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higassiさんのレビュー一覧

投稿者:higassi

304 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

紙の本よき時を思う

2023/03/23 09:47

素敵な年齢の重ね方

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近年の宮本輝さんの作品は「素敵な年齢の重ね方」が共通するテーマのように感じます。若い頃から人間関係や仕事に誠実に向かい合い続け、経済的に成功しても誠実さを忘れない「素晴らしい日本人」像が、読者の気持ちを温かくしてくれます。本作は90歳を迎える徳子さんを中心に本当に魅力的な家族で、綾乃さんもこれからを見守っていきたい気持ちになりました。晩餐会の描写も秀逸です!

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紙の本

紙の本八月の銀の雪

2023/02/08 09:05

味わい深く心に小さな火が灯るような5篇

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直木賞や本屋大賞の候補作の名に相応しい、味わい深く心に小さな火が灯るような5篇でした。なんとなく庄野潤三さんの雰囲気を感じながら読んでいたら、伝書鳩や風船爆弾といった昭和の名残をモチーフにした作品が出てきて、ますますその感が強まりました。どことなく浮世離れした雰囲気なのに、理系ならではの詳しい情報がリアリティを生み出していて、その辺のバランス感も良いですね。

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紙の本

紙の本オオルリ流星群

2023/01/18 08:11

読書メーター OF THE YEAR 2022

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「読書メーター OF THE YEAR 2022」の一冊。登場人物たちが(著者もですが)私と同じ1972年生まれという親しみと、高校の同級生×天文台というドラマ「白線流し」に通じる世界観とで、心に沁みる物語でした。「流星群」のような一瞬の輝きを感じる時間を持てるように、前向きに心豊かに歩みたいという気持ちで読み終えました。

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紙の本

紙の本ドリフターズとその時代

2022/11/10 08:01

小説を読むような感動

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1972年生まれの私はまさにドリフの全盛期→ひょうきん族の台頭→夢で逢えたらの変遷をリアルタイムで経験するとともに、多くの芸人が「文化人」になっていく中でとことんお笑いにこだわる志村けんさんに「回帰」していった世代です。そんな感覚が見事に言語化されていて何度も頷きながらページをめくり、小説を読むような感動を味わえました。最後の志村けんさんの一言が全てですね。

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紙の本

紙の本やさしい猫

2022/11/04 09:10

サリンジャー風の語り口

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立ち寄った書店で平積みで紹介されていて手に取りました。入管行政という難しく重たいテーマと、マヤちゃん・ミユキさん・クマさんのささやかな暮らしとの対比が印象的です。マヤちゃんの語り口はサリンジャーを彷彿とさせ、読者を物語の中に引き込んでくれますね。脇役たちの活躍も魅力です。

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紙の本

紙の本たとえば、葡萄

2022/10/19 09:54

「ビターシュガー」シリーズ、待望の新作!

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待望の「ビターシュガー」シリーズ最新作。個人的にはNHKのドラマ(配役が秀逸!)が大島真寿美さんの本を読むきっかけになりました。本作では奈津の娘の美月が主人公となりコロナ禍の中で悩みながら前進する姿が描かれていますが、市子やまりが素敵に歳を重ねているのが嬉しいですね。前2作の紹介コメント「人の人生がずっと続くように、本作品の登場人物達は、笑い、泣き、悩み、傷つき、それぞれの暮らしを楽しみら歳を重ねてきました。」にも沁み沁み。

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紙の本

紙の本剛心

2022/08/19 09:14

「日本の礎を築く」心意気

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明治の建築家・妻木頼黄を描いた作品。明治維新の「革命期」を経た後、本作の「日本の礎を築く」という時期の心意気に感銘します。終盤の「僕らの議院が完成したとき・・・きっとこの国は、自分たちの足取りを取り戻す。猿真似の欧化主義も、対露戦争に勝ったことで強国になり得たような勘違いも、すべて消えて、自分たちのやり方を見出していくだろう。新しい議院は、そういう話し合いがなされる場になるんだ」のセリフに全てが込められていますね。門井慶喜さんが辰野金吾を描いた「東京、はじまる」とセットで読むのが良いかも。

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紙の本

「あの頃」にタイムスリップ!

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1972年生まれの私はFMステーションの「黄金期」が中学・高校時代と重なり、愛読(「読」だけでなくインデックスや番組表を「使用」)していた一人です。純粋に好きな音楽を追いかけていたあの頃がこんなにも素晴らしい「ラジオ・デイズ」だったと気付かされ、その「舞台裏」を垣間見ることで、タイムスリップしたような感覚を味わえました。「ラジオからふと流れてくる音楽には、自分でCDなりレコードをかけて聴くのとはまたべつのよさがある」……その通りですね!

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紙の本

紙の本輝山

2022/07/06 06:32

味わい深い一冊

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世界遺産に登録された石見銀山を舞台に、苛酷な労働状況や短命となる宿命も背景に置きつつも、人の機微が丁寧に描かれた作品。スパイ役のハズの金吾が銀山の堀子たちと交流しながら敵役である代官の岩田鍬三郎に惹かれていく過程や、死と背中合わせの日々の中での本当にささやかな幸福感が味わい深く、充実した読書タイムとなりました。

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紙の本

紙の本峠 下巻

2022/06/09 17:38

余韻の残る読み応えある一冊

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望まない戦争に入っていく終盤は本当に苦しかった。もし違った選択ができたら、そう思わずにはいられない。元々の新聞連載は50年前、明治維新からちょうど100年の頃。当時の読者はどんな風に感じたのだろう。余韻の残る読み応えある一冊。

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紙の本

小説以上に手に汗を握る「物語」

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「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、本書はまさに小説以上に手に汗を握る「物語」でした。リクルートという企業に対しては、かつては私もマイナスの意味での「いかがわしさ」を感じていましたが(朝日新聞を読んでいたからかな?)、社員の方にバイタリティや陽気さを感じることが多く、その秘密を垣間見ることができました。晩年は気の毒でしたが、それでも味方となる人たちの言葉は感動的ですね。

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紙の本

紙の本黄金の刻 小説服部金太郎

2022/02/27 19:37

社員への素晴らしい贈り物!

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SEIKOの創始者・服部金太郎の評伝小説。勝手に職人チックな方(登場する吉川鶴彦的な方)をイメージしていましたが、卓越した経営哲学や先見の明を持ち、実践した経営者でした。帯に「セイコー創業140周年記念作品」とあり、社員への素晴らしい贈り物ですね。プロジェクトXのような一冊です!

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紙の本

紙の本春に散る 下

2022/02/27 18:57

ときにはこんな「フィクション」も歓迎!

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下巻も一気読みでした。もちろん沢木耕太郎さんはノンフィクションの名手ですが、本作は「こんな事実があったならノンフィクションで描きたい」という理想を物語にした作品なのかなと思います。都合の良い展開だったり、登場人物たちが「でき過ぎ」だったりの感もありますが、古くから著書を読んできた身としては、ときにはこんな「フィクション」も歓迎です。

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紙の本

紙の本人形姫

2022/01/03 08:42

雛人形の老舗を舞台にした山本幸久さんの新作

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雛人形の老舗を舞台にした山本幸久さんの新作。老舗の話に終始せず、地元である鐘撞(=岩槻がモデルでしょうか)の高校ボート部を絡めるあたり、ホントに設定が上手です。フィリピン出身女性のクリシアが助演女優賞とも言うべき活躍でしっかり脇を固めています。2021年の締めくくりに相応しい作品でした。

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紙の本

気持ち良く「泣ける」一冊です

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重松清さんの新作短篇集。コロナ禍での人々(時にこいのぼりやかえるの置き物も)の思いの描き方が秀逸でした。「さみしさがつくる明るさや元気だってある。カラ元気とか強がりじゃなくて、さみしくて明るい人や、元気でさみしい人が、俺は、好きだ」の一言こそ、著者が書き続ける意味なのかなと思いました。

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