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IMSAさんのレビュー一覧

投稿者:IMSA

3 件中 1 件~ 3 件を表示

ゲルマーニア 改訳

2023/08/03 19:56

いわゆる一般的な翻訳書として読むべきではない。

6人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

左手に本著を置いて右手に原書を置いて、ラテン語で読解しつつ『ゲルマーニア』について理解していくための本。

恐らく翻訳書としては酷評される方も多いことだろう。しかし、この本は上述の通りラテン語で『ゲルマーニア』を読み進めるための本だと考えて利用することで、最大の価値を発揮することができる。

翻訳年代も古いことから言い回しについては、今現在、『ゲルマーニア』を学んでいる方々にとって、難解かもしれない。しかし、この原書の何倍もある註釈を1つ1つ読めば、著者がどれほど超一流の研究者であり、ラテン語を「極めた」と言って過言ではない人物であることは、私のこの書き方が決して大袈裟ではないことは理解していただけると思う。

地名語彙、語源、どれをとっても訳者の言語学者としての才能が余すことなく発揮されている。

ともかく、本書を手に取って違和感を覚える方は、繰り返しになってしまうが本著が「左手に本著を置いて右手に原書を置いて、ラテン語で読解しつつ『ゲルマーニア』について理解していくための本」であるという点にあるのかもしれない。そのような方にも是非、もし将来的にラテン語を愛しラテン語に触れたいと思うようになった時には、再度、本著をもう一度開いて読み返していただければ幸いに思う。

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英語発達小史

2023/08/03 19:37

縦書きだし難解ではあるが読み応えはとてもある

4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

欧文を主として扱う書籍では縦書きは勘弁して欲しい。

とはいうものの、文庫としてこれほどのレベルの内容を読めるというのは、非常に喜ばしい。特に書籍全体を通読することでこの書籍の完成度の高さには平伏するものがあり、著者は専門家として通読する読者も、そうではない読者には2部に分かれる詳細な目次を提示することで対応を試みている。

ドイツ語が理解できる読者であれば、きっとさらに興味深く本書を読み進めることはできるだろう。それは第1章序論においてドイツ語と英語の類似点と差異、英語の特徴と進んでいき、そして本書の目的について説明がなされている。

無論、本著は20世紀初頭に執筆され翻訳は1982年であるために、最新研究を知るための書籍ではない。しかしである! 本著のような基幹となる著書にきちんと触れ、真摯に取り組むことによって日本の英語学は健全に進歩を遂げるのだろうと私は深く信じている。

構成として上述の英語学及び英語史の基幹部分に関しては章の初めの方で念入りに説明がなされているために、非専門家にとってやや難解かもしれないが、それこそネットを駆使して述語を検索しながら、より理解を深められる面白みもある。そして本著のような古典的な学説を通して古英語から中英語、近代英語へと変遷を遂げてきたのかを知った上で、最新研究における言語の変遷について文献を参照することで、最新研究はより理解しやすく、かつその研究の是非についてより冷静な視座から、考察を進めていくことができること兼ね合いである。

そして第3章に至って英語が本来的な英語からさまざまな外国語と接触し、変容し、近代化するまでの経緯について詳細な実例が挙げられつつ説明がなされ、第4章においてこれらの外国語がどのように英語として取り込まれてきたかについて考察がなされている。その上で第5章では語彙そのものの意味の変遷について触れ、第6章では具体的にどのような文献を読めば、これまで考察がなされた事例について実例に触れられるかの案内がなされている。

文献リストに関しては章ごとに詳細に記載されており、しかもその著書についての簡易的な解説も添えられている。

このような名著が現代において乱立している「読みやさ・分かりやすさ」に偏重している英語史の著書の中に埋もれてしまっているのは心から遺憾と言わざるを得ない。とはいえ、私としては、すでに文体も古く何より欧文併記の縦書きに慣れない読者が多数である現在では、両手を広げてお薦めする著書とも言えない複雑な感情も否定できない。

言語としての「英語」が本心から好きな読者であれば必読であると言えよう。

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印欧語

2023/08/03 20:05

誤訳だらけ。原書を買うべき

4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とにかくひどい。あまりにも誤訳と文字の写し間違いがひどく、訳者の言語学についての知識を疑う。これに関しては記憶が確かなら、誤訳対照表さえ存在していたと記憶している。

原書は世界的な超一流の言語学者であり、(それでもおすすめはできないが)原書と読み比べることで、間違いをどれだけ精密に見つけ出すことができるかを試みることで、自身の言語学的な能力のいわば「試験」として利用できるかもしれない。

個人的にはこのような訳書が大手出版社から出てしまったことは大変遺憾に思う。もし、私のこのレビューが信用できないと思われる方々がいらっしゃるならば、是非とも原書を参照して欲しい。

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