圭太さんのレビュー一覧
投稿者:圭太
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1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作
2023/06/30 23:41
掌編小説の良さを知りました
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根っからの貧乏性で、お徳用の大容量を好んで買うのですが、その影響か、小説も長編小説ばかりを読んできました。
そんなぼくが、書店でふと目にしたサブタイトルに惹かれてこの本と出会いました。NHK国際放送(NHK WORLD JAPAN)は、紀行番組を時々視聴しているのですが、すぐれた番組が多いと感じていたのです。
結果、今まで食わず嫌いだった短編・掌編小説の面白さに気づかせてもらいました。引き込まれて一気に読めてしまう魅力と分量ですが、おすすめは、一日一編ずつ読むことです。ぼくは、がまんがきかず、出勤時と帰宅時に二作ずつ読んで三日で終わってしまったのですが、2週間かけて一つずつ読めばよかったと、その点は後悔しています。
掌編小説は、プロット重視で、描写には重きが置かれないという先入観を持っていましたが、実際に読んでみて、それは誤りだとわかりました。豪華執筆陣が、その両立を実現しています。
赤川次郎は、小学生のころに三毛猫ホームズシリーズを読んで以来読んだことがなかったのですが、本書をきっかけに他の作品も読んでみたい気になりました。
猫を抱いて象と泳ぐ
2023/06/21 14:49
意外と勘はいいんです(本限定ながら)
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立ち読みをしない主義です。子どものころ、今からは考えられないのですが、団塊ジュニア世代のため、どこもかしこも子どもで満ちて、店員も悪ガキには厳しい対応で、書店でも「汚い手で触らんときや」とか、「立ち読みしたら買うてもらうで」と言われ続けたのが遠因となっているかもしれません。
レビューで先入観を持つのもいやなので、書店をうろうろして、気になった本を買うのがいつものやり方で、これもそうして出会った一冊です。
本書は、とにかくタイトルに惹かれました。何の話か想像しようとしましたが全く果たせず、関心が急速に高まり購入しました。
読んでみて、大正解でした。タイトルの意味を考えながら読み始めたのですが、すぐに物語世界に導かれ、いつの間にかタイトルのことは頭から離れていたのですが、読了して本を閉じたときに書名が目に入り、そういうことかと思い至りました。
『博士の愛した数式』を読んで、整数論の世界に興味を持ちましたが、今回も本書の影響でチェスを知りたい気持ちが沸き起こりました。
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