ミオメロディさんのレビュー一覧
投稿者:ミオメロディ
クローディアの秘密 新版
2001/03/05 08:59
初めて読んだときめきを今でも忘れない
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私はこの著者の大ファンなので点が甘いかもしれないが、子供の心を描くのと子供と社会との関わりを描くのに、彼女ほど巧みな人はいないと感心させられる。この作品では、いつも優等生、家でも長女としての義務が待っているクローディアが、そんな暮らしに嫌気がさし、小金を貯めている弟を連れてメトロポリタン美術館に家出するという話。家出の生活の下りを、子供の時、初めて読んだときめきを今でも忘れない。
武士の娘
2001/03/23 13:00
端正な物語
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
まったく著者、訳者とも美しい言葉を持っているのだと思う。著者は明治6年、越後長岡藩という大きな藩の家老の家に生まれたのだから大家のお姫様だった。が、明治維新という大きな痛手はぬぐいきれていなかった(その頃の描写もすばらしい)。そのうえ、運命は、著者を米国へ導いた! 素直な性格の著者が出会ったのは「母上」と呼べるほど慈しんでくれたアメリカ女性。苦労も偲ばれるとはいえ、幸福な物語なのが心地よい。
ジョコンダ夫人の肖像
2001/03/05 09:16
どんな背景を使ってもうまい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
レオナルド・ダ・ヴインチの弟子になったスリの美少年サライの目を通して、師匠ダ・ヴィンチ、パトロンのイル・ド・モロと知性ある奥方、奥方の俗味たっぷりの姉、そしてモナ・リザのモデルとなった女性が無理なく描かれている。また、そういった歴史上の著名な人々を主要登場人物としながらも、他作品同様、人間の内面に焦点をしっかりとあて、虚飾の心のおろかさを書いている秀作。
貧乏サヴァラン
2001/02/03 15:49
おもしろくて美しい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とにかくおもしろい森茉莉のエッセイの中でも、食べ物の話はことに気が利いている。口では言いがたいので、引用しまくりたくなるが、それもムダなので、とにかく、レトロなカフェに行くより、森茉莉を読む、これに尽きます。英国産のビスケットと風月堂のシュウクリイムを食べながら…。
チャリング・クロス街84番地 書物を愛する人のための本
2001/06/19 02:04
人が好きになる話
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これはニューヨークに住む愛書家と、ロンドンのチャリング・クロス街84番地にある古書店の店員との20年にも渡る往復書簡である。一通目は本のオーダーとその懇切丁寧な返事に始まり、徐々に、オーダーに添えられたアメリカ女性の飾らないフレンドリーなメッセージが真面目なイギリス人男性店員の口をほころぼせていく。そのアメリカ人女性の戦後の品不足に困っているイギリスの状況を思いやって店の皆に送ってくれる品々は喜ばれるが、20年もの間、彼女は結局店を訪れることなく・・・。人との交流のすばらしさを味わわせてくれる一冊。
大草原の小さな家
2001/06/13 13:19
当時の旅の苦労がしのばれる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
このシリーズは物語のおもしろさと同時に当時の生活や文化を教えてくれる貴重な作品であると思う。幌馬車でだだっぴろい草原を走る旅の苦労、危険がまことにリアルで、西部開拓を心ざした人々の開拓精神というか冒険心に感心させられる。また、それを少女のくもりない眼で見た話なのが大げさでなくよい。
宗教からよむ「アメリカ」
2001/02/14 08:49
アメリカを知る
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
アメリカに存在する宗教を大まかに見たかったので、すごく役立った。また、アメリカという国を理解するためにも役立つ。宗教から始まった国であり、それが根底にあるのだから、アメリカにいて、宗教の存在というものは無視できないのだ。
殺人は広告する
2002/09/27 19:46
1920年代の英国広告業界の裏話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これは貴族探偵ピーター・ウィムジィ卿のシリーズ作品のひとつで、実は著者は余り気に入らず、評価も芳しくないと言われているそうだけれど、著者が実際に当時、広告代理店でコピーライターをしていただけあって、業界の様子がいきいきと描かれ、そういう意味ではとてもとても興味深かった。業界は当時もちょっと上っ調子で雑ぱくな感じで、大衆を煙に巻いて購買意欲をそそろうという風なのがおもしろい。他の作品と感じが違ってかえって新鮮な感じがした。
アメリカ素描
2002/06/14 03:26
透徹した眼差し
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アメリカを何となく避けてきた著者が、重い腰を上げて旅に出た。アメリカに長く住んでさまざまな体験をしてきた人間とは比べものにならないかもしれないが、人生経験と思考の深さを備えもつ著者の目は、新しく触れた光景、体験にまっすぐに向かい、つちかわれた知識のフィルターを通して、アメリカに住んでいてもわかりえなかったことを教えてくれる。あくまでも旅の素描であるという姿勢が、内容を軽く、明るくしているが、なかなかどうして、なのである。
木戸の椿
2002/06/14 03:06
江戸時代の京都もよろしおすえ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この公事宿シリーズは江戸時代の京都を舞台にしているというところがまず異色でおもしろい。もっとも著者の作品、ことにシリーズものは同じ設定なのだが。なめらかな京都弁が耳にここちよく、またいわゆる“お決まりの勧善懲悪”が読んでいてホッとさせる。登場人物もほどほどに味があり、気安う読めて、ほんまにおすすめどすわ。
清水義範の作文教室
2002/01/18 03:10
子どもってそうなのよねー。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これを読んで子ども時代を回想している人も多いようだが、わたしの場合、5歳の娘を見ていて、また、その友達を見ていて、またかつて水泳教室のコーチをしたり、家庭教師をしたりした経験から、ああ、子どもってそうなんだよなあ。と作文を見ながら思う。つまんないギャグに平気で固執したり、うまく感情があらわせなかったり、大人には想像もつかない突拍子もない面白さがあったり…。それがこの一冊によく出ている。著者は子どもがいないそうだが、元々人間観察の鋭い人だし、この経験でなおさら子どもという生き物への理解を深めたように思う。
マーガレットとご主人の底抜け珍道中 望郷篇
2001/10/02 10:09
夫は二枚目でなくてよい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
マーガレット、思いたったらすぐにどこへでも旅行する破天荒な妻、を持ったちょっと哀れな夫(いつも置き去り)。でも、とにもかくにもマーガレットを追いかけていくいじらしさ、そして常にツボにはまる人の好さ…夫というのはこれでなくては(?)。
げんきなマドレーヌ
2001/08/11 08:56
大人でもうっとりする絵本
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この絵のすばらしいこと! 訳も簡潔で…でも、子供にはけっこうわかりにくい(なんせ文体が古すぎる)。
わたしのお気に入りの絵本は娘が3歳のときからお気に入り。アメリカではマドレーヌはマデラインと呼ばれてアニメになっていますが、マデライン・グッズもおおはやり。
残念ながらアニメでは原作のパリのムードはありませんので、絵本は大人のためにとっておきましょう。
バーバパパのたんじょうび
2001/08/11 08:53
だいすき、だいすき、バーバパパ
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うちの娘は本当にバーバパパが好き。最近はTVでもやってるようだし、ビデオも出ているのが驚き。なんせ、バーバパパってわたしが子供のころに本を見た覚えがあるのだから。兄弟姉妹がいっぱいでみんながそれぞれの色をしていて、何にでも変身ができる、なんてまあ子供にとっては最高に夢があるのでしょうね。それにフランスの絵本はやっぱりちょいとおしゃれです。
大きな森の小さな家
2001/06/13 13:11
素朴な暮らしの美しさ
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初めて読んだのは小学校5年生だったと思う。クラスメートの男の子のお母さんが貸してくれた。読み始めたときは何となく昔の素朴な暮らしだなあという、ごく平凡な感じを受けたが、読み進むにつれ、人々の質実な暮らしぶりにすっかり魅了された。とても自分にはやっていけそうもないことはわかるのだが、出来ればローラのように母さんの手伝いをしてバターを作ったり、豚のしっぽで舌をやけどしてみたい…なんて思わずにはいられない美しさがある。
