Kさんのレビュー一覧
投稿者:K
オレンジの悪魔は教えずに育てる やる気と可能性を120%引き出す奇跡の指導法
2024/03/23 16:36
キンキンに冷えた麦茶がオレンジの悪魔を生み出したのである。
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吹奏楽部の顧問が部員に直接は指導しないという発想が画期的過ぎた。しかも、この吹奏楽部は平凡なマーチング強豪校ではなく、世界で唯一無二の存在だった。そのことが証明されたのは2018年1月1日アメリカロサンゼルス州パサデナで開催された2018RoseParadeにおいてだった。観客の声援は演奏音を上回るほどで、他のどのバンドよりも大きな声援であった。おそらくローズパレード史上最高の声援だったにちがいない。このような世界唯一無二の高校生バンドをどうやって育てたのかを当時の顧問がこの本に書き綴っている。さぞかしカリスマ顧問かと思い読んでみると、指導は3年生、とりわけドラムメジャーと言われる最高責任者と数名の部員にまかせっきりだった。顧問はほとんど何もしないという立場をとっていた(吹奏楽の指導はしていたらしい)。もちろん、ここにはマーチングコーチもいるが、このコーチは30数か所の高校でコーチをしているフリーランスのコーチで、このコーチの指導だけでそのようなバンドを作り出せたわけではない。もしそうなら、コーチが指導する高校は全て世界唯一の存在になっていたはずである。しかし実際にそのような高校はここ以外に存在しない。しかし、コーチの指導は天才的に素晴らしく、顧問もマーチングに関してはコーチに任せっきりだったようである。顧問、コーチ、部員の各々のコラボが奇跡的に世界唯一のマーチングを生み出したとしか思えない。おそらく、顧問はコーチや部員のもつ能力を最大限に引き出す何かを持っているのだと思う。ただ、オレンジの悪魔は副産物で、顧問の本当の狙いは、キンキンに冷えた麦茶を日中でも飲むことだった。キンキンに冷えた麦茶がオレンジの悪魔を生み出したのである。
デジタルグリッド
2024/03/23 16:21
本書のデジタルグリッドはいいソリューションだと思います。
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本書のデジタルグリッドはいいソリューションだと思います。確かに、直流へ変換してしまえば、周波数の問題は気にしなくて済むので、再エネの激しく変動する電力を活用するのに最適かもしれない。気になるのは直流変換装置がいくらぐらいするのか、である。
低周波音 低い音の知られざる世界
2024/03/19 17:25
環境アセスの低周波音について勉強する目的で本書を読んだが、本書の内容は、クジラのコミュニケーション、雪崩や地震の観測等、幅広い内容をカバーしている。
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環境アセスの低周波音について勉強する目的で本書を読んだが、本書の内容は、クジラのコミュニケーション、雪崩や地震の観測等、幅広い内容をカバーしている。騒音規制法における低周波音、音源、現象、対策等についての解説もあり、具体的でわかりやすかった。低周波音を騒音規制の枠だけでなく、身の回りにある様々な低周波音現象を学べて、見識が広がったように思える。
騒音・振動環境入門
2024/03/19 17:22
騒音・振動に関する書籍として2冊目にこの本を読んだが、1冊目に読む本だった。
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著者は研究者でありながら、騒音・振動規制に対しても見識が深く、本書はそのような著者の多様な経験に基づいているため、学術的にも実務的にも、また騒音・振動に悩まされている住民の立場からみても、とても納得のいく内容だった。騒音・振動に関する書籍として2冊目にこの本を読んだが、1冊目に読む本だった。特に、デシベル計算(騒音の合成)が暗算でできること、騒音対策、振動対策、低周波音対策等の現実解を知り尽くしている点等は圧巻だった。
電気法規と電気施設管理 平成28年度版
2024/03/23 16:29
平成25年度版からの変更点について少しコメントします。
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書の評価は本書平成25年度版と同じです。平成25年度版からの変更点について少しコメントします。電気事業者の区分が改正され、電気事業者の区分が次の5つに分離されました。すなわち、小売電気事業者、一般送配電事業者、送電事業者、特定送配電事業者、発電事業者です。小売と発電はわかりやすいのですが、送配電事業者が3種類もできました。旧来の区分との関係ですが、一般送配電事業者は旧来の一般電気事業者の送配電部門のことです。送電事業者は旧来の卸電気事業者のことです。具体的には電源開発が所有・運営している変電所や開閉所を想定しているようです。現在は電源開発を含めて2社しかいないレアな事業者です。そして、特定送配電事業者は旧来の特定電気事業者や自営線で供給をしていた特定規模電気事業者です。要するに発電した電気を顧客に届けるためだけの送配電線を所有・運営する場合はこの特定送配電事業者になってしまうようです。そして、これら5つの事業者以外に広域的運営機関というのができました。旧来はご存知のとおり、地域独占していた一般電気事業者が各社の管轄範囲の電力品質を管理・制御していたわけですが、発送配電分離されてしまうと、「電力系統」の管理・制御がしにくくなります。そこでこれを補うためにこのような機関ができたものと推測します。また、平成28年度版には再生可能エネルギーの全量買取制度にも触れられていますが、ここはその後更に改正されていますので、本書最新版等を参照下さい。
新スマートグリッド 電力自由化時代のネットワークビジョン
2024/03/23 16:27
丁寧に解説してあって、とてもよみやすい本でした。まさに入門書という感じでした。
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横山先生の著作とあって期待して読みました。丁寧に解説してあって、とてもよみやすい本でした。まさに入門書という感じでした。本書はこれでよいと思いますが、この次のステップの本となると、なかなか良い本が見当たりません。次はどうしても各分野の専門書、雑誌の解説あるいは論文になってしまうので、専門外の人がこれ以上の知識を要求してもそれに応えられる本がないようです。
電気法規と電気施設管理 平成25年度版
2024/03/23 16:08
電験1種一次試験の法規を勉強するのに何か良い本はないかと探していました。
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電験1種一次試験の法規を勉強するのに何か良い本はないかと探していました。法規は過去問だけだと断片的な知識しか得られないし、かといって電気事業法を第1条から読み始めるのも効率が悪いし、電験に特化しつつ網羅的な解説本が欲しかったのですが、まさに本書がそれでした。
本書の内容ですが、1章は電気事業法を含む関連法規です。電気関係法規としてまずは保安に関する法律が4つあります。電気事業法、電気工事士法、電気用品安全法、電気工事業法です。これに、「電源三法」と言われる電源開発に関する法律、それと原子力に関する法律、再エネに関する法律、少し本質から外れますが業務上とても大切な計量法というものがあります。電気事業法ですが、1990年代の電力自由化(IPPの参入)以降頻繁に改正されていています。本書は平成25年度版なので電気事業者は旧来の一般電気事業者、特定電気事業者、特定規模電気事業者、卸電気事業者の区分で説明されていますが、2015年(平成27年)の改正では2020年に発送配電の分離が義務化されることになっていますし、2016年からは電力小売の完全自由化が始まりました。また、家庭部門(低圧料金メニュー)も含めた小売の完全自由化が既に始まっていることはご存知のとおりです。電気事業者、電力小売、原子力関連法規、FIT制度のことは法規の問題としてはしばらく要注意だと思います。こういった大きな動向とは別に、法規の勉強としては電気主任技術者と電気工事士との住み分け、役割分担は重要事項です。これらも本書で整理されています。あと、私は知らなかったのですが、電気工業法というのもあるようで勉強になりました。
2章は電気工作物の保安です。まさしく電気主任技術者にとって最重要事項です。どこかで勉強したのですが、電気事業の黎明期に乱立していた電気事業者や電気工作物に対して規制をかけようとしたところ、電気工作物の保安事項として、設計に対する基準は明文化できるけど、運用に対する基準は電気工作物の規模、用途等様々な要因が違いすぎて、とても明文化できない、とのことで、電気工作物の保安を明文化する代わりに「電気主任技術者」で担保しよう、というのが電気主任技術者制度ができた経緯だそうです。つまり「設計」は電気設備技術基準で担保し、「運用」は電気主任技術者で担保する、ということだそうです。本書には電気主任技術者の業務について整理された図が載っています。これは試験勉強だけでなく、電気主任技術者としての業務遂行時にも参考になると思います。
3章は電気工作物の技術基準です。まさしく「設計」時の保安規程です。ここは電気設備技術基準の解釈を読む前の準備運動としても有用です。本書では用語の定義、電線やケーブル、絶縁試験、接地工事等が省令を補完するように解説されています。そしてそれに続いて、発電所、変電所、電線路、電気使用場所の施設、と言う具合に電気の流れる順に電気工作物が解説されています。電力・管理の試験では、たまに電線と工作物や造営材との離隔距離、支持物の強度、電線のたるみ等の問題が出ますのでここは試験勉強として大切な箇所かと思います。
4章、5章は略
6章は電気施設管理です。ここは二次試験の電力・管理の電力系統分野の勉強の補足にもなりますし、一次試験の法規でも電力需要の推移等が出題されていますので、ここも読んでみる価値ありです。電力需要の推移は電気事業便覧に載っていて、そちらの方がより多くの情報が載っているのですが、本書には電力需要の推移に対する解説も記載されているので数字の背景を勉強することができます。
新編図解情報通信ネットワークの基礎
2024/03/20 15:05
本書は電験1種一次試験の機械科目にある情報通信ネットワークの勉強のために購入しました。
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本書は電験1種一次試験の機械科目にある情報通信ネットワークの勉強のために購入しました。
情報系の本としては2冊目です。1冊目は情報通信ネットワークの中でも通信プロトコルを中心としたソフト系の内容でしたが、本書は通信キャリヤよりの内容です。たしかに、著者も通信キャリヤでの業務経験者です。
本書の内容ですが、いきなり1章から重要な内容が並んでいます。データ伝送の基礎技術ということですが、伝送方式、多重化方式、伝送制御方式、伝送制御手順の解説です。伝送制御手順はベーシック手順とHDLC手順の2つが解説されています。HDLC手順では誤り制御の生成多項式のところが理解できませんでした。
2章の交換の基礎技術は通信キャリヤの方の業務の本丸です。とてもわかりやすく解説されています。交換技術はどちらかというと電話業界(通信業界)の話です。
3章PCM伝送と伝送メディアではデータの圧縮方式の一つであるPCMについて解説されています。ここも通信キャリヤの著者らしい内容です。因みにPCMは技術士(電気電子部門)の二次試験でも出てきます。
4章のLANとWANではハード面についての解説がメインです。特にWANではISDN、ADSLといったお馴染みの内容です。おそらくですが、4章までは著者の専門領域なのだと思います。そのせいか、ここまではわかりやすい解説でした。しかし、5章、6章は少し内容が怪しくなってきます。
5章の通信プロトコルでは、専門用語に誤植が散見されますし、解説文も少し雑になってきます。6章のインターネット技術はページ数が少なく、内容が少し端折られていると感じます。このあたりは他書を参照した方が良いと思います(例えば、菅原真司著『基本を学ぶ コンピュータネットワーク (基本を学ぶシリーズ)』オーム社 )。
しかし、7章のモバイル通信では、わかりやすさが復活します。W-CDMAやCDMA2000といった懐かしい方式から最近のLTE(ELTではなく)まで触れられています。
8章のネットワークサービスでは、専用線サービス、VPNサービスからクラウドコンピューティングサービスまで解説されています。どれも少ない文字数ながら、それなりに(?)わかる内容でした。
9章の待ち行列理論と信頼性理論では私が興味のあったトラフィック理論についての解説があります。しかし、解説が雑で理解できませんでした。ここは少し残念でした。
最後の10章のネットワークセキュリティはたった7ページで内容も大したことありませんでした。
全般的なことですが、本書の著者の特徴なのか、説明していない専門用語をいきなり使ったかと思えば、その直後にその専門用語を説明する、というスタイルをとっています。これには少し違和感を感じました。また、図と本文が整合していない箇所も散見されました。図があまりきれいでなく、もう少し丁寧に書いたほうが良いのでは、と思いました。章末問題は回答が与えられていて助かりました。初学者向けの本だと問題が与えられていても回答は「5.2.2参照」等のように端折っているケースが多く見られる中、本書では、全部ではありませんが、回答を丁寧に載せているところが良かったと思います。少々癖がありますが、私にとっては読みやすい本でした。
例題で学ぶ伝熱工学
2024/02/14 14:29
例題や演習が豊富かつ条件設定がよく考えられている。
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式の導出は×だが、例題や演習が豊富かつ条件設定がよく考えられている。本格的な専門書だと系統立てて説明されているので、実務で必要な事項を探すときに苦労するけれども、本書は実務者が書いた本だからか、実務で必要な事項を探すのに手間取らなかった。
ゼロから作るDeep Learning 1 Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
2024/03/23 16:45
本書は前評判どおりわかりやすい、というよりも基本的なことだけに絞って、順を追って解説してくれています。初学者にはこれくらいが丁度いいと思います。
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はじめて機械学習というものを勉強しました。本書は前評判どおりわかりやすい、というよりも基本的なことだけに絞って、順を追って解説してくれています。初学者にはこれくらいが丁度いいと思います。ただし、Pythonのプログラム(?)は途中からわからなくなりました。あと、「引数」という言葉はやはり馴染めません。パラメーターなり、変数といってくれれば良いのに、と思います。
パターン認識と機械学習 ベイズ理論による統計的予測 上
2024/03/23 16:48
ゼロから作るDeep Learningと併行して読みましたが、こちらは機械学習の背景となる統計の解説でしょうか。
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ゼロから作るDeep Learningと併行して読みましたが、こちらは機械学習の背景となる統計の解説でしょうか。多変数のガウス分布に関する計算が多く登場してきます。計算自体はそれほど難しくないのですが、事前分布、事後分布、周辺化という概念には最後まで慣れることができませんでした。特に、事前分布や事後分布の中のパラメータを恣意的に決めているように思えて、なかなか理解不能です。いったいどういう基準でパラメータを決めているのでしょうか?あと訳文が悪いのか、原文が悪いのか、どちらが悪いのかわかりませんが、とにかく解説が非常にわかりにくいように思います。
最短距離でゼロからしっかり学ぶPython入門 必修編 プログラミングの基礎からエラー処理、テストコードの書き方まで
2024/03/19 23:32
アメリカ人流の一つ一つを端折ることのない説明でわかりやすかった。
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アメリカ人流の一つ一つを端折ることのない説明でわかりやすかった。後半はクラス、オブジェクト、メソッド、インスタンスというPythonのプログラミング言語としての構造に関する概念が登場し、これについての説明がなかったため、少し消化不良気味であった。また、後半になると、登場する関数がPythonに組み込まれているものなのかユーザーが設定したものなのかが区別しにくかったり、変数についてもユーザーが設定したものかクラスに組み込まれているものかが区別しにくかった。このため最初に読み進めた時は大変混乱した。また、最後のテストは更に端折った感があり、何と何が一致しているのかを説明してほしかった。
スッキリわかるPython入門
2024/03/19 23:20
プログラミング言語の本はあまり読んだことがないので、この本が本当に良本なのか判断がつかない。
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Amazonで評価の高かったため本書を選んだ。プログラミング言語の本はあまり読んだことがないので、この本が本当に良本なのか判断がつかない。とにかく全体的にスッキリせず、読後感が良くない。あいまいな説明や誤解を招きやすい箇所が散見された。また、会話形式はいいが、会話のはじめが唐突に思える。よくよく読み直してみると、とても大切な説明がかなりやっつけ的に説明されていたので記憶に残らなかったのが原因だった。更に、最も明確に説明しなければならないところを簡単に済ませているくせに、後で「前に説明したように」と言って、まるで十分な説明をしたかのように引用している。コードの実行結果はできるだけ表示してほしい。後半はほとんど実行結果が表示されていなかった。実行結果は初心者にとって答え合わせでになるので、とても重要である。章末の問題は、解答だけで解説が足りない箇所がある。
Python1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ 第2版
2024/03/19 23:16
中盤まではわかりやすく書かれていたが、後半はかなり端折った感が強い。
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中盤まではわかりやすく書かれていたが、後半はかなり端折った感が強い。説明のない箇所がいくつか散見された。
発電工学
2024/03/23 17:09
全般的に言って、読みにくい本でした。
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全般的に言って、読みにくい本でした。
本書の構成は導入部(序説/発電工学の基礎理論)、水力、火力、原子力、新規発電(再生可能エネルギー/電池)です。3人の著者が分担執筆しています。読んでいて執筆者間の文体の違い、重複した説明等はあまり感じず、表面的な監修はできているようでした。しかしながら、全340ページの内、130ページが原子力に割かれているため、原子力発電に片寄りすぎている気がします。また、そのせいか水力、火力の説明が紙数の制約を受けて雑になっているようにも思えます。原子力にページを割き、水力や火力のページ数を減らしたことで記述が雑になるというのなら、原子力発電だけを抜粋して一冊の本として出版し、本書は『発電工学(原子力発電は除く)』として、空いたページで火力や水力の雑な説明や図をもっと充実させるべきだと思います。また、火力の部分ですが、『火力発電総論(電気学会)』と同じ説明がありました。同じ説明というのは、コピペのことです。どちらがオリジナルで、どちらがコピーかはわかりませんが、電気学会出版の書籍同士にはコピペが蔓延しているように思えます。他にも、電気機械や送配電の分野の書籍同士でよく見かけました。本書は、電気学会の書籍特有の堅苦しくかつ稚拙な文章のため、読んでも頭に入ってこないことが少なくありませんでした。更に、多くの図が雑でした。殴り書きをそのまま図にしたような印象です。
さて、内容ですが、第1章はエネルギーの変換を表した図が力作のような気がしますが、複雑なのでもう少しすっきりした方が良いかと思います。
第2章の基礎論も少し雑な気がします。もう少し頭の中で整理してから執筆してはどうかと思います。
第3章の水力と第4章の火力は、題材の選択は間違っていないと思いますが、文章が堅苦しい上に稚拙なので、読みにくく、そのせいで大切な概念、考え方、事実が頭に入ってきません。とにかく文章が稚拙な気がします。不慣れな大学生が役所言葉を背伸びして書いたような印象です。あと、部分的にではありますが、執筆者が正しく理解した上で執筆しているのか疑問に感じる箇所がありました。
第5章の原子力発電はさすがに130ページもあるので、比較的丁寧に記述されているように思えますが、式の扱い(導出、変数変換、解釈、近似、解法)がとにかく酷いようです。例えば、dEという微小量を出しながら、dEの必要性を感じられない箇所が数箇所あったり(本書ではdEよりもΔEを使った方が適切かと思います)、式変形が間違っていたり、定義していない記号を用いたり、定義した記号と異なる記号を使っていたり、式を示した後に説明をしない、というものです。このあたりは、もはや破綻していると言わざるを得ないレベルです。図と本文の説明の乖離も甚だしいことは言うまでもありません。
第6章と第7章はハンドブックの抜粋のようで特に目新しい内容は含んでいませんでした。ここには研究者としての意気込みというか熱意のようなものは感じられず、淡々と事実が述べられているような薄っぺらい印象をうけました。ページ数が少なすぎるのか、あるいは執筆者があまり詳しくないのか、わかりませんが、監修者は5章までの内容と6章以降の内容の間に内容の「深み」に差があることに気が付かなかったのでしょうか?
そういうわけで本書は初学者はもちろんそれ以外の方にもお薦めできない本です。また、構成や内容にも不満が残りました。それでも改良すれば良くなる可能性はあると思いますので、次回の改訂に期待したいと思います。
