ラ・レーネさんのレビュー一覧
投稿者:ラ・レーネ
追放令嬢からの手紙 かつて愛していた皆さまへ私のことなどお忘れですか?
2024/01/24 20:03
看板に偽りなし まさに極上の大逆転!
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とても面白かったです!断罪され国外追放された王太子の婚約者から届いた一通の手紙が彼女を裏切り、冤罪で裁いた者達に届く事から全てが始まります。もちろん、手紙が届いても、まったく意に返さない者もいれば、過去を振り返って怯える者、改めて過去を調べ直す者もいます。そして、彼女を貶めた者達はその罪に応じて追体験をすることとなります。
様々な人間模様が編み込まれ、読んでいる者に最後に訪れる大いなる裏切りは驚くほど小気味良い。本当、最後の最後でやられました!
悪しき者達には大いなる報復を、汚名を濯がれた者には大いなる幸せを…そう願う方たちにぜひ一度お手に取っていただきたい一冊です!
悪役令嬢たちは揺るがない
2023/12/05 23:32
お茶会から始まる静かなる逆断罪劇
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
悪役令嬢というより正統派貴族令嬢によるお花畑ちゃんに対する教育的指導という感じでした。主役の3人の令嬢達だけでなく、男性陣視点からの描写もあるので読みやすかったです。カットされた脳筋の話も読んでみたかったです、残念…。
とにかく、今まで読んでいた悪役令嬢ものとは、一味違った作品で、すごく面白かったです。
ちなみに、私は王太子の婚約者令嬢と留学公子の章がお気に入りです。
SWAN ―白鳥― 愛蔵版 13 愛蔵版 (SWAN特装シリーズ)
2024/04/04 01:45
カラーで見る麗しいリリアナのアグリーダック
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
持っているけど特装版という事で購入決定!結果は買って本当良かったです!
内容は既に読了して知っているけど何度読んでも新たな感動が湧き上がってきます。今回は特にカラーページのセルゲイエフ先生とリリアナペアの踊りがもうすごく素敵でした!あの2人をカラーで見られるなんて夢のようです。次は哀しいシーンがある事がわかっているけど、やはり読まずにはいられません!14巻がとても楽しみです!
悪役令嬢の矜持 婚約破棄、構いません 2
2024/03/04 22:03
悪役令嬢、華麗なる幕引き!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ずっと続きが読みたかった本が出たので、即、購入!面白かったです!何より有言実行のクリスティーナが格好良いです!悪評残る中、社交界に出たり、自分を貶めた相手を助けたり貴族令嬢としての振る舞いが大胆で格好良いと思います。反対にいざ自分が窮地に陥っても貴族令嬢として振る舞えないソフィアの愚かしさや機転のなさに驚きました。少しは前巻から貴族令嬢として成長したかと思っていたが、全く頭お花畑のままでした。これでは国母は無理だと思います。ラストの卒業祝賀会で、クリスティーナがソフィアにかけた言葉が格好良かったです。この言葉でソフィアもクリスティーナが自分と同じ境遇だと分かったんじゃないかな?何より悪役令嬢として面目躍如、鏡だと思います!クリスティーナを断罪した男性陣も皆それなりの境遇になりましたし…個人的にはもう少し痛い目に遭って欲しかったですが…。あと、フリードとの甘々な場面が少なかったのが残念でした。2人して社交界に出て欲しかったです。それに妹のトリシャとクリスティーナのお茶会とかも読みたかったです、残念!だけど、読みたかった続きが出て満足しています。でも、番外編とかでクリスティーナとフリードの辺境での生活とか2人で王都での舞踏会に出る話なども読んでみたいと思ってます!出たらいいなぁ〜。
悪役令嬢として見事な幕引き、そして辺境伯夫人への華麗なる転身だと思います!
氷の侯爵令嬢は、魔狼騎士に甘やかに溶かされる
2024/02/01 00:28
凛とした聖女は幼き日の想い出に出会う
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
表紙に惹かれて購入、結果は大当たりでした!
婚約破棄から始まり、聖痕を義妹に奪われ実父を含め、世間では家族と呼ばれる人達から捨てられたエリーゼ。領地に戻されるはずが、途中魔狼に襲われているところを、魔狼騎士と呼ばれるギルベルトに助けられた事から始まる物語。とにかく、エリーゼが可愛い!聖女の勉強をメインにしていたから、仕事がしたいと言って、させてもらっても、最初は失敗ばかりなのだが、それに落ち込む姿がなんとも言えず可愛いらしい!家族から疎外されていたせいで、誰かに必要とされる事が彼女が存在するために必要だと思い込んでいるところが不憫だ。ギルベルトがそんな彼女を励まして、一緒に星を見るシーンが微笑ましくも美しい。途中、エリーゼの聖女としての洞察力で魔獣を退治した為、彼女の存在が知れてしまうので、この先、どうなるのか、とても楽しみ!エリーゼやギルベルト視点の他にも王太子や義妹視点もあるので理解しやすいと感じた。文章もテンポ良くて読みやすかった。続きものだったけど、次巻がとても楽しみな作品に出会えた!イラストも綺麗で気に入ってます!
悪食令嬢と狂血公爵 その魔物、私が美味しくいただきます! 3
2024/01/20 21:45
今回のメニュー、百足蟹の蒸し焼き母の想い出添え、城下町デート付き
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今回も美味しゅうございました。途中のガルブレイス領内砦の隊長さん達との出会いも中にはメルフィエラに粗探しの目を向ける隊長もいたけど、それもアリスティード達にとってはちょっとしたスパイスのようなもの。メルフィエラ自身を知れば、自ずと解るというものです。今巻では百足蟹討伐にメルフィエラのたっての願いもあり同行してますが、1番嬉々としていたのはケイオスさんでしょう!1巻からは想像出来ないくらい喜んでいる姿を見せてくれてます。それしても、王国の魔物征伐にガルブレイス公爵家に依頼が集中するとは思ってもみませんでした。それに託けてお兄様が〜中々素敵なお手紙をメルフィエラに送っておられましたが、本当に宮廷にメルフィエラは行くのでしょうか?社交界では嫌な噂が出回っているようなので、彼女が嫌な思いをしないか心配です…。あぁ、続きがものすごく気になります!次に何の魔物料理が出てくるのかも!それに何となく漂う不穏な気配も気になります…。早く4巻が読みたいです!
五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました 1
2023/12/15 19:35
淡く優しい水彩画に微かに滲む哀しみ色
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
表紙に惹かれて購入しました。結果は大当たりでした!
両親を亡くした5歳の姫は王位についた叔父達によって、大国の王弟の婚約者として送られる。2人は年の差を超えて互いの心を通わせるのは、読んでいて微笑ましく、また楽しい。回りの侍女も従者も暖かく2人を見守っている。けれど、宮廷内にはそれを忌まわしく思う王太后により、度々嫌がらせを受ける。それを今まで通りただ受け流そうとする王弟を、若干5歳の姫が守ろうとして王太后に自分の意思をはっきり伝える場面では心がざわついた。人の悪意に晒されるのは酷く哀しい。それを何とか跳ね返した姫が婚約者の心を思いやる姿は何とも頼もしく優しい。その気持ちに応える王弟も優しい。なのに、何故か読んでいて心に一抹の哀しみを感じてしまうのは、何故なのだろう…。
宮廷や他国からの悪意、陰謀に2人はどう立ち向かうのだろうか?
年相応に戯れる2人に幸多きことを願いつつ、次巻を待つ。
SWAN 有吉京子画集 『SWAN−白鳥−』&『まいあ』完結記念
2023/12/02 14:23
吸い込まれそうな麗しさと躍動感
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とにかく絵が麗しい画集です。
私が1番美しいと思うのは「ラ・シルフィード」です。森の静寂さが心に染みる1枚です。
そして、真澄とレオンの「ジゼル」、第二幕のラストを描いた絵は今にも音楽が聴こえてきそうな、今にも動き出しそうな静かな中にも躍動感があります。加えて、悲恋物語の切なさが胸に響きます。
バレエの美しさ、素晴らしさをこの画集で再認識致しました。
もちろん、他にもたくさん良い作品がありますので、お気に入りを見つける楽しみもありますよ。
5章に分かれ、カラー、モノクロ、素描、初期の作品からSWANシリーズ最後の作品まで集めた珠玉の一冊だと思います。
SWAN 14 白鳥 愛蔵版 (SWAN特装シリーズ)
2024/05/29 21:01
真澄、覚醒す!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とうとう、真澄がアグリーダックを通して華麗に覚醒しました。レオンと踊るカラーのパドゥドウの躍動感はさすがです。まるで音楽が聴こえてきそうです。そして、とうとうリリアナが彼岸の国の妖精になってしまいました…静寂の中、光に包まれて空を舞うリリアナの儚い美しさ…言葉がないです…。真澄もアレクセイ先生との関係に区切りをつけて新しい世界へと旅立つ時です。15巻が今から楽しみです。レオンとの関係はまだまだ安定していないので、揺れ動く真澄の心が少し心配です。
贄姫の婚姻 2 身代わり王女は帝国で最愛となる (echo COMICS)
2024/05/23 20:09
これがルーシャの本当の姿
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
砂漠の砂が水を吸うように知識を吸収していくにつれ、ルーシャもまた自分に自信を持っていくよう。突然のアクシデントにも果敢に立ち向かってゆく姿に見違えるものがある。ただ、リカルド、仮にも皇妃なんだからドレスの替えくらい何枚か買ってあげて〜と思った。凛とした気品と優しさを持ったルーシャがこれからマルグリッドの執拗な罠にどうやって立ち向かうのか興味がある。だんだんとルーシャの味方も増えていくので先が楽しみ。あとはベルノルトの出番が増えてくれたら嬉しい。ルーシャと会ったらどんな反応するか知りたい。リカルドはもう少し皇妃の身の回りの品に注意をして欲しい。
田中家、転生する。 6
2024/04/08 20:33
早く続きが読みたい!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
レビューを読んで興味をそそられ購入を決定。1巻から6巻まで一気読みしました。唯一懸念していた虫ですが、意外にもあっさりクリア。思えば、某不死者の王の虫の方がダメだった気がします。GOと予測していた虫ですがGOではなくMUかGEではないかと…でもハサミを持っているらしいので、ハ…ミ虫?エマが言っていた虫は調べてません、怖いから。それにしても面白かったです。スチュワート家と周囲との誤差が面白いです。魔物の扱いも某令嬢と公爵とはまた違っているし、田中家は政治や国際問題が絡んでいるので、どう転ぶかわからないところが面白いと思います。今はちょっと危機一髪な状況なので、すごい続きが気になります、早く7巻を読みたいです。あとエマとエドワード王子とヨシュアのトリリアントな関係が気になります。あの2人に報われる日が来るのでしょうか?
傷だらけ聖女より報復をこめて 1
2024/04/02 19:24
さぁ、復讐劇開幕のベルが鳴る!
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
悪魔が醜いと限らないように聖女が清廉潔白だとは限らない。裏切りにはそれなりの報復を、受けた傷には同等かそれ以上の痛みを与えてやりたい!そうしなければこの気持ちはどうしたらいいの?差し出された第二王子の手は正義の鉄槌か、それとも煉獄への誘いか…いずれにしろ賽は投げられた!さぁ、復讐劇の幕が開く!最後まで舞台の上にいるのは一体誰?
森の端っこのちび魔女さん 1
2024/02/24 22:52
神秘の一族と王弟の血をひく娘の運命は?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
可愛い表紙からは想像できない冒頭の重い展開でした。そこからミーシャの運命は大きく動いてゆく。父の本妻とその子供達が酷くて、この親にしてこの子あり、という感じでした。父親がやっと本妻とその娘にそれなりの罰を与えようとしているのに、少し溜飲が下がった。本妻の策略でミーシャは隣国に留学という名目で旅立つ事となる。その途中で様々な人と出会い、事件を解決したり、思いもよらない人に出会ったりしてゆく。隣国にゆくまでまだまだ時間がかかりそうなので、色々なことが起きそうで、次巻が楽しみです。その分、隣国の宰相さんの皺が増えそうですが…護衛についているジオルドにとっては些細な事らしい。この2人が結構面白そうなので、早くご対面シーンが見てみたい。次巻辺りであるかな?楽しみです!
贄姫の婚姻 1 身代わり王女は帝国で最愛となる (echo COMICS)
2024/02/21 20:27
けなげな死に戻り皇妃と不器用な皇帝
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あらすじを読んで興味を持って購入。クーデターで叔父に両親と弟を処刑されたルーシャは囚われの身となり牢獄に入れられる。出られるのは従姉妹の代わりに罰せられる時だけ道具として扱われ、とうとう従姉妹から代わりに戦勝国の皇帝に贄姫として送り出されるところから話が始まる。それにしても、この従姉妹がと〜てもイイ性格をしている。そのせいで一度目の人生ではやられっぱなしのルーシャだった。が、二度目になってルーシャも色々と勉強したりと積極的になるのが良い。そのせいか冷徹と言われていた皇帝リカルドの言動も少しずつだが、やわらいでいるようだ。側近のハインリヒ、ルーシャの侍女ジモーネ、シャノバンに駐留しているメガネのベルノルトなど部下の人達も面白そう、特にベルノルト、もっと従姉妹に辛辣に言ってやって欲しい!ルーシャの仇を少しでベルノルトで晴らしたい!本当、従姉妹も叔父もどうしようもないクズなので、皇妃の故国だから、なんて遠慮せずに完膚なきまでに叩きのめして欲しいと思うのは自分だけでしょうか?
リカルドとルーシャが良い感じで終わっているので、次の展開が気になるところですが楽しみに2巻を待ちたいと思います!
昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?
2024/02/09 20:50
急変した公爵様の愛が重い、重すぎるかも…
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
綺麗な表紙に惹かれて購入しました。題名からコメディっぽい展開を想像していたのですが、思いのほか重いお話でした。特に後半は人にしてきた事が自分に返ってきた公爵の様子や心境の描写が読んでいて琴線に触れました。マリエーヌは最初から心の優しい人なので今回は是非とも公爵ともども幸せになっていただきたく思います。マリエーヌの義父や義妹のことも気になりますし、前回編に出てきた公爵の弟のレイモンドもこれから先、2人に対してどう絡んでくるのかも気になります。イラストもとても綺麗で気に入っています。義妹が綺麗だったのはちょっと悔しい!マリエーヌのドレスアップした姿も見たかったです。ナンバリングしてなかったので続きものとは思っていませんでしたが、終わり方のマリエーヌの台詞が意味深だったので次巻を期待して待つ事にします!
