ワシさんのレビュー一覧
投稿者:ワシ
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ロシア語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記
2021/06/20 22:05
チェチェン戦争を知るための一冊
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2008年の本ですが最近になって読みました。チェチェンゲリラの従軍記やロシア側の情報とともに付録として「リトビネンコ・インタヴュー」が書いてあります。
チェチェン戦争について理解を深めるために役立つ一冊だと思います。しかも、チェチェン側からの報告は貴重です。ただ、全体のまとまりがない感じで、年表とかあればよかったと思います。
付録の「リトビネンコ・インタヴュー」はロシア政府がどんな酷いことをしているか大いに参考になりました。しかもプーチン政権になってから酷くなったのを初めて知りました。このインタヴューでの彼の日本政府へのアドバイスは今も有効だと思います。
そんな酷いプーチンに、「ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。歴史に対する責任を、互いに果たしてまいりましょう。平和条約を結び、両国国民が持つ無限の可能性を、一気に解き放ちましょう。そのほとんど次の刹那、日本とロシアの連結は、地域を変える。世界を、大きく変え始めるでしょう。」とポエムを言った嘘つきには呆れます。
フェイクニュースの見分け方
2021/04/23 19:05
ネット時代には必要な本
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著者の個人的体験に基づいた「事実の見つけ方」が書いてあります。実例を挙げてあるので分かりやすいです。各章に「本章のまとめ」が書いてあり便利です。本書に書いてあることは、毎日のニュースを見たりするのに役立つと思います。
福島第一原発の当時の吉田昌郎所長についての「吉田所長は偉人なのか」は、知らなかっらこともあり大いに参考になりました。
同様に「無罪請負人は英雄か」で取り上げてある弘中惇一郎弁護士が、武富士訴訟の代理人だったのは意外でした。武富士訴訟の代理人としては吉村洋文大阪市長は知っていましたが、弘中惇一郎弁護士も代理人だったのは今回知りました。
余談ですが、個人的には『週刊金曜日』の本が悪い例として2冊も載っていたのがジョックでした。その2冊は『日本会議と神社本庁』と『安倍政治と言論統制 (テレビ現場からの告発!)』です。『週刊金曜日』はしっかりほしいですね。
ある日の入管 外国人収容施設は“生き地獄”
2021/07/28 21:52
あまりに酷い入管の実態について
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被収容者に対する非人道的なことが日常的に行われていることにショックを受けました。特に、入管の常勤医の言動には目を疑いました。彼は実名で書いてほしっかったです。この本に出てくる入管職員は全て実名も紹介してもよかったのではないでしょうか。
後半で少し希望が持てる話題があるのが救いです。「いつか誰も収容されない時代」を早く実現したいと思いました。
常岡さん、人質になる。
2021/05/28 17:57
ジャーナリストに対するこの国の絶望的な状況が分かる一冊
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約10年前の本ですが最近になって読みました。
誘拐から解放までの顛末を漫画で分かりやすく描いてあります。巻末には時系列表もあり一連の行動が大まかに分かります。日本での生活もコミカルに描いてあり面白く読みました。
常岡氏のコラムもあり、アフガニスタンの現状・イスラム教の説明・戦場取材に対する彼の考え方も書いてあるので参考になりました。
この本を読んで、解放されて帰国したジャーナリストに対して、この国がどんな扱いをしたかを知って絶望的になります。2014年に解放されたジャーナリストの帰国を大統領が出迎えたフランスとは大違いです。
漫画に描かれた解放後の外務省やマスコミの対応は、世界から見たら異常なことです。それを知るための一冊になります。
当時より今の方が状況は悪くなっていると思いますが、この状況が少しでもよくなることを願います。
キリンの子 鳥居歌集
2021/04/28 14:33
素晴らしい才能
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作者のことはネットとかで以前から知っていましたが、作品は読んだことがなく、最近になってやっと歌集を買って読みました。
「短歌」と聞いたら宮中の「歌会始」を思い浮かべるくらいのイメージしかなかったのですが、この歌集を読んで私の短歌のイメージが大きく変わりました。
悲惨な内容のことが冷静に淡々と歌ってあり、衝撃を受けました。リアルな描写に引きこまれました。自分の過酷な体験を短歌を使って表現した作者の才能は素晴らしいです。
それとは別にやさしい歌もあり救われました。特にお母さんを歌った作品は好きになりました。今後の活躍を期待しています。
原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語
2021/04/14 13:39
「道徳教育」のテキストにピッタリ
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2012年の出版ですが、最近になってこの本を知って読みました。
原発事故があぶり出した御用学者の発言の酷さには、あきれるばかりでしたが、それを具体例を使って20の規則にまとめてあります。特に、香山リカ氏と池田信夫氏の記事を使っての考察は分かりやすくてよかったです。
「名を正した学者の系譜」として、武谷三男氏・高木仁三郎氏・小出裕章氏の3名がイラスト入りで紹介されているのも、おおいに参考になりました。彼らの行動には尊敬の念しかありません。
福島第一原発事故後に、東大工学部が『震災後の工学は何をめざすのか』という文書を出していたのは知りませんでした。しかもその内容には呆れました。この文書に対する考察も参考になりました。
本書の後半は「東大話法」の根幹を「立場」という概念から説明してあります。「立場」についての考察も過去の文献を使って考察してありよく分かりました。
「東大話法」は原発問題に限ったことではなく、日本社会全般で使われているとの指摘には、暗澹たる気持ちになりました。この本が書かれてから何年もたっていますが、状況は悪くなる一方な気がします。この本を参考にして、私も「東大話法」をなくしていきたいと思いました。
この本は、義務教育の「道徳」で教える内容にピッタリだと思います。
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