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ランスロさんのレビュー一覧

投稿者:ランスロ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

最後のフィクサーの情熱と悲しみ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

国鉄民営化を目前にした労組との暗闘、難病による死を目前にしたリニアへの情熱。

フィクサーというよりも、国を支える官僚としての自負心の方を強く感じる。多くの影響を受けただろう瀬島龍三とも共通する面であったかもしれない。

国家の中枢近くで、どちらかといえば陽のあたらないところで、政治的に暗闘する男の心理は、どういうものだったのか。

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バランスとしてどうか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

スピノザの入門書、という位置付けで、スピノザ本人の個人史、思想についてバランスよく記述することに努められたようです。
スピノザの思想については、著者自身も認めているように、主著「エチカ」の説明は些か軽め、著者自身が訳書を出されている「神学・政治論」についてはやや多目、という感じでしょうか。全体としてライトな口調で、簡潔で分かりやすい記述になっています。
一方で「自由に考えることの重要性」を「神学・政治論」の重要テーマとして強調するのはいいとして、もう少し思想や哲学として、独自な視点や深さが欲しい、という感じもします。思想というよりも、何か近代国家の基盤や権利論のような議論を改めて強調されてもな、という感じです。折角「神学・政治論」の訳者なのだから、その議論をもっと厚くして、スピノザのより深い視座を示しても良かったのでは(或いは同新書の他の著作との棲み分けを意識されたのかもしれませんが)
一方で、スピノザの個人史の記述は少し多すぎ+冗長に過ぎる気がします。スピノザ本人が余りドラマチックな人生では無かったこともあるかもしれませんが、彼の思想と関連がある内容ならともかく、「スピノザの兄弟のうち、スピノザは何番目か、誰が姉で誰が弟か、嫁に行った時系列は」みたいな議論が半分位まで続いたときは、流石に「どこまでこの話は続くのか」という気分になりました。
著者の癖なのか、よく分からない脱線も少し気になります。本人も自覚されているようですが。

結論としては、「分かりやすいが反面冗長。余計なお喋りめいた記述は無くして、もっと著者の視座を示した重厚な内容が読みたかった」というのが率直な感想です。

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