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カズイ・ヤナギさんのレビュー一覧

投稿者:カズイ・ヤナギ

28 件中 16 件~ 28 件を表示

紙の本百物語

2002/06/09 23:40

人間臭さを眺める目

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杉浦作品はみな押しなべて傑作ぞろいであると思います。
そしてその特徴がとても「人間」を描いている、という事。
私は関西人ですが、杉浦作品の舞台である「江戸の人間」にとてもリアリティを感じます。

この作品も「百物語」という以上、怪異を描いているのですが、やはりそれを見て、語るのは人間なのです。
不思議な出来事があって、それを当然のように受け止めて、やり過ごす人々はとてもいとおしく感じます。
そして、私は別に懐古主義ではありませんが、昔の人々は何か普段とは違うこと、すなわち怪異に出会ってもとてもナチュラルに対応していてほんの少し羨ましかったりもしたり…。

少し怖くて倖せな作品集です。

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怪談ノ悦ビ

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岡本綺堂といえば「半七捕物帖」などで有名ですが、また卓越した怪談の語り手でもあります。

この本もそのひとつ。
岡本綺堂の怪談の名作が押さえてあるのでファンなら(ファンでなくても)一度読んでも損は無いと思います。
すべての話は「…は語る」で始まるこの短編集は正に「語り」の怪談で、時間や場所を飛び越えて、読み手を怪異の世界へと運んでいってくれます。
特に物凄く派手なことは起こらないのですが、ひとつ読む毎に染み入るような気味の悪さ、怖さがあり、ひとつ、もうひとつと読むと止められなくなってしまうのです。
怪談に特有の「悦び」を味わえる一冊だと思います。

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うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」…、これはかの江戸川乱歩の有名なせりふであるが、この作品のキィワードでもある。
前作「ディスコミュニケーション」から引き続くこのシリーズ、またも不思議なもので満ち溢れている。

人の心が引き起こすこの世の歪みを正すのが夢使いの役目だ。この作品の中には寓話や、エロティックなイメージや、玩具などが沢山出てくる(だいたい、主人公からして玩具屋の店主兼女子高生なのだ)。
ただ正していくのではなく、「現象」を静めたあとは心の奥深くをみつめるのは当事者たちの役目なのである(薀蓄も多いので勉強になるかも)。

しかし、登場人物たちはみな変わっていて当の夢使いたちからして皆変人である。そして何かしらの歪みを抱えている。
それがどういった展開を見せるのか。

まだ登場していない夢使いたちもいるので(現時点ではまだ三人)、これからが楽しみな作品だ。

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幻想ハードボイルド

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いやはや、まず一話目で引きずり込まれてしまいました。
描き込み細かい絵と、見事に読者を裏切ってくれるストーリィ。

言ってしまえば韓国版「水戸黄門」なのですが、主人公はただ正義に走るだけではない、ダークな印象です。
そして、途中から彼の護衛としてついていくことになる少女がめちゃくちゃに強くて、おとなしげでカワイイところも魅力かも(笑)。

話の中には韓国の古典を引用した話も多いので、知っているとなお楽しいかも。

主人公の過去の因縁が絡んできて、これからなおバトルはハードになっていきそうな予感で、目が離せません。

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紙の本ちょー美女と野獣

2002/06/06 15:13

ネオプリンセス登場

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

コバルト文庫と侮るなかれ、この作品は大人になっても充分イケます。

王子様やお姫様がたくさん出てくるファンタジーながら、お姫様は美人で超前向きな変わり者、自分の道は自分で切り開き、王子様は優しくて考え深いけど少し気が弱い(最新刊ではかなり変わってきましたが)。
更に脇役も曲者ぞろいで皆魅力的なのです。

文章も美しく、読みごたえがあります。
この第一巻からもう既に第三部へ突入している人気シリーズですが、読むのならやはりこの巻から!

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紙の本貧乏サヴァラン

2002/06/29 10:24

美学ある美食の世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

森茉莉のエッセイの入門としてまずこれから読むと良いのでは。
美味しいもの、といってもいわゆる『美食』というのではないのだが、食べ物にも美学を求める森茉莉の哲学が其処此処に生きている。
かといって難しく書くわけでもなく、ユーモアたっぷりでちらちらと読むのにも最適。
そしてなんと言っても日本語の美しさも。
しかしだからこそこの文章は著者にしか書けない物である。
文章の美しさと出てくる美味しい物たちをじっくりと味わいながら読みましょう。

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ドタバタSFコメディ

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「封神演義」で有名な作者の最新刊です。
主人公ので守銭奴の桜テツとその幼馴染みの不思議少女・富良兎を中心に桜家を狙うかなりむちゃくちゃな侵略者達が毎回騒ぎを引き起こします。

しかし、このメチャクチャさかげんや微妙なSFの味付けなど、まさに藤崎節本領発揮、といった感じです。
そしてなんと言っても今回から導入したらしいPCによる作画の細かさと美麗さは中々凄いものがあります。もともとこの作者は書き込みが細かく、非常に絵が上手なのですが…。

そして(タイトルからもわかるとおり)、登場人物の名前が総て歴史的有名人物のもじりなのです。
いくつ解るか数えるのもすこーし楽しみかも…(笑)。

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紙の本ファンタジーの冒険

2002/08/06 04:39

小谷式ファンタジーの系譜

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この本は小谷真理さんが、おおよそ「ファンタジー」を扱ったものたちについて、その時代背景と内容の移り変わりを独自の豊富な知識でつづったものである。

また、上げられている書籍もアーサー王伝説からH・Pラヴクラフト、近代SFに日本の有名な幻想小説まで実に幅広い。
ファンタジーを愛する人で無くでも充分に楽しめる内容となっている。

幻想の世界において、それを作り出してきた人間達の移り変わりによってどのように変化し、また親しまれつづけてきたのかを知るのには絶好の書であると思う。

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紙の本もっけ 1

2002/06/26 22:12

本格お茶の間妖怪マンガ

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熊倉氏のデビュー作である。
連載当初から気になっていたので単行本化はとてもうれしいのだが、コミックス帯の推薦が多田克己氏であったことからもその只者で無さがうかがえよう。

妖怪マンガ、といっても『見える』姉と『憑かれてしまう』妹、そしてその祖父がどこか懐かしさを感じさせる田舎の風景の中で淡々と人外のものたちと付き合いながら生きていく様を描いている。
しかし、妖怪についての知識の深さ、絵の上手さはとても新人とは思えない深みを感じさせる。
薀蓄についてもまったく鬱陶しくないし、思わず子供の頃を思い出すような心理描写も実に上手い。
続きが気になる作品です。

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死者の声の聞けるひと

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Sの女王様と口寄せ屋の二束のわらじを履くミサキと、主に彼女に口寄せの仕事を依頼する東京都生活対策課(公務員!)の惣一郎のコンビが繰り広げるホラーなコメディ(??)。

口寄せの仕事に関わるわりに幽霊の類が全然ダメな惣一郎とか色々事情が有りそうでたくましいが、何時も厄介に巻き込まれるキサキ、ミサキのストーカーの高校生ミツルなど強烈なキャラクターが次々と出てきます。

しかし、エピソード毎の座りの悪さやなんともいえない不快感は霊ではなく確実に人間のもたらすもの。
事件は解決しても起こったこと自体は決して解決しないのです…。関わった人間たちがいる限り。

と言うわけで、とても続きの気になるマンガです。

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紙の本バロン 猫の男爵

2002/06/11 08:59

猫の国へ行ってみよう!

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ジブリの新作を前回の原作者、柊あおい自身が漫画化、という事でやはり買ってしまいました(笑)。
そんなに長いお話ではないのですが読み終わった後に充足感があります…というかこのほわほわ感はくせになります(笑)。
猫の国へ行く主人公(とブタ猫ムタ)と助けに行くバロンはなんとも格好良くて、猫の国の幻想的な描写もなかなか良いのです。
バロンのかっこよさを味わいたい人や猫の好きな人にはぜひともお勧めのマンガです。

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紙の本夜間飛行

2002/06/10 00:13

少年と小冒険

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長野作品では個人的にこういうのが一番好きです。
小道具としての鉱石とか星(星座)の名前とか。
食べ物が美味しそうだしね(笑)。

性格の違う二人の少年と夜の冒険。
小さな冒険としての不思議な異世界旅行。
力を抜いて夜あったかいココアなどのみながら読むのに向いていると思う。

でもこの作品にはかなり現実的で辛らつなメッセージが入れられています。
そしてその意味を考えるのも必要だと思います。

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小学生エイリアンズ

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この作品はOVA化もされているので見た事ある人はいるのではないでしょうか。

小学校に「エイリアン対策係」というのがある近未来。
主人公のドジな女の子は6年生で「なりたくない係ワースト1」のこの係になってしまいます。
可愛い絵柄に似合わず、シリアスでショッキングな話が多いです。人によってはかなり好き嫌いの分かれる話でしょう。

友情や心の問題、進学などとエイリアンを絡ませて進行していくのですが、小学生の日常と、エイリアンの侵略という一見かなりかみ合わない日常が淡々と進んでいき、事件が起きたり死にかけたり…。
もし子供の頃「エイリアン対策係」があったら…、と考えてしまいました。

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