビジュアルいいなぁ。挿絵があって良かった。

今巻からイラストレーターさんがコミカライズの人に変更に。
2巻目の時「諸事情挿絵なし」から、活動日記で書籍関連の問題で執筆モチベが低下したことを匂わせて
更新休止状態になったときは出版社も揉めたかと思ったけど、
この様子ではイラストレーターと出版社の契約関係で問題起こして作家が巻き込まれたやつかな?
某気◯精霊◯の騒動思い出すからそういうのやめてほしい……。

無事に3巻目が出て良かったけど、
web版の更新頻度が激減したままで別作品書くほうが楽しくなっちゃったみたいなのが残念すぎる。
いや、そっちも読んでるし買ってるけど、やっぱりこっちのが好きなので。

今回、いつもよりも誤植が多い。
特に転移の金額が五万だったり四万だったりといった数値のズレや、
スキルの初取得☆のつけ忘れとか。
読者が覚え間違うと致命的なミスが見逃されているのでちゃんと修正してほしい。

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おもしろかった!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

両親を亡くし莫大な借金を抱えたまま婚約破棄されたキティ。
四人の妹達を守るため、金持ちの男と結婚しなければとロンドンの社交界で婚活する。
弟が彼女の毒牙にかかりそうだと気付いたラドクリフ伯爵はキティの出自を調べて脅迫するが、妹達を抱えて後がない彼女は逆に脅迫仕返して上流社会への足がかりを掴む。
知恵と度胸と大胆な勇気で成り上がろうとする悪女のようなキティと、彼女と口論しながら変わっていく伯爵のケンカップルロマンス。

面白かった!
海外翻訳なのに、婚約破棄からはじまる悪役令嬢ラノベでも読んでるかのような感じだった。
賢くて大胆な主人公格好良い!
妹達のために愛がなくても自分を高く買ってもらえる結婚をしようっていう自己犠牲精神は正直なんでやねん、家族ともうちょっと相談しろって思ってけど、終盤やっぱりそこでちょっと拗れてて笑った。
でも最終盤のヒーローヒロインが互いに弟妹を助け合う展開は良かったなぁ。
もうちょっとエピローグの先まで読んでいたかった。
ヒーローと婚約して帰った妹達や元婚約者なんかの反応を知りたかったし、妹の恋の顛末も知りたい。
妹達主役にシリーズ化でもしてくれたらいいんだけどな。

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終わったようで終わってない!

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

皇帝と皇女が手を組み、箱の再封印をして皇太子ライナルトを排除しようと動き出した一方で、カレンは彼に助力をする。
ついに皇帝とライナルトがぶつかり、タイトル通りの皇位簒奪を成し遂げ、一巻から続く多くの騒動が(カレンの恋を除き)終息する五巻目。

webで完結まで読んでいるせいで何を言ってもネタバレになりそうな気もして上手く言えない。
半精霊シスやっぱ推せるなぁとか、ライナルトまじで悪役ムーブがすごくてカレン視点のヒーローじゃなかったら好きになれなかったということを読み返したら実感してしまった気がする。

そして、web版読んでたときは気持ち悪いとさえ思ったリューベックさん、読み返すと思いの外好きだったな、と寂しさを覚えた。
カレンは、あの人は本当のカレンを愛してたわけじゃないみたいな結論を出してたけど、でも最期の瞬間に眼前の脅威から目を逸らすような性格じゃない彼が、初めて名前を呼んでくれたカレンを咄嗟に振り返ったのは、やっぱ恋だし愛だったと思ったわ。
アヒムもね!

いろいろ気付いたことはあるけど語りすぎ難しい。
相変わらず通常の倍くらいの分量のおかげでとにかく語るべきことが多すぎる!
徹底してライナルトしか見ないカレン、ライナルトが完全に悪役思考なせいで恋に溺れて自らも周囲も破滅に堕としていく悪女に見えてきたわ。
実際、二人ともそういう立ち位置なので、もしかしてこれこそが本来の悪役令嬢転生なのでは?と思うほど。

書き下ろしの、シスとシスティーナの過去はなんかもう苦しみしかなくて泣いた。
もう片方が糖度高めかと思えば上げて落とす塩対応。
まったくライナルトってやつは読者の期待値を振り回すのが上手くて困るわ。
この場合は作者が、かもしれないけど!

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想定以上にヒーローが可愛すぎてしんどい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お家断絶の危機をなんとか回避したくて、懇意にしている侯爵に娶ってもらおうと夜這いをしかけようとしたら、同級生でライバルな侯爵弟の方に間違えて夜這いをかけてしまい、丸め込まれて溺愛される話。

読み友さんレビューを見て気になっていて、読んだらもう、すごかった。
序盤、そんなトンデモ展開設定ある?というツッコミをしてしまったけど、夜這い設定途中からどうでもよくなったわ。
いや、だいぶ重要ではあったんだけど。

ヒーローがひたすらヒロインに惚れ込んでて、態度と行動で好き好き言ってるのに言葉は素直じゃないの可愛すぎて無理。
あまりにもヒーローが独占欲強くて器がちっちゃいけど必死で可愛くてしんどすぎてめちゃめちゃ読むのに時間がかかった。
悶えてにやけては戻って読み返してを繰り返しすぎたわ。
本編がページの真ん中くらいで終わるのに、その後のヒーロー視点と番外編で残り半分もある!
ご褒美がすぎる。つらい。

ヒロイン側も最初はヒーローをライバルとしか意識してなかった……というわけでなく、彼は高位貴族で世界が違うんだから、と意識しないようにしてた、が正しいんですよね。
定期的に致命の一撃をぶちかますところも好き。
はぁ~、このカップル最高かな。

あと私はおっぱい星人なので、特に言及はないけどヒーローもこれ絶対おっぱい星人でしょ! 絶対私の同類!! と共感してしまって、非常にどうでもいい部分でヒーローを応援してしまった。わかるよ。
邪魔もいっぱい入ったけど、もう少し最初から言葉にしてあげても良かったんじゃない?という気持ちもあるけど、妄想だけはたくましかったナルシストヒーロー、あまりにも可愛くてとても嫌いになれない。
クロエちゃんにいっぱい幸せにされてあげてほしい。

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傷モノの花嫁

2024/01/24 04:36

いやー、良い男だね!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

開国後文明開化の流れのきている大和の国で、あやかしに対する結界を張っている五家の序列四位白蓮寺の若君の許嫁として育った奈々緒は、猩々に攫われ妖印を刻まれたことで傷モノと蔑まれ人以下の扱いで虐げられていた。
そんな彼女を花嫁探しにきた序列一位紅椿の若君が見初める和風シンデレラストーリー。

序盤こそ虐げられたせいで自己評価自己肯定感低いメソメソ主人公だったけど、夜行のおかげで自己主張できるように成長した、というか本来の自分を取り戻してきて良かった。
互いに人から受け入れられない要素を抱えた傷を舐め合うカップルという相互依存感が美味しいけど、夜行が言葉も行動もお金も惜しまないおかげで暗いところが全然なくて本当に最後まで安心して読めたわ。

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期待値以上だった!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

強かなのに素直で純朴なヒロインと、ツンデレヒーローがちゃんと両想いになってずっと一緒にいられるようになるまで。
互いを特別大事に思っている二人の好きの形が変わっていく過程をめちゃくちゃ楽しんだ。
二人ともやきもちを隠さないし、それを指摘されても逆ギレしたり否定しないのが可愛すぎて好き。
たびたび嫉妬するエルが拗ねてジゼルにご機嫌とってもらおうとすると、毎回のように予想以上のジゼルのクソデカ感情を返されてむしろ照れるっていう流れがすごく良い。良いぞ。余は満足である……。
当て馬キャラ達も引き際を弁えていていいね!

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これこそが大団円だ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

聖女に冤罪を着せられ、恋人である王太子に刺し殺されて子供時代まで巻き戻ってしまったリーセル。
二度目は同じ人生を歩まないと決めるが、聖女の幼馴染で腰巾着筆頭だった公爵子息がやたらと近付いてくる。
時戻りをした謎や何故前回は恋人に裏切られたのかの真相が明らかになり、ハッピーエンドに辿り着くまでの物語。

高評価も納得の面白さ。
時戻りがなぜ起きたか、性格の変わった王太子と公爵子息、何故刺されたか、なぜ聖女が冤罪を着せてきたかといった謎が全て解明され、伏線も綺麗に回収された文句なしの良作。
主役二人がどちらも魅力的だ。
一の騎士とメダルの乙女の話が出た瞬間にもう絶対これ、と思ったのが無事に回収されたのが普通に気持ちいいし、出会いの夜会とダンスの回収とか、何よりも最後までヒーロー側が明かさなかったヒロインに惚れた理由である水の蝶がラストで回収されたのすごく好きだ。
リーセルの努力や頑張り、友人達の協力ももちろん良かったけど、ひたすら一途にリーセルを愛し続けたヒーローの献身には頭が下がる。

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コミュ障魔女が非常に魅力的

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

国で頂点に君臨する七人の魔術師の一人で、世界で唯一無詠唱魔術が使える天才モニカは、同僚に脅される形で第二王子を秘密裏に護衛する任務をかせられて学園に潜入する。
しかしモニカは自己紹介もままならないほど極度のコミュ障で、面接官の前で緊張しすぎて詠唱できなくなるから無詠唱を開発した極端な性格の天才だった。
数学や魔術理論が大好きでコミュニケーションスキル0のモニカが、もうむりっ、てなりながら奮闘するうちに意外と悪くない結果を出していく痛快ファンタジー。
なんか評判良くて読んだら実際すごく面白かった。好き!

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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第5部6 女神の化身 6

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第5部6 女神の化身 6

2021/08/14 00:52

今回はそれぞれの選択回

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

web版既読。
王族入りが決定した領主会議から帰還し、領地で関係者ごとに段階的な機密を守りながら報告をし、中央に移るための準備に奔走する巻。

プロローグはフロレンツィア、エピローグがルッツ。
ディートリンデ視点はSS置き場からの改稿で、リーゼレータの移動に関してリーゼレータ視点と、アウブの葬儀で起こったアーレンスバッハでの事情聴取をジルヴェスター視点からが書き下ろし。
特典SSはハルトムート。

あとがきにあるように、確かに親子関係に関して説明や描写が多く加筆されている。
一番わかりやすいのはエルヴィーラ周り。個人的にはそれぞれの選択巻。
特にプロローグで母としてヴィルフリートやシャルロッテのことに頭を悩ませるものの、中央へ行くローゼマインの心配は教育面のみというフロレンツィア養母と、成さぬ子で事情も理解した上で、自らの立場とローゼマインの立場をわかっていてなお、自分にできる最大限の助力をと行動するエルヴィーラお母様の対比は大きい。
ローゼマインがレオノーレに「一番尊敬する貴族女性はお母様」と評したロングパスが丁寧に回収された感じでここの加筆すごく好き。

リーゼレータのところとトゥーリ関連は挿絵も素敵だ。

特典SSのハルトムートはまさかの契約魔術で、いろいろ裏側の動きに納得してしまった。
特にまだ書籍化前の終盤でのフェルディナンドとハルトムートの行動に説得力が出るやつだ。
しかし、貴族側で「家族同然」扱いになったフェルディナンドを越えようとするのはすごいな。
ハルトムートがローゼマインの家族愛を本当の意味で理解するのは、あの光景を見てない以上難しいし、さらに異世界転生してる秘密は一生かけて辿り着けるのだろうか。
ハルトムート死ぬ前に聖女伝記書き上げて読ませてくれないですかねぇ。
非常に興味があります。

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