naonaoさんのレビュー一覧
投稿者:naonao
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紙の本たたかうからだ
2002/09/16 11:50
男にも「からだの周期」がある!
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男のからだにも周期があるとは驚きだった。
しかも「睾丸周期」だったとは。この周期は精子の生産周期に関係があり、からだがイケイケ状態の「高潮期」にはそのピークに向かって精子が大量生産され、一方なんだかだる〜い時期の「低潮期」にはそのピークに向かって生産が中断されるという。
「低潮期」に飲みにいって二日酔いにでもなったときは、「だるい×だるい」となり、いつもの疲れの倍になる。それが付き合いだったら「×だるい」でだるいの三乗だ。
私自身、男だが男は自分のからだを省みない。なまじっか体力と筋力があるので無理をしするし、ある程度までは無理がきく。しかも本書で言う「あたまモード」なので、自分のからだについて深く考えていない。
本書では女のように常に自分のからだと対峙することを勧めている。そのための具体的な対処法や体操が掲載されているので実際にやってみた。
リラックスしたいときに効果的な「足上げ体操」。とても簡単だが大変効果あり! 思わず眠ってしまうほどだ。デスクワークの方やストレスをためやすい方にはお勧め。
もうひとつは本論でもある骨盤に関する体操「骨盤体操」。私も含めてほんとに骨盤って動くのかな?と思われる方もいると思うが、骨盤は動く。これは驚き。私の感覚では少しづつ前の方に動いているのを感じることができた。
その他に、からだの感覚器を鋭くする快感センサーの作り方や人間の揺れる本能を取り戻すフィジカルモーションなどの体操もある。
がちがちになったからだでは、自分に対しても他人に対しても適当な距離がつかめない。それが対人関係やさまざまなストレスを起こす原因でもあるのではないか。心の問題はすぐには解決できないが、からだの問題はとりあえずやってみることができる。からだがしなやかになれば(本書で言う「しなやかな骨盤」)、自然に心もしなやかになるのではと思う。
著者の書籍は女性向に多数出版されている。今回の書は初の男性向けだが、これを機会に他の書籍をあたり、女性のからだについても考えてみるのもいいのではないかと思う。お互いのことがわかりあえるのが第一歩だと思うから。
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