ましのさんのレビュー一覧
投稿者:ましの
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桂枝雀のらくご案内 枝雀と61人の仲間
2001/10/16 23:05
もう一度生で師匠のネタが聞きたい…
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単にネタを機械的に暗記して復唱してもおもしろい落語にはならないんだ、というのがよくわかる内容の本です。 言葉一つ一つに、登場人物の人格、心情があり、話し手がその細部にこだわらないと、いいネタにならない。落語を聞きに行きたくなることうけあいのです。 ただし枝雀師匠のネタはもう聞けません。残念の極みです。
フィンガーボウルの話のつづき
2002/07/26 23:14
不思議と暖かい短編達
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著者は夫人とともに「クラフト・エヴィング商會」名義で著作、装丁を手がけてらっしゃる。
内容は、<世界の果て>食堂とビートルズのホワイトアルバムのエピソードを絡めながら、時にはファンタジーで、時には現実的な、そしてなおかつ全体を通して懐かしい気がする16の短編が連なります。
「おそれいり豆です」を常套句とする今は亡き父の話、天に召された食堂の犬「フール」を惜しんで流れるシナトラの「フールズ・ラッシュ・イン」、レインコート博物館の話などなど、いずれも不思議と暖かい短編達。
ところで、テーブルマナーにうるさい女王様がフィンガーボールの水を飲む村人を見て、なんとしたか? この本では結末が出てません。 うー、気になる。
おすすめです。
カレーライフ
2001/12/15 01:22
カレーが嫌いな人っているのかしら?
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洋食屋だった亡きおじいちゃんがよく食べさせてくれた飛び切りおいしい特製カレー。孫達が祖父の葬式の時にカレー屋をやろうと誓い合う。月日が流れ、20歳になる主人公があることからおじいちゃんの洋食屋のあった店の権利を引継ぎ、カレー屋を始めようと思い始め、当時の約束を確認する為にいとこ達を訪ね始めることから、壮大なるカレーの旅が始まる。舞台が富士山周辺から、アメリカのバーモント州、そしてインドさらに沖縄へと旅が続く中、亡きおじいちゃんのカレーの秘密とさまざまな過去の出来事が明らかになる。映画で言うと極上のロードムービー。
分厚いながらも、ツボを得たの面白さを詰めた本で、「意志あるところに道は開かれる」という言葉がぴったりの内容に、思わず幸せな気分になれます。前向きに生きたい! と思っている人にはおすすめの本。カレー好きな人なら、楽しさ3倍というところでしょうか。
ラフテー(沖縄料理)の入ったカレーが是非とも食べたい! 食べたい! 食べたい!
マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険
2001/10/17 23:50
おすすめ痛快ストーリー
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地方の見世物小屋のボクシングをする天才カンガルー「マチルダ」が、ふとしたことから世界チャンピオンをKOしてしまい、悪いことにこのチャンピオンがマフィアの息がかかっていたから、マチルダとそのマネージャーが組織に追われながらも本当の世界チャンピオンを目指していくという痛快ストーリー。
少々分厚いながらも、面白さに一気に読了。
最近、落ちのよくわからない小説の多い中、ひさびさに納得のわかりやすい理想的ハッピーエンドでした。
読んでいて画像にしやすい話で、マチルダの「アック、アック、アック、」という声が聞こえてくるようでした。
おすすめ。
骨董市で家を買う ハットリ邸古民家新築プロジェクト
2001/10/17 23:42
問題山積みの中、みんな良い家を建てようと(それなりに)頑張っている。
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女流小説家が骨董市で福井の廃屋である古民家を買い、建築家、大工、施工主がなんだかんだですったもんだしながら、東京に理想の家を建てるという実話。 あーおもしろいなー、こういう本は好きだなー、痛快痛快。 この前観た映画、三谷幸喜監督の「みんなの家」に通じるものがあった(設定は全然違うんだけど)。 遅れる工期、足りない予算と問題山積みなのだが、みんな良い家を建てようと(それなりに)頑張っている。 緊迫予算の中、外壁の仕上げをどうするかと問われた施主が(お金のかかる)「漆喰ッ!」と叫んだのに対し、建築家、工務店、骨董屋が口をそろえて「やっぱり、漆喰ですよねぇぇぇ…」と嬉しそうにつぶやく場面は◎。
おすすめ。
せらみか Book of ceramics
2001/10/16 23:20
陶器に対するこだわりに触れてみる
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そのむかし、私の好きなテレビ番組で日曜夜に「ワーズワースの庭」というのがありました。旅行、料理、文房具など1つのテーマを掘り下げて、話を進める大人の道楽番組でありました(その後「ワーズワースの冒険」となりましたが、また再開しないかなー)。そこに出演して、道楽のすすめを説いていたのが、この著者。
本書は、著者の多彩な道楽のうちの「焼き物」に関するエッセイでヨーロッパ編、東洋編、日本編の3章からなり、西洋食器からクリスタル、景徳鎮から有田焼まで、著者のあくまでも日常使用にこだわった陶器に対するこだわりが伝わります。
3章もさることながら、プロローグで述べられている、著者の昭和20年代の京都での幼少きのころの話が、古きよき日本の時代ををさりげなく伝えてくれる。名文と思う。
本書ではいたるところで、陶器の内容に限らず、日本という国の文化と将来性を真剣に心配している。まったく同感です。おすすめ。
犬はどこ? 街歩き犬と出会う
2001/10/16 23:16
普段着の犬だから、かわいい、おかしい
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日記形式で日本、外国の街角で出会った犬の姿の写真とそのときの様子、印象、感想が述べられたエッセイ&写真集。お立ち台に立つ犬、狭い塀の間から顔だけ出た犬、「撮ってよ」と誘う正月の犬、屋根の上に立つ犬、等々。
単に犬好きの人のために犬をかわいらしく取り上げた本でないのが良いです。 著者は路上観察家だから、犬以外の周りの環境を見逃していないのです。犬の境遇、買主の様子などに細かい想像力を働かせています。
どの犬もけっこう街角の犬の顔をしています(カメラを向けられると目をあわそうとせず伏目がちの犬多し)。
姉妹版に「猫はどこ?」もあるらしいのですが、こっちのほうはどうかな?(私は犬派だからなー)。おすすめ。
子供より古書が大事と思いたい
2001/10/16 23:11
蒐集のために借金に借金を重ねる情けなさ
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フランス古書蒐集にのめりこむ作者が、古書蒐集のポイント、情報を語りますが、おそらくフランス古書を集める人なんかそうそういませんから、あまり役に立つとは思えません。しかし、うん百万の本を捜し求める人がいること(それもFAXでポンと注文してしまったりする)や、フランスの古書店の存在感が日本のそれとはかなりことなっていることと格付けがあることなど、知らなかった世界が山盛りで最後まで一気に読めてしまいました。
蒐集のために借金に借金を重ねる情けなさ(?)が、かつて読んだ、茶木則雄著の「帰りたくない!」(本の雑誌社刊)における茶木氏の情けなさを少し思い出してしまいました。
なかなか面白いのでお勧めです。
耳をすます旅人
2001/10/16 22:57
ふらりと旅にでたくなる
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フォークシンガーの著者が、全国各地を旅し、風の音を聴き、海の音を聞き、古い友人と語る。
ダムのそばにある彫刻家が建てた石のアトリエ。メニューには餃子とビールしかない「餃子工房」という名の屋台。 吹きさらしの丘にポツリと立つ観覧車のある町。三越の屋上に忘れ去られた金色のカンガルー。レストラン「月の庭」、「メリーゴーランド」という名の子供の本専門店。天井からあらゆるものがぶら下がっているよろず屋。
観光地を巡るだけが旅行ではないことを、しみじみと感じさせる本です。こういう本を読むと、こーいうところに行ってみたいなーと思うことしきり。
文房具と旅をしよう スコスステーショナリーズ・カフェ
2001/10/15 23:54
北欧に行きたくなるよ
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東京で文房具屋を経営する著者らが愛する文房具を探して北欧、オランダ、イギリス、フランスを旅する旅行記。
美しい写真多数。文房具が好きな人には即買いの一冊。確かにヨーロッパデザインの文房具は安らぎのあるいい感じ。特に青の使い方がきれいだと思う。普通の旅行記として十分に楽しい。
おまけの巻末の不忍池のアヒルとカモの生活観察の写真と話がまたおもしろい。おすすめです。
光の教会 安藤忠雄の現場
2001/10/15 23:50
「プロジェクトX」なみに泣かせる
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世界的に著名な建築家・安藤忠雄のもとに新しい教会の設計依頼話が起こるが、依頼主の教会側はあくまでもお金が無い・・・。この状況のもと、建築家、施工主、依頼主それぞれのさまざまな熱い思いの中、苦労に苦労を重ねた末に、美しい光の教会ができあがるまでの話が描かれる。確か本書はノンフィクション・ジャンルで有名な賞をもらったはず。昔読んだ「絶対音感」よりも数倍おもしろかった。
特に人柄の良い施工主の社長が、建築家の意志を汲んで、儲け度外視で仕事をするくだりは「プロジェクトX」なみに泣かせる。おすすめ。
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