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Yさんのレビュー一覧

投稿者:Y

9 件中 1 件~ 9 件を表示

愛の旋律

2021/12/04 01:56

創造する人のための本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

推理小説ではない、しかもかなり分厚い。それでクリスティーを読み出してからもなかなか手に取らず置いていた。にも拘らず、読み出してからはすぐに読み切ってしまった。
この本は広告と解説を除いて643ページ。それだけの長い本文が、全て最後の1ページ、行にして3行のために書かれていた。
創造することに取り付かれた経験が有る人なら、最後3行に共感による安堵を覚えると思う。

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おしどり探偵

2021/10/31 11:25

秘密機関の二人

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『秘密機関』から始まる4冊のシリーズに登場するトミー&タペンス夫婦に関する短編集で、『秘密機関』の後になる話。
らしいのだが、私は先にこれを読んでしまった。これのみでもストーリーや人物関係は把握できるので、シリーズに手を出すか迷ったら試し読みのつもりで買ってみてもいいと思う。登場人物を好きになってしまったので、私はシリーズも追加で買った。
探偵小説と言うよりは探偵小説のパロディといった内容で、他の探偵小説に詳しい人だとより面白いかもしれない。
クリスティーの他作品で言うと、パーカー・パインをスパイ小説風にしたような趣き。

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新約聖書外典

2022/01/25 12:17

読みやすい文体

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

見ていた映画に聖書外典が元ネタらしいエピソードが出てきたため、それを理解したくて読んだ。
目的の映画だけでなく、今までに見た他の映画や読んだ小説などにも外典由来のエピソードが有ったと解り、ためになった。

初版は1997年と25年も前の本だが、映画のためという不純な動機で読んでも解りやすい文体だった。
解説は難しいが、外典が書かれた時代背景など摘まみ読みすると面白かった。

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Yの悲劇

2021/12/18 11:59

結末の謎

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

先入観が無ければ、犯人自体は比較的簡単に解るかもしれない。
随所に時代を感じさせる表現があるものの、ローマ帽子の根本動機のような「そんなことで」感は薄い。恐らく翻訳の工夫だと思う。

以下ネタバレを含む。
レーンが語らなかった、犯人が何故最後に間違いを犯したのか。
読者はレーンが書き写した粗筋しか読んでいないが、元の粗筋にはもう少し先の犯人がバレて追い詰められる展開まで書かれていたのではないかと思ったが、どうだろうか。
残るシリーズを読むと解ったりするのかもしれない。Z、最後の事件も読んでみようと思う。

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Xの悲劇

2021/12/18 11:17

解っていても引っ掛かる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

犯人の執念に負けた一冊。
この人が犯人だろうかと途中疑い、ある死体の不審な点にまで思い至ったのに、物の見事に偽の手掛かりに引っ掛かってしまった。
その手掛かりを残す準備をしている間に考え直せなかったのかと考えると悲しくなる。が、私が同じ状況に置かれても考え直さなかっただろうと思う。

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残穢

2021/11/07 04:17

探究心が怖さに勝つ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怖い怖いと評判なので身構えながら読んだが、途中から怖い話であることを忘れて読み耽っていた。
決して怖さが無い訳では無いのだが、怪奇現象の根源に迫っていく手法がいかにも研究、探求、といった様相で、「そうやって調べていくのか!」という感心や「この調査で何が判明するんだろう」といった知的好奇心が(私の場合は)恐怖心を上回った。
ホラーが好きな人には怖い話として勧めたいが、ミステリーが好きな人にも調査描写が丁寧なシティ探索系だと勧めたい。後者の読み方をしても非常に面白かった。

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パーカー・パイン登場

2021/10/31 11:54

隠れた名主役

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お悩み相談の事務所にやってくる人々の悩みを解決する、現実の探偵事務所に居そうな人柄のパーカー・パイン氏が主役。
持ち込まれる悩みも現実に有りそうなものが多い。が、解決方法が独特で、短編集だが次々読んでいっても読み飽きない。
事務所の仲間も個性的で、例えばポアロ物やマープル物では怪しまれ詰問される側になるだろう人物達が探偵側で働いている。
クリスティーの他有名作品を何冊か読んだあとで読むと事務所の仲間達がより好きになると思う。

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ナイルに死す 新訳版

2021/10/31 11:46

情緒が滅茶苦茶になる名作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

犯人、動機、人間模様、話の運び、その他諸々全てからしてクリスティーは鬼。
もし犯人がAなら動機はB以外であって欲しい……もし犯人がCなら動機はせめてDであって欲しい……というような祈りの感情で読んだ。推理小説だが、読み物としては犯人を察してからが本番。

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ローマ帽子の秘密

2021/12/18 10:45

本格としての面白さは不滅

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

他の人間が犯人である可能性もしっかり潰されており、挑戦状のページまでに揃った情報でしっかり謎解きを楽しむことが出来た。
初期作だからか難易度はそこまで高くなく、挑戦上のページへ行き着く前に犯人の見当は付けられる。見当を付けた上で読み返すと、犯人にその時間の犯行が可能だったことも解るようになっていた。
細かい描写まで注目して読めばその人でしか有り得ないと解るところに、本格としての出来の良さを感じた。

一方、動機の根本原因は少し弱く感じてしまった。
当時の感覚では有り得る動機だったのだろうが、翻訳が現代風なので動機がより「そんなことで」に思えたのかもしれない。
動機の直接原因は現代の視点からしても納得行くものだったので、そこだけ惜しいと感じた。時代によって古びない表現は難しい。
尤も、これが古びた表現になったことのはいいことだろうと思う。

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