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アッキーラさんのレビュー一覧

投稿者:アッキーラ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

ちぐはぐな身体 ファッションって何?

2022/03/03 17:19

コツコツと西瓜調べるようにして  マスクの下は 確かに私

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今、鷲田清一さんが書いた「ちぐはぐな身体」という本を読んでいます。
 鷲田さんは大学の文学研究のセンセーなんだけど、この「ちぐはぐな身体」は、副題が「ファッションって何?」って事で、私たちの身近なお洒落感覚を切り取りながら、人間理解に迫っているところが面白いです。
 ちなみに章題のいくつかを列挙すると、、「からだを加工する」「社会の生きた皮膚」「<性>の外に出る服」「皮膚のざわめき」etc、、ねっ面白そうでしょ。
 「つぎはぎの身体」の「魂の衣」章あたりの「文化とは自然の加工であり、その加工している事実をあたかも自然であるように錯覚させること」だという指摘が刺激的でしたね。
 人間が一番最初にやる自然への加工の対象は「自分の身体」だという事。
 その行為が着衣であったり化粧だということなんですね(入れ墨や肉体損傷行為も含む)。
 じぁ、人は何故「加工」しようとするのかという疑問に付きあたっていくのだけれど、ここで鷲田さんは興味深いエピソードを上げています。

 北イタリアのある修道院のトイレでは、扉もしきりもなくて、代わりに入り口には仮面が備え付けてあるそうだ。
 顔さえ隠れていれば排泄している姿を見られても恥ずかしくないという発想には、もちろん「顔」には「私が私であり続ける為の社会的記号」があると信じられているからだろう。
 ただしここで言う「私」とは社会的制約で雁字搦めにこねくり上げられた状態を指すのだから、仮面で顔を隠す行為は「何者にでもなれる」という解放的な意味も同時に含まれているのだ、、、という指摘なんですが。

 ・・・うーむ私のマスク・フェテッシュ考に近いなぁ。と感心してた矢先に、メールが届きました。
 しかもその差出人がなんとマスクエンターティナーのJulieさん。凄いシンクロニシティ、、。

Julie_0402_1.jpgDear アッキーラ,
Your website, blog and photography are stunning. Please accept all my sincere congratulations on your outstanding art and artistry.
On your site, at the bottom of page http://blog.drecom.jp/rubbergirl/category_2/, you link to one of my videos on the Maskon.com site. Thank you for visiting the Maskon site and referring others to it.
Attached is a photo of me, masked, taken several weeks ago at a gala benefit in New York City. I hope you enjoy it.
All warmest wishes, Julie

 エンタテインメントの側面でマスク変身するとゆーのはなんとなく理解出来るんだけど、私には「女性のマスカー」という存在の意味がいまいちよく理解出来なかったんですよね。
 だけど、鷲田さんの本を読みながらなんとなくその輪郭がつかめそうな気がしてます。

 舌を吸い絡めあうキスがしたい。
生き物を頬張りそれを破裂させるような吸引がしたい。
とにかく、あなたの肉を味わいたい。
でも目だけ開いたレザーの全頭マスクで顔面を拘束されてちゃ何も出来ない。
顎だって数センチしか開かないんだから。
せめてこの頬に張り付いたレザーにあなたのペニスをなすり付けるだけ。

 触る触る。なでるなでる。自分の頬や頭を。
レザーに包まれていると何か別の物みたい。
私が革で出来た私の頭部のレプリカで遊んでる…。

鷲田清一さんの「魂の衣」に『皮膚と衣服の間にあるあの隙間というのはぼくの内部なのだろうか外部なのだろうか(他人に服の中に手を入れられるとゾクっとする)、、。』という下りがあって、感覚的な理解が先行する私にはとても判りやすい表現であると同時に意味が深いなぁ~と。

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