Mistyさんのレビュー一覧
投稿者:Misty
2024/03/12 02:56
フランスを舞台にした愛憎劇。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
資産家の一人娘と、孤児の使用人との恋。この時代の少女マンガでは、紆余曲折ののちハッピーエンド。と思いきや、フランスを舞台にしただけあり、ひとくせある仏映画のごとく、愛憎のドラマが展開していく。無邪気で愛くるしいナタリーがすべてをかけてフランシスを愛し、そして失って、再会もむなしく、再び非情な最後の別れを迎える。なんとかナタリーが救われてほしいと心が痛くなる。不条理なナタリーの運命に暗くなりがちだが、明るい友人ミシェルとエレーヌ、天使のごとく純粋で心優しいフランシスJrが光をくれる。しかし、これが80年代の「りぼん」に掲載とは、少女マンガのストーリーというより、愛の本質を問う恋愛小説だと思う。
2024/03/12 04:35
幸せバージョンの結末も書いて欲しい。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
何度読んでも悲しくてどうにもならない結末でした。すべてをに愛され愛し、その愛が不変で最高のものと心から感じ信じて、幸せの絶頂で命を終わった。それをナタリーには幸せだと、最高の幸せということなのだろうか。どうしてもナタリーとフランシスには、もっと普通の生活をしてほしかった。ナタリーが夢見たように、絵筆をとるフランシスの横で、物語をかくナタリー、かわいい子供たち、パリの郊外で安らかに幸せに暮らして、一緒に年をとっていってほしかった。
この後、若いフランシスは、思い出だけで一生過ごすのでしょうか。(さすがヴォージュの孫)
少女マンガとしては、かなり深いお話でした。
2024/03/12 04:15
やっと結ばれた二人。
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成長したフランシス、心にあるのはナタリーだけ、今も昔も。ナタリーは怖がりながらも、やっと心を開き、フランシスに思いを伝え、もう一度愛すること、愛されることを受け入れる。二人の心は通い、つかの間の幸せの時を過ごす。幸せに笑うナタリーをみたくて、読者もここまできた、本当に幸せになってほしい。。。。ほしかった。もちろん、ミルフィーユがひくわけがない。彼女の黒髪は執念を表現しているようにみえる。あのままふたりを幸せにさせてあげてと願ってしまう。
2024/03/12 01:17
姉妹の異なった愛のかたち
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愛情深いが、性格的にも社会的にも頼りない母を持ち、長女として一家を支えていくしっかり者のエリナーと、情熱的で自分の心にまっすぐなマリアン。異なった二人の選ぶ恋愛の相手も愛し方も違うが、それぞれに幸せを求め自分の正しいと思う方向へ進んでいく。どちらの愛が成就するのかと、最後までヤキモキさせられる。
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2023/01/30 10:07
貴族世界の闇
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清廉潔白のオスカルのまわりを、冨と名声のみをのぞむ貴族たちの策略が交差します。
オスカルがアントワネットと王室守るため、真摯につくそうとしますが、なぜか空回っていて、それが貴族社会とオスカルの歪みになっていくようです。
シリアスな場面が増えてきていますが、華やかな社交界の場面ではオスカルが相変わらず女性に心を寄せられ、それに拒絶するでもなく、女性に対してあくまで紳士的にふるまうのが素敵です。
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2023/01/30 09:43
オスカルの春風、ロザリー
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寂しさからとはいえ、すこしずつ勝手でわがままな王妃になっていくアントワネット。宿命のフェルゼンとも出会う。そして、凛々しく気高いオスカルの、やさしく、愛情深い一面を引き出してくれるロザリーも加わります。彼女の家族と出生の秘密などを通して、革命前の平民の生活が垣間見れます。
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2023/01/29 09:46
永遠のベルばら
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最初に読んだのは小学校のとき。何度読んでも、ベルばらの世界に心を奪われます。一巻は、特にアントワネットの幸せなかわいらしい皇女時代や、オスカルが短髪でまだ少し幼い顔立ちが尊いです。革命の陰のない美しく華やかな貴族の世界が楽しめました。
2024/06/17 09:39
120%シンデレラ・ストーリー
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シンデレラ・ストーリーの王道、素直で心優しく、みなに愛される普通の女の子「アリス」が、夢のミュージカルスターになるチャンスを与えられる。そして、日本の超アイドル「タケル」と、恋に落ちていく。一条先生の作品は、面白い中にも陰が存在するが、これはほのぼのやさしいストーリー。
2024/06/17 08:38
アニメ作品とはまったく違う話
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幻魔大戦との出会いは、アニメーションをみてから。大友克洋のキャラクターデザインで、多少ほかのアニメよりも現実的な設定ではあったが、普通に超能力ファンタジーものと感じた。そこから入って読んだ一巻は、驚きでしかなかった。東丈は姉三千子に甘やかされた卑屈な暗い青年でしかなく、偉大な超能力者のリーダーの片鱗もみえない。丈が普通の日常生活をおくる中、ルナ王女や超能力者たちがあらわれ、丈が望むと望まざるとにかかわらず、非現実世界にひきずりこんでいく。
2024/03/12 04:38
自由の国アメリカでの新しいナタリー
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フランスでの友人や家族に守られ、感情をおさえられないナタリーとアメリカで出会ったばかりの人々に囲まれ暮らす自立したナタリーは、違った人格にみえ、舞台が変ったことが、しっかり表現されている。(ジェフがわがままだから、ナタリーが大人にみえるのかもしれないが)。フランシスが渡米し、ナタリーと会えずに終わったのは悲しかったが、その後のフランシスの急成長(体も心も)に、先が楽しみになった。
2024/03/12 03:32
舞台はアメリカへ
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フランシスJrは寄宿舎で、順調に成長していくなか、ナタリーも髪を切り、フランシスの墓にまいり、ジョルゼの存在を受け入れ、叔母と和解し。。。うまくいくに見えたが。それでも断ち切れないフランシスへの思いに、愛する国、やさしい友人たちから離れ、新天地アメリカへいくこと決意する。今まで感情をぶつけてきただけの少し子供っぽいナタリーが、一人の人間・女性として強く生まれ変わろうとする。
2024/03/12 03:20
フランシス、ヴァン・ロゼ校へ
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フランシスJrは、ますます男の子として成長し、立派に愛する人を守れる強い人間になるために寄宿学校へ行く決意をする。昔お父さんもナタリーとつりあう人間になろうと、ナタリーをおいて遠くの大学に行った、父はいなくても強い自立心と愛する心は、しっかり受け継いでいる。舞台は寄宿学校へ、フランシスJrの話が中心になる。
2024/03/12 03:08
現役お嬢様VS元お嬢様
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フランシスJRは相変わらずの天使の心で、エドガーやフェランなど彼の周囲の人々の苦悩をやさしく癒していきます。とうとう最強のキラキラお嬢様ミルフィーユ・ココが登場し、ナタリーの心を大きく揺さぶります。しかし、寄宿舎にいようと、誰といようと、フランシスJRの心はいつもナタリーに、彼女だけにあるのに、なぜ本人は気づかないのか。
2024/03/11 23:54
お嬢様のほのぼのした日常と恋
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学園マンガでいえば、最強の委員長キャラ。裕福な家庭の美人、優等生なのに世話焼きで超ポジティブ、完璧かと思えば、すこし可愛い天然の面も。オースティンの小説のほかのヒロインとは異なる、彼女の憧れの女性像なのか、または社交界の花を皮肉っているのか。
その完璧エマが、ハリエットのマッチメイキングの失策、自身の勘違いの恋心、ジェーンへの嫉妬、いろいろなネガティブ経験の中で落ち込みながら、成長し、自分に寄り添う不変の愛に気づく。オースティンの小説はには、少なからず悪役と曲者が存在するが、「エマ」は終始ほのぼの、軽く楽しく読める。