hinaさんのレビュー一覧
投稿者:hina
もうひとつのドア
2002/03/17 01:01
真骨頂
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
家族の愛情を知らない少年と、不本意な理由で家族を亡くしたことのある男が、幸せになる話。
月村奎さんの真骨頂がここにあります。月村さんが特に秀でているのが、子どもに対する愛情の描写です。一見、冷たく見える三夜沢も、広海が誤解しただけで、ちゃんと愛している描写がされている。そういう細やかな描写があるから、広海が三夜沢に惹かれたのが、ちゃんと分かります。
最後まで読むと、「幸せになってよかった」と心底思える一冊。おすすめです。
そして恋がはじまる
2002/07/31 15:53
人生をあきらめないで
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
優しくて大人の話。
自分を守るために必死にいい子を演じていた未樹と、自分を守るために恋愛をあきらめていた浅海が、惹かれ合います。
でも不器用なふたりは、なかなかうまくコミュニケーションを取れなくて。
どのキャラクターにも、表面的でない性格の奥行きがあって、いろいろな読み方ができます。
月村さんの代表作と言ってもいいでしょう。
切なくてしんみりして、けれども優しい話です。
そういうのが好きな方には、ぜひおすすめ。読んでください。
ローゼンクロイツ 仮面の貴婦人
2002/07/18 00:00
王道の少女まんが(ちょっとBL風味)をどうぞ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
典型的といえば典型的、無茶苦茶と言えば無茶苦茶な話と言えるだろう。
宝塚で舞台化すれば似合うような、昔の少女まんが王道を地で行っているストーリー。
主人公が男だということを除けば、立派な少女まんがである。
男装の麗人、という言葉から感じる大仰さや、逆に「男じゃなくて女でいいんじゃないの?」と感じるような不自然さもない。
何より、王道なのに古びていないのだ。
手堅いシリーズ、開幕である。
暁に哭く、風に鳴くコラール
2002/07/16 18:36
シリーズ化希望!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本気で「シリーズじゃないの?」と言いたくなりました。よいお話です。西部劇&吸血鬼。凝った設定です。
ボーイズラブ的には、恋愛未満のところで終わっているし。
それでも、いつもどおり、登場人物の感情の流れが丁寧に描かれていて、読み終わると温かい気持ちになります。
恋愛部分の要素は少ないので、そういうものに抵抗が少ない人なら、男性にもおすすめできます。
この作者の、少女まんが作品が好きな方、一度読んでみませんか?
夜明け前、僕らは・・・
2002/07/16 18:19
那州雪絵さんらしい一冊
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
名作『ここはグリーンウッド』で大人気だった那州雪絵さんのBL系まんが。
基本的に、那州さんは何も変わっていない。描く雑誌が変わって、ジャンルが変わっても、彼女の視線は変わらない。
この本も、思春期の揺れ動く登場人物たちを描いています。
恋愛だけじゃない、思春期の男の子たちの気持ちが、繊細に丁寧に描かれています。
ほっとしたいときにぴったりの一冊です。優しい気持ちになれます。
ステップ・バイ・ステップ
2002/07/31 16:42
地味だけどリアル?
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大学に入学して、ひょんなことから「陶芸研究会」に入ってしまった芳明。
そこで、最初は意地悪だと思った先輩の花村に、じょじょに惹かれていく。
個人的に甘ったれは苦手なのだが、芳明は前向きでいい感じである。食らいついてくる感じが、「バカだが見所がある」と言う花村の気持ちが分かる感じ。
とにかく芳明が素直。感情の流れがとてもリアルに実感できて、おもしろい。
アプローチ
2002/07/31 18:51
王道だけど、月村色
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
寮生活ものという、BLでは王道の設定。
しかし、読んでいる間連想したのは、BLではなく、那州雪絵さんの『ここはグリーン・ウッド』を思い出しました。繊細なのに妙に男くさい寮生活です。
そして、個人的に注目していた山崎くんが、後半から俄然パワーアップしてきたことも満足です。
主人公のトラウマ自体は、現在の日本を鑑みて、いたたまれない気持ちになりますが、それを克服できる強さが、救いになっています。
視線の優しい月村節、健在です。
甘い断罪
2002/07/18 01:43
本領発揮
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
甘くて優しくてかわいいだけじゃない、鹿住さんの本領発揮です。
ちょっとキチク(「鬼畜」じゃなくて「キチク」な感じ)入ってる、「愛のあるムリヤリ」系です。
そしてラストは当然! 鹿住さんらしい、優しくてかわいくてあったかい、ハッピーエンド。
安心して読んでください。安心してひたってください。
どきどきわくわく(?)しながら、あっという間に最後まで読めてしまいます。
絶対の領分
2002/03/24 08:03
王道の学園ロマンス、スタート
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いかにも鹿住槙らしい、かわいい学園ものです。全4巻の1冊目。主人公の保は、幼なじみのロータにあこがれていた。けれどロータは、保の姉とつきあい始めてしまう。そんなとき保は、合併した学校で生徒会長をやっていた越前と出会い……。
偏差値に差のある学校の合併、というのは、ある意味、絵空事ですが、楽しんで読むことができます。保の心の変化、ロータの態度、優しい越前先輩。ボーイズラブの要素てんこもり、かわいい学園ものが好きな人には、ぜひぜひおすすめです。鹿住槙さんの安定した力量で描かれるボーイズラブの世界を堪能してください。
だから僕は溜息をつく
2002/03/19 06:39
これは、立派なSFだ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
十七歳の智(さとる)は、両親を事故でなくしたばかりだった。そして、初恋の従兄弟・貴生(たかお)と同居することになった。しかし智は、ホモなだけでなく屍食鬼(グール)だった!この屍食鬼である智の描写がすごい。生半可じゃない。これぞSF! すばらしい!!
と、本来のボーイズラブと関係ない部分で盛り上がってしまったが、ボーイズラブ的には、冷たい従兄弟の貴生がイイ感じです。即物的だけど。
ボーイズラブの甘々を期待すると、裏切られるかもしれない(そこがいいんだけど)。表紙から想像するかわいい雰囲気とも違う(そこがいいんだけど)。かわいいだけじゃないボーイズをお好みの方、ぜひおすすめです。
地球がとっても青いから
2002/03/14 19:50
僕を必要として欲しくて
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
一般的に、松前侑里さんの受は、女の子みたいでかわいらしいと言われる。しかし、この話を読むと分かるのだが、要するに松前さんの書く「高校生」がかわいいのだ。この話の二人は、とてもかわいい。
父親の愛人の子ども、ひとつ年下の母親違いの弟として、綾人ことアヤが、彗(けい)の前に現れる。女装の似合う可憐な美少女(?)のアヤに振り回されながら、彗はいろいろなことを知っていく。アヤが彗に、こんなことを言う。「舞台の上で自分に与えられた役を演じているときは、その芝居では絶対に必要な存在になれるでしょ?」最後は、手をつないで、別々の夢に歩いていくふたり。かわいい男の子がOKなら、ぜひぜひおすすめです。
秋霖高校第二寮 1
2002/03/14 19:06
月村奎の原点
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
月村奎さんの続き物。それも、一作目はデビュー前の投稿作。ということで、雰囲気はかなりなつかしい感じです。投稿作といっても、レベルが低い訳ではありません。
男女の双子、アイドルのような人気作家、長女体質の少年、一見(?)ヤクザな教師。月村さんの作品に出てくる人々の原点が、ここにあります。個人的には、主役カップルよりも、教師×双子カップルが、とても好きです。しんみりして少しつらくて、けれども優しい世界観。続きが早く、読みたいです。
レジーデージー
2002/07/31 20:35
大人の、話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
元アイドルで現俳優×人気作家。
と書くと、派手な話のようだが、いつもどおり堅実な話。
ただし芸能界の話はほとんどなく、ほとんどテレビを見ない作家から見た話。
コンビを組んでいる人気作家の裏の事情が、妙にリアルで、イヤだけどおもしろい。
キライな人でも才能を認める、と言葉にすると簡単だけれど、それを実践している大須賀はすばらしい。
そして、「しりとり」。この発想はすごいです。
雨の結び目をほどいて
2002/07/31 19:28
しんみり、かわいい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
遠くから見てあこがれていた人と、母親の再婚で兄弟になってしまう。
しかもその母親は、事故死してしまい……というところから、話は始まる。
切なくてしんみりしていて、ムチャクチャいいです。おすすめ。
ハマるだけじゃなくて、明るいところもあるのが、この話のいいところ。
この作者さんは、この頃から作品が安定してきていて、力量的には人に薦められて、よいです。が、個人的には、以前の尖った感じも好きだったので、少し残念。
スプリング・ハズ・カム!
2002/07/31 17:24
かわいい話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
主人公は、高校生にして母親代わりとして、家事を担っている。
個人的には、こういう設定は実は苦手。特に、主人公が一人で全部やっていると、いつまで経っても、妹はできるようにならない。彼の課題は、上手に人に役目を振っていくことだろう。
ので、食わず嫌いでなかなか読まなかったのだが、読んでみると引き込まれて一気に読んでしまった。
特に、惣菜屋がいい。彼が主人公を、あの手この手でアプローチしているのに、鈍い主人公が気づかないのが楽しい。
恋愛よりも、家族関係などの人間関係に主眼が置かれている。
すごくおもしろい。
