ちゃちゃさんのレビュー一覧
投稿者:ちゃちゃ
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希望の国のエクソダス
2000/08/24 14:19
すべての閉塞感にさいなまれている人へ
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はじめのシーンで、「本当のCNNの記者はこんな風には聞かないどろうなぁ」と思う。「村上龍も所詮はドメスティックな作家かな」と。にもかかわらず、この小説は面白くて一気に最後まで読ませてしまう。村上龍のここ2−3年の経済への関心や取材などをベースに、閉塞状況の日本経済と、中学生の不登校とネットビジネスを関連づけて壮大な冒険小説がはじまる。このストーリーを荒唐無稽ととるか、それともあり得るコトと受け取るかで、小説へののめり込み方が違うかもしれない。でも、読めば読むほど、ありえるかもしれない、あって欲しい、とまで思いってしまう。経済にかかわらず、今の日本の社会構造、政治、マスメディア、教育などあらゆるものの閉塞状況のなかで、中学生とネットビジネスというものが突破口を開くかもしれないという希望。読んだ後に、村上龍自身がいうように、今という時代への絶望とブレイクスルーへの希望を同時に感じ、奇妙なすがすがしさを感じる。すべての閉塞感にさいなまれている人へお勧めしたい。
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