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投稿者:g
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石田梅岩 我不肖の身にて儒を業とす
2024/02/12 09:24
石田梅岩の思想と現代社会への示唆
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現代資本主義社会における利潤追求至上主義は、確かに客観性、経済合理性、法律といった枠組みを重視するあまり、個々人の主体的な判断を奪い、人間性を置き去りにする側面があります。一方、古くから日本社会に根付く「人間を大切にする経営」は、効率化や機械化による利益追求とは対照的に、労働を楽しみ、自らの成長を追求する求道的な働き方を理想としてきました。
特に、江戸時代の思想家である石田梅岩の「心学」は、現代においても多くの経営者に影響を与え続けています。彼の心の修養を促す思想は、現代社会における様々な問題を解決するヒントを与えてくれる可能性を秘めていると言えるでしょう。
本書は、石田梅岩の生涯と思想を丁寧に辿り、彼の哲学の本質を明らかにしています。特に興味深いのは、「発明」という概念です。これは単なる知識の習得ではなく、悟りの境地に至ることを意味します。梅岩は、自他の区別を離れ、自我の執着から解放されることによって、真の学びが可能になると説きました。そのため、弟子たちには、雑念を捨て、朝から晩まで心を集中し、「音や声を聞くものは何者なのか」と自問し続けることを徹底しました。
情報処理速度が重視される現代社会においても、「情報を処理する私とは何者なのか」と問い続けることで、私たちは心を失わずに生きることができるのではないでしょうか。本書は、現代社会における人間性を問いかけ、真の幸福とは何かを考えるきっかけを与えてくれる貴重な一冊です。
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