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榎本秋さんのレビュー一覧

投稿者:榎本秋

37 件中 1 件~ 15 件を表示

まんが道再開へ

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、TVにもなった著者の大河漫画『まんが道』の第三部にあたるものである。

 『まんが道』は、著者と著者の長年の相方であった藤本弘をモチ−フにした二人の漫画家志望の少年が漫画家になって行くまでを描いた作品であり、本編は文庫(全14巻、中公文庫)や愛蔵版(全4巻、中央公論社)で入手できる。また、このあと発刊された第二部『まんが道』は残念ながら現在は入手不可能なようである。

 そして、最近新たに書き出されたのが本書『愛しりそめし頃に』である。

 主人公満賀道雄は、漫画だけでなく、きれいな女の人にも興味がある。そういった漫画一筋でない日常描写と漫画へのこだわりが巧みに織り込められており青春群像として楽しめる。

 何度も映像化されたりして有名なトキワ荘ものであるが、現役の漫画家である、著者独自の視点からの時代回顧が興味深い。

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紙の本風よ。竜に届いているか 上

2003/01/03 03:49

遂に復刊された最高傑作

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『隣り合わせの灰と青春』でゲームノベライズの世界に新風を巻き込んだベニー松山(以後ベニ松)の最高傑作といえるのが本作である。
 『隣り合わせの灰と青春』はただただストーリをなぞっていくだけのノベライズ作品に対して、著者独自の大胆で、それでいて外れのない解釈をぶちこむことによって新風を吹き込むことに成功した作品だ。
 そんなベニ松が次に長編として取り込んだのが本作だ。 
 作品としてはゲームのシナリを元にしているのだが、詳細な設定と描写でベニ松サーガを形成することに成功している。
 発売当時、なんと10日で完売となり、諸事情で絶版になり、入手困難となった本書がこの度、復刊され、さらに『不死王』まで収録というのは大変喜ばしいことだ。

 これら三部作を読むことで、ベニ松なりの解釈ゲーム世界と影の主人公とも言える『不死王』の魅力が浮かび上がってくるのだ。

 是非、ベニ松には新章を書いてもらいたいものだ。

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人気シリ−ズの二回目の新装

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日本SF界に一つの流れを作った「銀河英雄伝説」の二回目の新装版である。

 今回は漫画版『銀河英雄伝説』の絵師の方のイラストをふんだんに盛り込んでおり、決定版というふれこみである。

 銀河英雄伝説は、スペ−スオペラ版三国志というものでもあり、三つの勢力の、表裏でのぶつかり合いと、生き生きとした人物がぶつかり合う作品である。

 最近、スペ−スオペラも沈滞ム−ドからの復興が始まっているようである。

 本シリ−ズの再刊がその流れの一つを形成すると思われる。願わくばまだ未完の短編集の続編も期待したいのであるが。

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紙の本野望円舞曲 1

2000/09/01 16:40

新たなスペースオペラ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『銀河英雄伝説』の大ヒットで知られる著者の久しぶりのスペ−スオペラである。残念ながら著者自身は原案ということになってるが、荻野目悠樹氏が著者の世界を巧みに表現している。

 作品の各所から田中芳樹らしさがあふれ出ている反面、荻野目悠樹氏の個性も充分感じられる作品となっており、原案なのか?という不満はあまり感じられないし、合作ならではの良さというのも発見できる作品に仕上がっていると思える。

 同時期に『銀河英雄伝説』も再刊されているのでまだ読まれていないならそちらも併せて読むとなお良いかと思われる。外におすすめ書としては、『七都市物語』、『タイタニア』(共に田中芳樹著)がある。

今後に期待がもてる良作である。

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編著者より

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2004年の『ライトノベル完全読本』発売以降、それまで語られてこなかった「ライトノベル」に関して、いくつもの著作が発表されてきました。かくいう私も2005年初めに『ライトノベル・データブック』を上梓させていただいたわけですが、今回の本は、そんなライトノベルの中で、ファンタジーに焦点を当てた本です。また、来年創刊される小学館「ルルル文庫」にも合わされており、小説の基本的なポイントから、ライトノベルファンタジーのお約束や用語、そして、ライトノベルファンタジーの主要な作品がわかるようになっております。皆様の「ライトノベル・ファンタジー」への理解の一助になりますと幸いです。

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紙の本アラビアの夜の種族

2003/01/03 03:58

幻想文学の新たな傑作

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2002年のSF大賞を受賞し、推理作家協会賞とともに二冠に輝いた作品である。
 私が、この作品と出会ったのは2001年の末のことであった。
 この作者のことは、雑誌「ログアウト」で連載されていた『砂の王』という作品で知っていたからだ。ログアウトと休刊と共に、連載中止になっていたこの作者と再び出会ったのは、一般小説の世界でであった。
 そんな作者の本格的幻想文学作品が本書であった。
 一般書からすると大変高価な作品であったので購入に躊躇をあったものの、キャプションに惹かれて購入してしまった。そして、読んでみて驚いた。そこには、あの『砂の王』の世界が広がっていたのだ。そう、本書の劇中劇として展開される物語こそ『砂の王』であったのだ。その後、春過ぎから各媒体で傑作として取り上げられ2002年を代表する傑作と言われるまでになった。
 だが、私としては、貪るように読み、その重厚な世界観の虜になった『砂の王』があるていど趣を変えてとはいえ作品として閉じこめられ得たことこそが満足であった。

 是非、氏には濃密な幻想文学を書き継いでもらいたいと思う。

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紙の本水滸伝 1 曙光の章

2002/05/30 18:08

再構築

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

三国志で、中国古典のリサイトを行った著者が新たに手がけた真シリーズ。三国志と並んで日本でファンが多い水滸伝。三国志以上に類本諸説が乱れ、史実との関連も希薄な文字どうりの伝奇をいかに、著者が捌くか。期待を持って読み始めた。

まず、第一巻を読んで驚いた。既存の水滸伝とのあまりの変貌ぶりである。【国を外から変える男達】【国を中から変える男達】という構図が大変面白い。既存の水滸伝とは、あまりに接点がないが、北方時代小説らしく【諜報】【経済】【志】がポイントになっている。今後が楽しみだ。

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紙の本ぼくらの七日間戦争

2000/08/25 15:53

大ヒットシリ−ズの元にあるもの

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現在小中校生に絶大な人気を誇るぼくらシリ−ズの記念すべき第一作で、宮沢りえ主演で映画化され大ヒットとなった。『僕ら』シリ〜ズ最大のヒット作であり、70刷を越える角川文庫の中でも有数の名作である。
 70年代アンポ闘争の世代のジュニアが中学生になった時代。「熱さ」を失った「大人」に代わり子供達が解放区を再興するというスト−リ−。誘拐騒動や傷病軍人・汚職の構図などの問題提起を含みながら物語は展開する。

 著者の宗田理氏は1979年社会派サスペンス「未知海域」で、一躍脚光を浴びた作家であり、もともとは文芸誌の編集長を務めていた。その後いくつかのミステリ〜を発表し、現在角川文庫に収録されている『少年みなごろし団』『大熱血落ちこぼれ探偵団』『怪傑TVジャガ〜ズ』らの少年を主人公にした作品群を発表。これらの作品が1985年の書き下ろし作品である本作『僕らの七日間戦争』に結実する。この後、続編の『ぼくらの天使ゲーム』が発表される。このころはまだシリ〜ズ化はされていなかったが、第三弾の『ぼくらの大冒険』からはシリ〜ズ化されることになる。

 現在では、本書の主人公達の次の世代を描いた『新ぼくら』シリ−ズが展開中である。

 たしかに、今の価値観からすると古びた作品かもしれないが、著者のメッセ−ジが一番凝縮されている原点とも言える作品である。

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紙の本三国志 3の巻 玄戈の星

2000/08/21 01:27

生きる意味

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 三国志史上最大の豪傑と言われる呂布。

 強力な騎馬隊を率いる純粋過ぎる呂布には生きる目標がなかった。

 呂布が何度も主君を変えた理由を母を追い求めたと説明する一方、陳宮との出会いで、生きる意味を求めて颯爽と生きる呂布像を作り出す。

 著者は今までの二回で、主要人物に対してそれぞれ新たな人物像やあやふやだった部分に新たな解釈を加えたが、呂布にこれまでの力強い人物像を与えた所こそ評価すべきではないかと感じた。

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紙の本三国志 1の巻 天狼の星

2000/08/21 01:12

力強い人物像の第一回

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 北方三国志の第一回である。本書の一番の特徴は「三国志正史」を視野に入れつつ、既存の登場人物へ新たな「色」をつけることに成功したことにある。北方三国志13巻の序である本書ではいくつかの有名な場面が描かれるが、ほとんど新鮮な感動に浸ることができるものであった。特に劉備と張飛の人物像は珠玉だと思える。いわゆる演技的認識による一般像を心理描写によって説明づけているところには感動すら覚えた。
 既存の三国志において去勢された聖人君主、たんなる粗野な人といったイメ−ジであった両人に新たな像を与えたというだけでも、本書には価値を感じるのである。

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紙の本クリス・クロス 混沌の魔王

2000/08/24 01:32

ゲ−ム小説の新機軸

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 作者は本書で電撃ゲ−ム小説大賞を受賞しデビュ−した新人である。本書の特徴はベニ−松山『となりあわせの灰と青春』(集英社スーパーファンタジー文庫)に代表される骨太の伝統ゲ−ム小説の流れを汲みながら、SF的な要素とうまくシンクロさせているところである。

 ゲ−ムを新型コンピュ−タによる仮想現実世界におくことで、ゲ−ムの中の自分と現実の自分とを対比させ、さらに、外部からの圧力によりゲ−ムに現実の自分の喪失への恐怖を植え付けさせる。

 ゲ−ムの中では自分も痛みをおぼえる、そういったシンクロが娯楽であるゲ−ムを現実へ消化させていると言える。

 このあと作者は、同系列の作品を二作発表しているが、どれもがお約束をおもんじながらSFテイストをうまくミックスさせていて評価できる。

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紙の本戦国の覇者 3 秀吉大返し

2003/01/29 00:21

どうなる光秀

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作『翔竜政宗戦記』で伊達政宗をメインに架空戦記を綴った著者が挑んだ群雄劇。
 突然の裏切りで表舞台から姿を消した覇王・信長。
 突如出来た権力の空白地帯に対して、明智光秀が徳川家康が羽柴秀吉が牙をむく。
 本書では、中国地方を背景に華麗な復活を遂げる秀吉と北陸の上杉謙信の圧力に弱り目の明智光秀。そして、その間で揺れ動く中堅諸将の虚々実々の駆け引きが繰り広げられる。人物の書き込みも深く、合戦のリアリティもあるので水準を超しているといえるおすすめのシリーズだ。

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紙の本ぼくらはどう生きるか

2002/08/26 03:46

自己主張をしたい人々

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は『ぼくらの七日間戦争』を代表者に持ち、中高生世代に絶大な人気を誇る作家宗田理氏が、自身のwebサイト【ボクラコム】で、若者にいろいろなテーマで意見を募集し、それを元に編集されたものである。
 この試みの素晴らしいところは、すでに、多数のアクセスを誇るサイトで理路成人と多数の意見を集め、それを宗田氏がきちんと読んだ上で拾い上げる作業を丹念にやったことだと思う。
 中高生の時代というのは、発達する自我と周りからの抑圧。大人でも子供でもない自分へのとまどいから、フラストレーションがたまりやすい時期だ。そうした若者がためこんでいるであろうテーマを的確に把握し、出題したことが宗田氏の若者への理解の深さを物語っている。
 サイトでは、現在、他にも多数の連載や、【ぼくらはどう生きるか】企画の第二弾なども始まっている。自己主張や、周りへのフラストレーションがたまっている中高生諸君は参加してみたらどうであろうか?

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紙の本非情銀行

2002/08/26 03:35

今後に期待できる新人の登場

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 遂にブームが到来したかに見える【ビジネスサスペンス】ジャンルに属する一冊。
銀行暴露もののとしては出過ぎた感が否めないが、ないが、新人作家として見た場合、今後に期待できる一冊だ。
 帯には、高杉良からのコメントが載っているが、高杉良ファンにも必読の作品といえる。
 最近だと、『不撓不屈』がベストセラー化している高杉氏であるが、氏は、中小企業の経営者や大企業のミドルクラスを描いてきた。そして、そうした部分が読者の共感を呼んだのである。
 そして、この作品からは高杉的なエッセンスが濃厚に感じられるのだ。文体に関しては、なぜか、描写の最後にいきなり、三点リーダとともに、内実描写があったりして、一部違和感があるかも知れないが、数人のコアな登場人物をその人物の背景を折良くチョイスしながら、最後まで読ませるという意味では充分であると考えられる。

 とにもかくにも、企業の中のミドルには必読の一作であり、著者の新刊を心から待ち望んでいる。

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紙の本敬天布武 1 つきせぬ夢

2002/06/01 13:59

羅門的架空戦記の結実?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

架空戦記の世界で縦横無尽の活躍をする羅門 祐人の新シリーズは、なんとごったに小説?

時は、幕末。風雲急を告げる時代に、日本の各時代を代表する無念を飲んだ英雄が集まった。一癖も二癖もあるかられらをリードするのはうれない架空戦記作家?

なんともいえない、豪華さと英雄達の対立とマニア向けの作品。架空戦記を読みあきたとおもったらこれをよむべし!

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