ともさんのレビュー一覧
投稿者:とも
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2025/01/02 06:38
これが出発点だった、と言える日に
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
恐ろしいのは、著者への女性のバッシング、「シカト」、低劣な卑怯な「イジメ」(イジメは低劣で卑怯だけれども)。著者に真っ黒な感情を抱き、真っ黒な心の中で歯を剥き出して、攻撃を続けた、21世紀日本の女性たち。彼女らは一体何に怒り、恐れ、盲目になっていたのだろうか。本当に憎かったのは誰だろう。
憎しみの対象を間違った時、人は暴力を働くと思う。刑務所は憎む相手を間違った人たちでいっぱいだ。
著者には、そんなレベルの争いにとどまらないでほしい。
この本は多くの賞を勝ち取り、著者のステータスを大きく押し上げた。内面的にも、著者は試練を受けて強くなった。可哀想な被害者、意識高い社会観察者、一途で正当な運動家、まっすぐで純真な真の強さを持った女性…そうした、すでに家父長的な価値観で彩られた彼女のパーソナリティは、実際はそうしたイメージの地平を遥かに超えて、自分にしかできない世界を作り出す方向へと向かったと思う。
著者には羽ばたいて欲しい。
人体実験の哲学 「卑しい体」がつくる医学、技術、権力の歴史
2024/06/11 09:36
この先生に習わせたかった、、、
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夫が亡くなって、その蔵書を読みながら整理中、これは最後に病院のベッドから、是非買ってきてくれと頼まれたなと思いながら読みました。
著者の研究自体は若書きの感じでしょうか。時々情報に飲み込まれています。もっとも大事なのは後書き。
後書きを書かれた先生の文章はダイヤモンドのような輝きを放っています。もともとの才能に加えて、誰にも知られず続けた超人的な努力、その結晶としての言葉だからでしょう。
日本も捨てたものではない、こんな人がまだいたなんて、と夫は言ったと思います。
(ここから愚痴です)
哲学は夫婦共々昔取った杵柄で、私にとってはこれくらいの本は難しくないほど。でも残念ながら、私たちの情熱は、一人息子には伝わりませんでした。日本の大学に2年いた間、「偽物、世界レベルではない」と言い続け、さっさと中退、オーストラリアから英国に。今ではGS。幸せであってくれればそれでいいと思いつつ、夫も私もどこかで時代に負けたと思っていました。(ごめんね)
でも、一度でもこんな先生に出会っていたら、息子にも別の人生があったかもしれません。そう、切実に思います。
2024/07/16 07:30
読み直し
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昭和10年に刊行された和辻哲郎教授の地形比較詩論。
もちろん、私たちも学生時代に読んだ。今回、50年後の再読。西欧・中東・日本の地形を牧場型、砂漠型、モンスーン型に分けて、その文化の成り立ちを考える。
かつて「地中海文明」という文献があったような。
京都学派らしい。客観的データを並べ立てるのではなく、外国の風景が自分に呼び起こすものを分析することで、その既視感や違和感について、土地の成り立ちから考える。
100年前の日本人にとって世界は広かったと感じさせる。
オデュッセイア 上
2024/06/11 09:41
昔ギリシャ語でトライして、、、
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続けられず、放っておりました。トラウマでした。
時間が有り余る寡婦生活、日本語でまず読んでみます!
2024/10/08 19:37
bureaucracy or induction
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同時代的な、あまりに同時代的な。
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