通りすがりのなっつさんさんのレビュー一覧
投稿者:通りすがりのなっつさん
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |
電子書籍スパイスの科学
2024/03/07 17:38
珍しいスパイスの理論本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
料理を美味しくするというより肉や魚の臭みが気になり、スパイスの本を探していたところ本書に出会った。
スパイスの本には、各種スパイスがどのようなものか、それらがどのような料理で使われるかを書いた本が多いようだが、本書は、スパイス使用の考え方の基礎がしっかり記してあるところに特徴があると思う。
なんでもそうだが、基礎をしっかり固めると、後の応用力が高まるものだ。そして、その習得には体系立てた解説が必要だろう。本書はその解説に多くを割いていた。そういった意味で、後々スパイスを使い続けたい方、ある程度能力を身に付けたい方に有用な一冊として薦めたい。
電子書籍インフレとデフレ
2024/03/05 18:44
インフレ・デフレの基本概念が伝わる名著
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
まさに名著です。
本書はその名のとおり、インフレとデフレに焦点をあてて書かれています。初版が90年、また、文庫版に加えられた新章も2012年までのものと少し古いのですが、本書に書かれたことは今生じている経済現象が十分に理解できるようにするものです。むしろ本書で得た知見で、これからの日本の経済現象をも予測できるかもしれません。
本書の特徴は、経済学の書に多い「数式」がほとんど使われていないこと。そして、文章をもって、インフレ・デフレとなる流れが記されており、読み手にそのコアとなる考え方を確実に伝えていることです。文章で考え方をつづるため、文系でも分かりやすく、多くの人に読まれるべき良書といえるでしょう。
もっとも、タイトルが少しダサい気もします。もっと人受けするようなタイトルだったら、確実に語り継がれる名著として著名だったろうと思えてなりません。
紙の本クリスマス・キャロル
2021/12/17 23:15
古き良き名作です。クルスマスの贈り物にぜひ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
言わずと知れたディケンズの名作。私は新潮文庫で読みましたが、昔々なので訳者が違っているかもしれません。3人の幽霊でしたでしょうか、連れ去られたスクルージおじさんは自分の心を旅します。
ホッとする、一作。文庫版なので、ちょっとしたプレゼントに渡してもいいかもしれません。簡単で皆が知る作品ですが、私が今でも記憶に残っているように、渡した人の心に残り続けるかもしれませんね。
ところで、何かの洋アニメに出てきた「スクルージ氏」の名称はこの作品から取れれたのでしょうね。
紙の本邪悪の家
2021/12/17 23:00
ニックの魅力もひとしお。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「ニック」というのは悪魔ですよね。読んだ当時、英和辞典で調べもしたものです。ところで、クリスティの作品は、その設定、情景も魅力的ないのですが、人物像も魅力的に描かれます。別訳では「エンドハウスの怪事件」、ここで何が起きたのか。本作の推理はそれほど難しくないのですが、若かりし頃、”ニック”に恋心を…。
紙の本ゴルフ場殺人事件
2021/12/17 22:47
ふふ、ヘイスティングス。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
クリスティの作品は、そのミステリ要素以外にも楽しいところが多くあります。その時代の情景、特別に本も出された食文化、そして少し甘い人間模様。
本作では、「シンデレラ」が出てきます。そして、その人は、あるキャラを介して魅力が伝ってくる存在。きっと奇麗な人だったのでしょうね。シリーズを通し、聞き及ぶことがある『シンデレラ』の初めて登場するものが本作品です。
たしか『ビッグフォー』『カーテン』まで読まれれば、その後もわかりますよ。
電子書籍俺の妹がこんなに可愛いわけがない あやせif (1)
2021/12/17 22:33
魅惑のあやせたん。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ご存じのとおり新垣あやせたんのIFのコミカライズ。実はノベル版知りません。しかし、あのあやせたんの魅力がよく現わされている一作。コミックはストーリやキャラの魅力を特有に演出する図像やカット割りで表すものと思います。そこは十分!
紙の本二都物語
2021/12/17 23:24
勇気のある人。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ディケンズの名作の一つ。10代のころ知りました。登場人物としては、弁護士さんが好きです。勇気のある人、その勇気と愛に思いを馳せます。作品最初のほうで酔っ払い。ヒロインの旦那さんはどうこう言っても、ヒロインは彼の来訪を許容しているのですよね。
ディケンズの名作はちょっと大仰にも感じます。でも、読んで心の糧にできるかもしれません。最後の方で、弁護士さんは、ある女性と手をつないであげます。「勇気のある人」
という意味はその時に分かります。
2021/12/19 00:44
法の奥深くを探求したいひとのために。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
多分に漏れず、日本でも外国法の継受がなされている。古くは中国の法体系、新しくは、ドイツ法、英米法だ。
それら西洋の法体系の底に流れる法思想が格言というまとまった形で言い表される。現行法規のもともとになった観点を知ることは、法の解釈にあたっても重要な示唆を与えよう。
本書はその示唆を分かりやすい形で示したものだ。法学習の副読本と言わず、楽しむために読んでもよいだろう。
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |