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久亀 元さんのレビュー一覧

投稿者:久亀 元

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読んだあとでジワーッと効いてくる警句集

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 著者の辛(しん)さんという人はホントにおもしろい人だ。
 非常にキツーイ言葉が続いたあとで、とてもわかりやすい常識に訴える言葉が出てきたりする。彼女は辛口のコメンテーターとして有名人である一方で、人材育成のコンサルタントとして活躍するビジネスウーマンでもある。ハッとするような現実感覚が彼女のウリでもある。
 在日三世として、日本とコリアのどちら側にも安定した場所を持つことを許されないで、境界線上(マージナル)に生きているという辛さんが、境界線の内部で安住している人たちに問いかけている。
 たとえば、みんなで仲良くということは良いことなのかどうか。辛さんは言う。人と人との関係が悲惨な結末にならないように知恵を出すことの方がより大切なことではないだろうか、と。表面をとりつくろって仲良くしてみても、結果が悲惨になっては何にもならない。
 本書の構成は次の四部からなっている。
 1 何気ないひと言から日本と韓国が見えてくる
 2 朝鮮学校と日本の学校
 3 その質問にお答えします
 4 在日コリアンの胸のうち
 本書を読んで強く感じたことは、過去の歴史そのもの以上に、戦後を含めて現在までのコリアンに対する日本の対応がコリアンを深く傷つけてきていることである。
 植民地であった地域が独立したときは、旧宗主国のほとんどは、新しい独立国か旧宗主国か、いずれかの国籍選択の自由をみとめてきた。しかし、日本の場合はそうではなかった。日本国籍はいわば自動消滅状態。税金をはじめとしてあらゆる義務を果たしておきながら、参政権も許されずに「二級市民扱い」を受けてきたのである。
 グローバル化時代などと騒がしいいまこそ、この国の「境界」の意味について考えるべきときであろう。

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