みぽぽさんのレビュー一覧
投稿者:みぽぽ
はらぺこあおむし
2002/03/29 00:53
コンパクトで持ち運びもラクラクサイズ
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
鮮やかな色彩、楽しいまでの繰り返し、そして子供心をくすぐるあおむしの食べた跡(丸い穴)。長い間愛読されてきた理由がよくわかります。
私はこの話の存在をオンライン書店で知り、たくさんの方々の書評を読んで購入しました。
実際、子供(1歳2ヶ月)の反応はとても良く、私のひざの上にちょこんと座って一生懸命見ています。もちろん、多くのお子さんの様に丸い穴に指を突っ込むのも忘れません(笑)
ひとつ嬉しいのは、この本を読み聞かせしているうちに今まで「見てごらん」と話しかけて開いていたものの全く興味を持たなかった別の本にまで興味を示し、自ら持って来る様になった事です。大きさもコンパクトで、持ち運びしやすいのもポイント高いですね。
手ぶくろを買いに
2001/09/03 23:05
冬なのにぽかぽかになれる微笑ましい話。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
寒い寒い冬。おてての冷たいこぎつねにおかあさんぎつねはこう言います。「こっちの手を出して、てぶくろを買っておいで」。こっちの手とはおかあさんぎつねが変えてくれた人間の手。しかし帽子屋さんでこぎつねが出した手は、ついついうっかりきつねの手。さあ、大変! しかし驚きながらも帽子屋のおじさんは…。
人間の町に入れないおかあさんぎつねも心配してこぎつねが戻って来るのを待っています。その姿は子供をはじめてのおつかいに出す世の中のお母さんとなんら変わりません。とても微笑ましいです。
そして黒井 健さんの絵がとても綺麗です。新美 南吉先生といえば[ごんぎつね]ですがハッピーエンドの分、小さな子供達に『優しさ』や『思いやり』『暖かさ』を教えてあげられる一冊です。
1月の輪舞 (花とゆめCOMICS)
2002/02/23 02:24
思春期のあなたへSFです
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
林道冬菜は自分1人だけの展覧会の夢を頻繁に見る女子高生。ある日、その夢に現れた少年を追いかけるうちに平行世界(パラレルワールド)を1日ごとに渡り歩く旅行者になってしまった。文字だけが読めない世界、言葉だけが違う世界など。少年・天沢ケイをおいかける毎日。冬菜とケイの関係も世界が変わる毎に変化していく。そして、とうとう自分の夢に現れた天沢ケイ本人に出会う時が…。
読んだ後、自分に関わる全ての人に何か意味があるのでは、と感動を覚えた『1月の輪舞』。他『ささやいた夏』『ふりかえらない国』『ツイン』様々な短編がおさめられている。
わたしと小鳥とすずと
2002/07/26 00:41
素直になれる童謡集
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私が初めて出逢った彼女の詩は、彼女がはじめて書いたという『お魚』。
“(前文略)けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずらひとつしないのに こうしてわたしに食べられる。 ほんとに魚はかわいそう。”
これを読んだ時私はドキリとした。
それはこの詩が真実だから、である。
飾らない言葉。
くどさの無いすっきりとした流れ。
詩の優しさの中にひそむ意外な程の視野の広さ。
いろんな人に読んでもらって人それぞれの1番を見つけてもらいたいと思う。
はいからさんが通る(講談社漫画文庫) 4巻セット
2002/03/26 22:48
歴史的エピソード入り大正ロマン
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
テレビアニメ化もされた大人気作品。アニメの方は原作に追いついてしまい、終盤がやや尻切れトンボでしたが。
地上波で再放送されるたびに売上を伸ばすというからスゴイです。ひとえに人気の秘密は一途なヒロイン・花村紅緒。そして彼女の愛する夫となる伊集院忍少尉。歴史的エピソードを交えながらも、紅緒の健気さに共感を持ち最後まで「どうなるの?」というハラハラドキドキが味わえます。
サラディナーサ(白泉社文庫) 5巻セット
2002/02/26 21:18
無敵の海軍・フロンテーラ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
スペイン国王・フェリペ2世の元には無敵の強さを誇るフロンテーラ一族がいた。彼らの歴史は古く、元々は海賊であった。ヒロインのサラディナーサは黒獅子の異名を持つフロンテーラの頭領レオンの1人娘。母親そっくりの金髪と容姿を持つ彼女は父・レオンから愛情一杯に育てられた次期頭領であった。しかし、サラディナーサを「自分の娘」と信じてやまないフェリペ2世の謀略で事態は予想しなかった方向に進み始める。
父レオンと母マリア・ルイーサの愛やフェリペ2世の弟ドン・ファン、イギリス人の父を持つマシュ−・ドレイクなど歴史人物と作者のキャラクターをうまくからませている。特に、ヒロイン・サラディナーサの精神がとても強くてたくましいのが圧巻。精神だけでなく現実にも強い力を持つ女って正直憧れます。
扉を開けて 愛蔵版
2002/02/26 20:53
『扉をあけること』は全てのキーワード
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アニメ映画化、マンガ連載もされた人気作品。
魔女的な超能力を持つ“ネコ”こと根岸美弥子と、テレポーターの斉木杳(はるか)、月の月齢に関係して体臭がきつくなる山岸桂一郎。この3人が揃った時、異世界への扉は開かれる。そこは美弥子が予知夢として頻繁に見ていた世界そのもの。たくさんの人々の先頭にいた青味がかった銀髪の美青年が美弥子をこう呼ぶ。「伝説の女王・ネリューラ」と。
銀髪の美青年・ラディンは中の国のネリューラ祭の神官。伝説の女王の従者だった先祖の遺志を継いでいつか復活するというネリューラを待ち望んでいたのだ。中の国は西の国に完全支配を受けている。中の国を再び再興して下さいーというのがラディンの依頼。成り行きでネリューラとして行動を起し始めた美弥子(と杳)。
やがて彼等の特殊能力を生かした戦いは中の国の人々と西の国の人々を巻き込んで大きなうねりとなっていく。行軍が進むうちに話だけ出て来る西の国五大将軍の1人・デュラン三世。切れ者として噂される謎の将軍の意外な正体とは?
『扉』はネリューラも、ラディンも、ディミダ姫も、デュラン三世も、そして美弥子たちにも全て当てはまるキーワード。
読んでいくうちに新井素子先生の広げた世界にはまる事うけあいです。
め組の大吾 14 火事場のバカヤロー (少年サンデーコミックス)
2001/12/08 03:18
それぞれの立場で頑張る女性陣♪
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大吾のおばあちゃんが入院! 大吾は見舞いがてら、今までの自分の現場体験をおばあちゃんに熱く語る。退屈な老人達を虜にする大吾の体験話に、おばあちゃんは少し誇らし気、綿引婦長は大吾のハチャメチャ行動に困りつつも渋々容認。
そんなある日、出勤した大吾に、おばあちゃんの入院している病院が火事との通報がー。しかしそれはイタズラだった。だが、本当に火災が起きているような事実が出て来るものの、院長の不在、確証が得られない事、この病院が税金で建てられた市民病院だという事で植木は困惑する。その時大吾のとった行動はー。
次は千国市消防局に導入されたばかりの『消防ヘリ』消息不明事件。「私ほどこの千国市のことを知っている人間はいない」と断言できる忍足消防司令補に、甘粕とケンカをし苛立っていた大吾が言ったのは『ただ机に座ってるだけの気楽な立場の人』。大吾はこの自分の言葉を痛烈に反省する事になるのだが…。
今回、大吾のおばあちゃん、市立病院の綿引婦長、そしてこの忍足消防司令補。この3人の女性陣の立場は違えど一本筋の通った姿に感銘を受けた。大吾達男性陣はもちろんアツイけど、女性陣もアツイです♪
め組の大吾 3 火事場のバカヤロー (少年サンデーコミックス)
2001/10/10 00:39
めでたい『め組』
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3巻、である。何を隠そうこの巻に収められている“めでたいめ組”こそ私がこのマンガを集めよう!と決意させたエピソードである。
2巻で大変な事になった大吾と甘粕の千国川の出場も一段落。と思いきや、新たな個性派・炎の達人平が登場。勤務中も仕事らしい仕事をしていない(様に見える・・いやホントしてない)五味所長。め組の管轄地域の火事が起こりそうな区域を知って不安に駆られる大吾。平にバカにされたり、自身の不安から定時にあがる五味所長のあとをつけて“めったに火の出ないめでたいめ組”の真の意味に気付く・・。
とにかく最高!の巻。陽光新聞の真のジャーナリスト・丘野も初登場。
め組の大吾 1 火事場のバカヤロー (少年サンデーコミックス)
2001/10/08 10:08
とにかくアツイ!消防士
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朝比奈大吾は新米消防士。彼は子供の頃、家が火事となり、消防士に助けられた経験がある。その時の消防士が心の中のヒーロー(憧れ)なのだ。しかし大吾が配属されためだかヶ浜出張所は「めったに火の出ないめでたいめ組」と呼ばれる所だった。当然所長を筆頭に皆デスクワーク三昧、時間がくれば定時にあがるサラリーマン消防士。大吾は幻滅する。しかしそれは“出場”がかかるまでの仮の姿だった。バカにしていた大吾も出場がかかり自分のふがいなさ、所長達の凄さを思い知らされる事になる。半ば自信喪失ぎみの大吾に、彼の母校・めだかヶ浜高校が火災との連絡がー。大吾の恩師・落合先生も初めから独特の<優しくておっとり>をしっかり出していて微笑ましい。また消防学校からのライバル甘粕もしっかり登場。甘粕に負けじと鼻息荒く頑張る大吾にハラハラドキドキしながらも「ガンバレ」とエールを送りたくなる。新人として職場に入るとどんな職業の人でも1度は通る道。だが大吾の職場は生死のかかった火事場。これから大吾がどう成長していくのかわくわくさせられる第1巻。
孔雀色のカナリア
2001/10/05 02:05
幸せになりたかった少女。
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昔、親切な雨月兄さんに読んでもらった童話。孔雀になりかわったカナリアの話からこの物語は始まる。水谷亜紀子は私生児として生まれ、母に虐待され、顔に火傷を負った少女。しかし母の最期の言葉で自分に双子の妹がいる事を知る。妹は、財界人・岩淵貴一の愛娘として幸せ一杯に暮らしていた。同じ双子に生まれながら自身の不遇との落差に彼女は妹優子を殺して入れ替わる計画を立てた。計画は見事成功し、岩淵優子として生きはじめるが…。
殺人を犯して見せかけの幸せを手に入れた亜紀子に、良心の呵責、そして亜紀子に優しかった雨月の執拗な追跡が迫る。童話のカナリアの様に自分を殺して岩淵優子を演じる亜紀子。しかしどんどん追い詰められていく。不謹慎だが亜紀子に感情移入してしまい、執拗に調べ回る正義の人・雨月を悪者の様に感じてしまった。
ラストはハラハラさせられたまま「え? ここで終わり?」という感じで終わる。まるで少女マンガではなく一本のサスペンスドラマを見ている気がする。他に『素晴らしき遺産』『ポーリュシカ・ポーレ』『シャーロックホームズのひ孫の冒険』を収録しているが何といっても表題作がイチオシ♪である。
王女アレキサンドラ
2001/10/01 00:32
波乱万丈なヒロイン達
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表題作『王女アレキサンドラ』は、8歳の時にテロに巻き込まれ、失明した王女の物語である。盲目という事で疑心暗鬼になり泣いてばかりいた彼女は12歳の時、「人々の愛を、善意を信じなさい」と病床の母から遺言をもらう。それが彼女の道標となっていくのである。
彼女が15の時、父は2人の子持ちの伯爵婦人と再婚。だが王妃となった義母は世継の産めない身体となってしまった。そこから義母のアレキサンドラに対する嫌がらせ・謀略が始まる。それはひとえに国王の実子であるアレキサンドラを王位継承不適格者として知らしめ、自分の息子・ライラスを国王にする為のものだった。
盲目、という事で益々孤独になるアレキサンドラ。しかし従医のアルバートに「誠意を持ってぶつかればきっと通じる」と言われ前向きに挑戦していく。やがて父王が亡くなり、彼女は戴冠式へと向かうが…。次々と振りかかる難題に盲目の彼女が誠意を持って立ち向かっていく姿に感動を覚える。
他『帰らざる氷河』『炎のマリア』ちょっと趣きが違うが『真夏の夜の夢』が収録されている。
旅立つ船
2001/08/19 17:15
シリーズ中イチオシ♪
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
歌う船シリーズの2作目。一般的な殻人(シェルパーソン)と違いこのヒュパティアは7歳まで普通の人間として生活し不慮の病気で頭脳船(ブレインシップ)となったヒロイン。
その為か精神的繋がりに加えて身体的繋がりにも挑戦する点が他のヒロインと違う所。とにかくSFはちょっと…という恋愛物好きの女性にもオススメの小説。この頭脳船&筋肉(ブローン)の在り方は大なり小なり日本のSF作家(マンガ含)に影響を与えている気がします。
創竜伝 1 超能力四兄弟
2002/07/13 01:50
無敵の四兄弟
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
痛快作品。
竜堂兄弟は長男の始を筆頭に続、終、余と四人兄弟である。
両親が他界し、始を家長として四兄弟の結束はとても固い。
始は教鞭をふるいながら、祖父の遺言通りに共和学院の最年少理事でもあるが始の理事職を快く思わない叔父・現院長である鳥羽靖一郎の陰謀で彼は理事を辞めさせられてしまう。
だが叔父のバックには悪名高い代議士とその後ろには更なる黒幕がいたのだった。
様々な悪徳手段で困難な状況に追いやられる竜堂兄弟。
しかし、持ち前の精神的逞しさと肉体的強さ、四兄弟の強力な連帯で次々と状況を打破していく。黒幕によって彼ら四兄弟の正体が示唆されるが、それはなかなか信じがたい事だった。
だが、遂に兄弟中最大の力を秘めた末弟・余の覚醒の時が…!
所謂人外モノだが、昔読んだ平井和正氏の狼人間モノ(ウルフガイシリーズ)に比べて孤独感、悲壮感という物を感じない。
一人ではなく四人いる所や、作者の違いもあると思うが、とても痛快な作品である。
イラストをこれまた大人気漫画家集団・CLAMPが担当し、巻末には対談や四兄弟の座談会もおさめられた文庫版、大人気シリーズの第1巻である。
星の王子さま 新版
2002/07/11 01:08
読み返すたびに感じる所が変わる不思議な本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初めて読んだ子供の頃は、王子さまの星に住むわがままなバラの花にうんざりして王子さまに感情移入していただけだった。
大人になって読み返した時、印象深かったのはキツネの言葉。
『かんじんなことは目に見えないんだよ』
今もこの言葉が1番のメッセージだと個人的に思っているが、別の機会に読み返した時、また感じる部分が変わった。滑稽なオトナ達の中で、王子さまが唯一友だちにしたいと思った点燈夫の事を評価した言葉に、である。
『ぼくにこっけいに見えないひとといったら、あのひときりだ。それも、あのひとが、自分のことでなく、他のことを考えているからだろう』
読むたびに作者によって散りばめられたメッセージが形を変えて伝わって来る気がする。
奥が深いと思う。
感じるのは自分自身なので、人によって評価は様々。
読めば読むほど味が出るー本ではないだろうか。
