スマートクリエイティブさんのレビュー一覧
投稿者:スマートクリエイティブ
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紙の本黛家の兄弟
2023/07/18 08:46
「ひとの心もちには応えよ」
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主人公は、小藩の代々筆頭家老の家の三兄弟の三男。若いころとその13年後を舞台として、兄弟の結束を著した作品。
次兄は藩を二分する次席家老の家の息子を切った責任をとり、目付の主人公が切腹を命じた。藩主の二女を嫁にもらい家老を継ぐことになる長兄との約束で大目付の家に婿にはいり、次席家老に復讐を誓う。部下として大目付の家に入った子供のころからの友が、対立する次席家老側のスパイであることをうまく利用し、次席家老の信頼を得る。嵐の日に、長兄を襲う計画であった友を切り捨てる。
「ひとの心もちには応えよ。応えんとしているうちに、多くを得る」「だれかの夢を見るのは、そのひとがおのれのことを思うているから」この2つは、主人公が若いころ父や母から聞いたことばであるが、13年後に息子や童に伝えている。
紙の本高瀬庄左衛門御留書
2023/06/25 09:12
作家に出会えてうれしい
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著者の著作を初めて読みました。久しぶりの一気読み。文体と主人公と脇役の会話に引き込まれました。『人などと申すは、しょせん生きているだけで誰かのさまたげとなるもの』『されど、ときには助けとなることもできましょう...均して平らなら、それで上等』葉室麟さんの後継者であり、青山文平さんと共に読み続けていこうと思いました。「いのちがけ」、「藩邸差配役日日控」読みかけです。
紙の本本売る日々
2023/03/30 18:03
青山文平の真骨頂
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前作「やっと訪れた春に」に続き、古き時代を背景にして人間を描いた作品。北重人が逝き、乙川優三郎が転向してしまい、最後の砦。
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