こずえさんのレビュー一覧
投稿者:こずえ
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江戸川乱歩傑作選 改版
2022/02/11 11:05
乱歩に関心のある人に、きっかけとして
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テーマに共通性のある作品が、読みやすく配置されていると感じました。
後半に行くにつれて探偵小説よりも怪奇小説要素・グロテスク趣味が強い作品になっていくので、自分の好みを知るにはとても良いです。これから乱歩を読んでみようというという方に、最初の一冊としておすすめしたい。
世界一わかりやすいメイクの教科書 丁寧すぎるプロセス付き!
2023/10/15 14:55
苦手だったメイクが楽しくなった
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非常にわかりやすいです。
メイク初心者なのですが、初心者向けを謳うメイク本でもここまで基礎から丁寧に解説しているものはなかなかないと思います
コスメの選び方、ムラになりにくい塗り方、色の組み合わせ方など、普段のメイクから楽しむためのカラーメイクまで一冊でわかるのもすごく良いです
化粧は面倒だな〜と思うタイプだったのですが、どんどん綺麗にできるようになるのが自分でも感じられ、メイクが楽しくなりました
罪と罰 改版 上
2023/03/01 08:02
かなり覚悟を決めて読み始めたけれど……
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ドストエフスキーといえば難解で読みにくい、というイメージがあったので身構えていたのですが、抜群に面白いです。主人公ロージャ(ラスコーリニコフ)が内心でアレコレ悩んでいるところなど、食傷せずに読ませる表現力は素晴らしいと思います。翻訳も自然で読みやすく感じました。
強いて言うならば、血縁関係などの系図も含めた登場人物一覧がついていたら良かった。日本人には聞き慣れない名前が多く、また同じ人物が色々な呼び名で呼ばれるので少々混乱します。
2022/04/03 11:28
言葉遣いが良い
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気品と色気のある言葉づかいは漱石作品の魅力のひとつだと思いますが、なかでもお気に入りなのがこの『夢十夜』です。
どことなくふわふわとした感じや、そこはかとない物悲しさが味わえます。
幻想的でしっとりとした夜の情景と百年後の柔らかく瑞々しい仄明るさを取り合わせた第一夜をはじめ、全体的にとても艶のある作品です。
古寺行こう 2022年 3/29号 [雑誌]
2022/03/19 16:41
おおむね満足
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綴じ込みつきで、立体曼荼羅全体が一面で見られるようになっている点が良かったです。
また「仏像界一の美男子」帝釈天が良く見たいというのもファンの需要だと思いますが、胸から上をアップにした表紙・身体全体を収めた「くらべるおたから」コーナーの写真という、角度とズーム度合いの異なる二種類の単独の画像が見られるのも良い点だと感じました。
付録の「般若心経なぞり書き手本」ですが、半紙を重ねてなぞることを想定しているのであれば、ミシン目で切り離せるようにするともっと使いやすいと思います。
吸血鬼文学名作選
2022/07/14 12:04
とても読みごたえがある
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作者も訳者もさまざまな作品が集録されているので、味わいの異なる文章を楽しむことができます。王道の幻想文学、SFっぽい作品、恐怖小説的な作品など。
対談も面白かったです。
あえて注文をつけるとすれば、編者解説でしょうか。他の投稿者様も触れている乱歩の短編「吸血鬼」ですが、これを収録するならばE・A・ポーの「早すぎた埋葬」への言及もあればもっと嬉しかったです。
チャタレイ夫人の恋人 完訳
2022/07/14 11:33
英国女流文学・仏文学が好きな方にもお勧めしたい
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「チャタレイ事件」があまりにも有名なため、しばしば過激で厭らしい小説と誤解されてしまう本作ですが、まったくそんなことはないです。
寧ろ現代の読者の多くが、「一体この小説のどこがそれほど問題視されたの?」と疑問を感じるのではないかとすら思います。
本作は20世紀初頭の作品であり、日本で完訳版が出版されたのは戦後。伊藤礼氏のあとがきには「思想的にも風俗的にも開放的になった時代」とありますが、それでも現代とは感覚がまるで異なっていたのだろうと感じました。
内容自体は意外と健全……というか、現代人からすれば結構可愛らしい恋愛小説なのですが、自我を持った女性・欲望の主体としての女性がこの時代にこれほど生き生きと(あるいは生々しく)描かれていたことには、やはり良い意味で新鮮な驚きを覚えます。
作者ロレンスは男性ですが、英国女流文学や仏文学が好きな方は面白く読めるのではないかと思います。
谷間の百合 改版
2022/04/10 13:33
文章が美しい
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言葉遣いが美しく、砂に染み込む水のような文章だと感じました。フランス語がわからないので翻訳については何とも言えませんが、日本語としてかなり綺麗に纏まっていると思います。
難点をあげるとすれば、主人公のなよなよした思考回路・女性に対する過度な幻想に少々フラストレーションが溜まるということですが、そのあたりも計算済みと言わんばかりのラストも良かったです。スカッとします。
ドリアン・グレイの肖像 改版
2022/02/11 10:42
満足
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一度読んでみたいと思っていた作品で、青空文庫版は翻訳が好みでなかったのでこちらを購入。情景やドリアンの容貌などの描写が自然で、哲学的な要素を含む会話もわかりやすく現代的に訳されていると感じました。
パルムの僧院 改版 上
2022/06/05 15:21
内容は面白い
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新潮社版「赤と黒」を読んで、同じスタンダール作品に関心を持ったことで購入しました。
ただ内容は面白いのですが、「赤と黒」と比べると文章がどことなくぎこちなくて、若干の読みにくさを感じました。これが原文の時点での文体の問題なのか、翻訳の問題なのかはフランス語の知識のない私には明言できかねるのですが。
語順や言い回しがやや直訳的なのかな、という印象です。翻訳版の外国文学を読み慣れている方がどう感じるかはわかりません。
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