Camiさんのレビュー一覧
投稿者:Cami
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バトル・ロワイアル Pulp fiction
2000/09/19 00:31
地獄の中でも見えたもの
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中学3年の一クラス42名が政府によって突然殺人ゲームに放り込まれる。孤島の中で生き残ったただ一人が勝者となり家に帰れるというおぞましい設定だ。クラスメートを殺さなければ生き残れない世界。問題作との誉れ高いので後味が悪いのではと心配したが、読みはじめると釘付けになり一気に読み切ってしまった。
42人はついさっきまでは平和な世界の住人だった。いきなりこんな世界に放り込まれて何をすればいいのか。何をどう考え、どう行動して行くか、島の中でクラスメイトを見た時、そいつをどう判断すればよいのか。恐怖が心を支配していく。一時の安堵感も疑惑のひとつが血の海を作る。
彼らはまだ中学生で、大人の目から見ると大甘な行動も見られる。なぜ?人を信じているから。恐怖におびえているだけだから。お手手つないで帰ることはできない。今一緒に行動しても敵に変わるかも知れない。でも行動を共にするものは相手を絶対的に信頼する(こんな場ではそういう相手としか組むことはできない)。その先のことまでは考えない。考えたくないから、もあるだろうが、信頼した相手を信じることをおそれないから。過去を共有するものだから。
良くも悪くも今日まで続いた過去はその人を作ってる。犯罪も事故もいじめも親も友情も音楽やスポーツも、それから恋も。こんな状況での現在進行形の恋はあまりにも悲しくて切ない。傍観者である読者にはこの子達の誰の行動をも責めることができないのではないか?
42人それぞれの考えと行動がリアルに巧みに描かれている。この本への批判はあるらしいが、設定である中学生にも却って読んでもらいたいくらいだと思った。学校での何気ない日々の輝きを知ってほしい。
インターネット個人売買マニュアル ネットでオークション&フリーマケット
2000/12/26 00:14
オークション、フリマ、個人開業をこれからやってみようという人にオススメ
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カラーページはないものの、縦書きの文章と全ページ(見開き)に写真やサイト画面等の図解がありとても読みやすい構成になっている。
インターネット上のオークション、フリーマーケット、ホームページでの出店方法を初心者向けのわかりやすく説明してあり、この本一冊で一通りの知識を身につけることができる。個人で開業することも、運営は別問題だろうが、手続きとしてはそんなには難しくなさそうだ。
オークションサイトとしてヤフーとイーベイを取り上げ、IDの取得から入札方法、出品方法、発送や決済方法まできちんとつかめる。また、フリーマーケットサイトとしてはISIZEじゃマ〜ルを取り上げている。
ヤフー、イーベイ、じゃマ〜ルの品物の分類(カテゴリ)一覧がそれぞれ1ページずつある。これが結構便利。パソコン画面で追っていくよりはこうして印刷されたものを見る方がわかりやすいし見過ごしていたカテゴリに気付かされたりする。
ちょっと残念だったのはウェブページの作り方に全体の4分の1くらいを割いていたところ。ウィンドウズのホームページビルダーを使っての解説で、Macを使っている私には用のないページだった。ウェブページ作成については本が何冊も出ているのでそちらにまかせて、ナビゲーションやデザインや機能についてどういう点に注意したページ作りをすればよいかについてを教えてほしかった。
また、インターネット売買において初心者が一番恐れるのが「取引のトラブル」であると思う。このことについての説明がほとんどなかった。事例や対処法などの詳しい説明が欲しいと思った。
竜は眠る
2000/09/17 00:47
真面目に生きなければ、もう少し楽な生き方もあるかも
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人の記憶を読む能力を生まれながらに持つという慎司、その能力はペテンのない本物なのか? 主人公の雑誌記者、高坂は翻弄される。悩む、考える。もしもそういう能力があったらどういうことになるのかも高坂の目を通して読者につきつける。
罪の意識から逃れようとする青年が登場する。自分の心からは逃げられない。苦しんで、おびえて、やっと出口が見えて来た時に、出現した「目撃者」の存在は彼を心底震え上がらせたに違いない。彼の行動は不当に映るけど、もしも自分がそうだったら、って考える。心って弱いよね。悲しいけど彼は普通の人なら誰でも辿る姿だろう。
登場人物のみんなが、弱い心に必死で鎧をまとおうとする。セリフの中の「どうして笑ったか」にもそんな気持ちが覗いたように感じた。
直也というキャラクターはひとりぼっちで哀れすぎる。そんなに自分を苦しめないでほしかった。
100円ショップで大実験! 100円ショップは科学実験材料道具の宝庫!! 子どもといっしょにはまるウラワザ実験100
2000/09/15 04:49
100円ショップは宝島
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私はもともと理科系、工作系が苦手なのだが、この本は面白い! やってみようかって気にさせてくれる。材料は身近な百円ショップ。バラエティ豊かで安価な品揃え、ここから、「ええっ!」と驚くような不思議を見せてくれる。簡単な所では「アイシャドウで指紋検出」「口紅でキャンドル」。値段と材料の手に入れやすさで私でも即実行、こんなものでこんなことが、という驚きに満ちている。
一番の注目は「れんげで作る水飲み鳥」。今は全く姿を消してしまったけど、昔はお店ショーウィンドウでよく見たシルクハットのあれ。動きが楽しくて長時間見つめていたっけ。帽子はかぶっていないけれど懐かしさでいっぱい。子供の頃は水飲み鳥はきれいな色水を飲んでいたので、あの水による手品だって信じ込んでいたけれど、何だ、ただの水だったのね。不思議はこんなに単純に作り出せるものだったんだ。
わたしは真悟 Volume6
2000/09/15 04:44
これで終わりではないよね?
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小学館文庫のオビのところに「全6巻」とは書かれてないのでこれで終わりではないと思うけど……このままでは一途なシンゴがあまりにも哀れ。かわいそうすぎる。神殿でのシーンには泣ける。
冷徹なロビンも涙を浮かべたりすると、ちょっとかわいそうだねって気にさせられた。
シンゴはこのままいなくなってしまうの?それをシンゴは悲しんではいない。その様子も淡々と描かれている。それだけにより哀れさが際立つ。
印象に残ったのは「天使」タケシに対する不良達の心の変化。優位にありながら笑いから真顔になり、「死ね」と棒を振り上げる。ほんの数ページなんだけど。タケシの何を恐れたか、暴力から殺意(は大げさか?)への一瞬の変化というか、心の動きをうまく表している。
映画のような画面と展開。他にない着想。楳図かずおは天才だっ。
Adobe PageMill 3.0ガイドブックFor Macintosh
2000/09/05 01:21
初めてのホームページ作成には絶対お勧め
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初心者向けにとてもわかりやすく解説されている。オールカラーでとても見やすい。ページミルはiMacにバンドルされているので、この本を読みながら使っていけば、ホームページ作成未経験でもすんなりとりかかれる(私もこの本で作ることができた)。
ただiMacバンドル版の画像処理ソフトPhotoSoapの解説については、PhotoSoapのバージョンが違うのか、本とはだいぶ違った画面に戸惑いまだ使っていない。
はじめに、と第一章でインストールとホームページ作成の準備を説明してあり、細かい操作法は第三章から。基本的な事柄はすべておさえてあり、一通りのことは修得できる。Javaスクリプト等もページミル付属のサンプルを使っての説明があり、初心者でも「試しにやってみようか」という気を起こさせる。
ハムスターの研究レポート(白泉社文庫) 4巻セット
2000/08/31 01:31
かわいい、かわいい、かわいいハムスターと著者
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ハムスターの飼育日記的な四コマ漫画。ハムスターのしぐさのかわいいことかわいいこと。読んでるうちに飼いたくなってしまう人も多いのではないかと思う。
著者はハムスターを18年も飼っているそうで、それだけに楽しい場面をこれでもかってほど見せてくれるし、ハムスターとのつきあい方も優しくて乱暴? 動物とのつきあい方がとってもいい感じで優しい気持ちを教えてもらっえる。
ハムスターってちっちゃいから結構危険も多そうなのに実にマイペースで何にも考えていない所がまた可愛くて面白い。何でも「一生懸命」ってがんばっちゃう人間も見習うべきかも。
著者は随分よくハムスターのこと観察してるけど、著者をはじめ、登場する飼い主みんなにハムスター的なのんきっぽさを感じてしまう。これもハムスターの影響力かもしれない。
幸せをつかむタロット占い 新装版
2000/09/07 00:17
タロットカードは絵が命
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カード占いなんて殆どしたことないのだけれど、このカードは天野喜孝のイラストが美しいので買い。
「塔」のカードにはびっくり、塔のイメージでこういう絵になるのは天野さんを置いて他にはないだろう。お気に入りのイラスト--魔術師、女教皇、女帝、皇帝、正義、節制、悪魔、塔、星、金貨のクイーン、剣のエースとキング、他。
ちょっとお気に入りではなかったもの--吊るされた男、死、月、太陽、世界。
占い方の説明の本で、配置図の方にも位置の意味を記してほしかった。カード一枚一枚の意味とそれが正位置、逆位置に出た時のキーワードがいまひとつしっくりつながらないところがわかりにくい感じがした。
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