望月明さんのレビュー一覧
投稿者:望月明
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柔軟媒体ハンドリング技術の理論と応用
2021/02/16 03:39
内容に意義あり
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私は、日立製作所でATMの開発、ページめくり(冊子めくり)の開発を行ったものですが、吉田和司氏、宮坂徹氏の論文の内容には、疑義を感じざる得ません。
また、吉田和司氏も宮坂徹氏も私の知っている範囲では、開発者ではありませんし、少なくとも、ATMの開発時に吉田氏の1次元ばねマスモデルを適用しておりません。また、シミュレーション結果は、1次元ばねマスモデルの計算結果なのですか?
ATMの開発では、紙幣の特性、温湿度、静電気、紙の構造(洋紙、和紙の違い)、折れ癖やよれよれ紙幣(非常に剛性の弱い紙幣)等をどんな力学モデル化するか難しく、さらに、ばらつきが多すぎたため、一般的な数値シミュレーションがでは、解析結果と実験結果が合わず、そのため、実際に解析は行いませんでした。
本誌の内容では、1次元ばねマスモデルで、ATMの開発できたような論調で、書かれていますが、少なくとも、2001年に日立製作所で開発した海外ATMでは、数値シミュレーション自体、行っておりません。時間的に余裕もありませんでした。
そこで、どこまで、シミュレーションで解析できたのか、本当に、どこまで開発に役立ったのか、紙幣の特性をどのようなモデル化したのか、2次元3次元モデルは、どのような力学モデルなのか、ポアソン比はどうやってもとめたのか、座標系はEulerなのか、Lagrangeなのか、計算方法はどのような計算手法を用いたのかなどなど、説明がなくて、よくわかりません。
不明の点が余りに多いので、是非、第三者による内容の検証を行い、できれば、加筆修正を行って、本当のATM開発の実情を伝えていただくよう、よろしくお願いします。
ATMの開発は、我々、茨城の研究所のメンバーが、愛知の工場に1年以上、長期派遣され、工場の隣の独身寮に泊まり、朝早くから夜遅くまで、実験を繰り返し、改良に改良を加え、とても苦労したものです。その後、中国でとても売れた、工場の方々が喜んでくれた、とてもいい思い出がある製品です。
是非、開発の真実を記載して、その結果、本当に開発者の苦労に報いる内容になること、切に願います、
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