ともきさんのレビュー一覧
投稿者:ともき
紙の本最遊記RELOAD 1
2002/07/31 21:49
再会
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新創刊の雑誌に移った最遊記。ギャグやシリアスが混ざった、とても読み応えのある本です。チームワークは良いのに仲が悪い4人。それでも馬が合う4人だからこそ、難しい環境でも乗り切れている。狂った妖怪たちにおびえて暮らす人間に、口が悪いながらも手を伸ばし助ける優しい4人組。そんな4人が繰りなす世界が好きです。テンポよく進む話が読みやすいです。しかし、当初のようなストーリー展開の早さがないのが残念です。
紙の本ディアマイン 4
2002/07/31 21:35
想い
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伝統ある家柄をたった10歳で背負わなくてはならなくなった風茉(ふうま)。お金も地位も何もかもを手に入れながらも手に入らないものを欲していた。それを与えてくれたのが主人公の咲十子(さとこ)。普通を望む風茉に普通の家庭を与えることができる主人公の暖かさに感動しました。いくら望んでも手に入れることができなかった暖かさを、必死でつかもうと努力する風茉の姿は、エリートではなく普通の十歳の顔をしていました。想いというのは複雑で難しいけれども、お互いが不器用ずつ前に進もうとするのは好きです。まだまだ続いて欲しいシリーズですが、未来(さき)が続く終わり方でよかったと思います。
何度も読み返したい本です。
2002/07/30 23:49
最終回
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この巻で終わりとなる「カードキャプターさくら」。CLAMPらしいうまい終わり方だった。それぞれの話のスポットに、主人公の友人たちをそれぞれ1人(または2人)ずつ当てて話を進めているところがだ。主人公は小学生で、周りの人たちに助けながらも頑張って前に進む。主人公が頑張らないと完結しないストーリーだけれども、やはり友人の心の支えは大きかったと思う。それを、この最終巻でそれぞれにスポットを当ててくれたのはとても嬉しいことだし、最終巻としてふさわしいだろう。
最後まであきらめない主人公は、李が香港に帰らなくてはいけないときでも、告白や会えるのを待つと言った。最初から最後まで「大丈夫だよ」の呪文で頑張った主人公や周りの登場人物たちに感動した。
現実では難しいけれども、大丈夫と頑張ることは誰にでもできること。それを実行するかは本人の意思次第。それを教えてくれた本でした。
2002/07/30 23:41
正体
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読者には分かっていたエリオル=クロウ・リードの正体がやっと本の中の登場人物たちにも伝わったようだ。相手の正体が分かっているのに本の中の登場人物たちが分からないもどかしさを味わうことがなくなってすっきりした気分である。漫画にははっきり正体を分からせるものと、最後の最後にならないと分からない2種類の設定の仕方がある。CLAMPの場合はその中間に当たるため、読者を物語の中に引き寄せる効果や読者だけが知っているという優越感(=親近感)を持たせることができる。しかし、しばしそれが長すぎるため、「またか」というような印象を持たせてしまうのが悪いところ。最後の最後で3つもの謎が一気に解けたのは気持ちがいい。これであと1巻分の話があるというのだから、どんな展開になるのか楽しみである。
2002/07/25 23:50
兄
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月に自分すべての力を与えたため、普通の人間になった主人公の兄。未来も分かるし人の気配も分かる、そんな力をなくした兄は不便になる。だけれども、それをなくしてでも助けたかった人(=月&雪兎)そういう人に出会ってみたい。
ついに好きな人に告白した主人公。だけれども、その気持ちは父と同じだと気づく。主人公が振られてことにより、兄と月(雪兎)はようやく両思いになるのだが、CLAMP作品の中には同姓同士の恋愛があるが、子供向けの「なかよし」ではやって欲しくなかった展開だ。確かに最近は抵抗がなくなってきたけれども、やはり小学生を対象にしている雑誌にそれはどうかとおもう。それに、この作品の読者層は20代男性も多く読んでいることを考えると、男性から見たら抵抗はあるだろう。こんな安易な展開ではなく、もう少しひねりが欲しかった。
2002/07/25 20:56
力とは
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父は主夫もしているのになぜあんな可愛い小物を作れるんだろうか。ぜひとも私にも伝授して欲しいと思わせてくれた話から始まりました。
力がどんどん強くなっていく主人公。だけれども、2人いる仲間を支えるのには足りず、1人は消えかかっていた。それを助けたのが主人公の兄。クロウと同じ気配を持つ父と、月に魔力をわけてあげられる兄。そして、死んでからも現実の世界にいて家族を見守っている母。この家族にはいったい何の秘密があるのだろうか。それがこれからの楽しみである。
2002/07/25 20:42
くま
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全巻に続き、今回もクマのぬいぐるみから話がスタート。手作りのクマに自分の名前をつけたら永遠の愛というおまじないは、今まで聞いたことがないけれどもとてもロマンを感じます。さらに、自分のリボンをつけて送った日がクマの誕生日になるというおまけ付き。私も誰かにクマを送ってみたかったです。小学生は占いとかおまじないとか好きな時期で、夢中で作る姿はとても可愛かったです。李少年も誰を本当に好きかやっと自覚できたし、あとは主人公と月の二人だけです。だけど、2人も薄々とは分かってきているようですが、これからの展開が気になります。
熱に犯された主人公は…突拍子もない行動でかなり怖かったです。こういう人間はお酒に酔わせたら大変なことになるでしょう! 注意が必要(今は未成年だけれども)
2002/07/25 20:22
夢
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この巻から新しいカードシリーズが始まったカードキャプターさくら。第1巻と同じで主人公の夢から物語が始まっている。新カードも旧カードと同じで人の心の持ち方によって強さが変わると示していて、その流れの使い方は好きです。今回は前回と違って、キーワードの正体が分かるのが早くなっている。これはキーワードの人物以外にまだ重要なことが秘められていると考えられる。前回と違った展開を望む。
李少年の恋が健気で応援してます。
2002/07/24 22:40
関門
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ずーっと前から引っ張っていた月(ユエ)の正体がやっと判明。それがカードの本当の主となれるかの関門の戦いの始まりでもあった。カードの戦いは力だけでなく、持ち主の心の強さがキーワードになっている。「負ける」と思ったら弱いし、「頑張る」と強く思ったらカードも力を貸し勝利する。この漫画は戦いというよりも心の持ち方・考え方、人とのかかわり方をテーマにしているように思える。
関門の前の最後の2枚。それが4大元素の「火」「地」。強い2枚を最後に残してカード化させるというのも、初めからきちんとストーリーを考えていないとできない芸当だし、それを同時にカード化したり、同時に使ったりすることによって「強くなった」を表している。それがまたCLAMPのうまいところだ。
だけれども、一生懸命戦っているのに、最後の最後で助けてもらった杖で、一発で勝ってしまうのは残念。それまでの苦労はなんあんだろうという気にさせられた。でも、全体を通してはうまくまとめられている。
2002/07/24 22:24
曾おじいちゃん
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両親の結婚をよく思っていなかった曾おじいさんに、主人公は曾おじいさんだと知らずに出会います。それが計画的であってもなくても、出会えて両親のことを分かってもらえた事に意味があると思います。主人公から見た視点なので、曾おじいさんの気持ちの変化を詳しく汲み取ることはできないけれども、両親(特に父親)に対する表情の接し方が変わってきたことにより、変化をあらわしています。これは絵を主体とした物語構成しかできない芸当を、うまく利用していると思います。個人的には学芸会の去年の回想シーンで、主人公がトライアングルを叩いているところが笑えました。それぞれの楽器が性格を表していたので(笑)。
2002/07/24 22:12
不思議な先生
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未来が分かっているような不思議な女性が主人公の小学校に先生として帰国してきた。それはなんと、中学のときに兄が1年付き合っていた恋人だったのだ。その先生の周りで不思議なことが起こり始める…というか、自ら突っ込んで行っているという方が正しいだろう。その不思議な力で主人公を影で助けてくれているのは真実だ。
1つ残念なのが、回想シーンを「回想モード」というように言葉で表現していること。全体のトーンを抑えているのなら、そのシーンだけでもトーンを使ったりと、言葉ではなく絵で表現をして欲しかったです。
2002/07/22 23:25
カード
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クローカードのイラストが綺麗!! と読んで初めての感想でした。今までタロットカードのようなもので遊んだことはなく、こういうカードと縁がまったく無かったので、「クローカードなら遊んでもいいかなv」そんな魅力いっぱいのカードです。そのカードをめぐる戦いが主人公に課せられた宿命です。
理想な家族像。そこに降りかかるカードの災難。これを必死で1つずつ解決していく姿が健気で好きです。
2002/07/22 23:11
服装
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この作品が楽しさ満載の1つに服装があります。コスチュームとも言いますが、とにかく同じデザインの服は2度は登場しないし、毎回毎回こった服が登場します。
捕まえるはずのカードにも性格があるということが分かったし、それが分かると更にこれからの展開が楽しくなります。CLAMP先生は人の登場のさせ方がうまいのです。必ずはっきりと正体が分かる前に“影”を登場させておいて興味を持たせる。それからはっきりと紹介する。これだけなら他の漫画もやってますが、CLAMP先生はさりげなく所々に小さくずつ登場させ、登場している人たちとの過去の係わり合いを少しずつ混ぜていく。その手腕がわざとらしくなくてうまいのです。今回は母と兄の過去が少しずつ分かってきている巻です。
2002/07/22 23:01
小学生も大変
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話の元は暗いはずなのに、持ち前の性格で明るく切り抜ける主人公に好感が持てます。私が小学生のときは「こんなこと考えてたかな?」と驚くほど、登場する小学生たちみんな様々な悩みを持っています。それを1つずつ解決していく姿は大の大人でも感心します。1話1話区切りよく話が切れているので、前を忘れても読めるのが特徴です。もうひとつの特徴は、表紙の基本的な色をおまけのしおりと口絵の基本として用いている点でしょうか。さすがです。
紙の本キス 8
2002/07/17 23:40
手のひらな恋
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恋というものは傍から見たら滑稽なほど、相手の手のひらに踊らされるものである。だけど、それがお互いに手のひらの上で恋しあうのはとても素敵なこと。そう締めくくられたこの話は、読んだ最後まで余韻を持たせてくれてよかったです。
この作品は振られたらそのままということにせず、将来この人と付き合うんだろうなあという人物をちゃんとさりげなく登場させてくれる気配りが好きです。今回は2箇所、他人から見た主人公たちの恋を描いてくれていますが、とても参考になりました。私たちが読む側面も、主人公と同じ視点なので、こうやって他の人の視点から見るのは面白く、そして更に作品を膨らませてくれる要因になると思います。
「キス」「恋」難しいテーマを第三者の視点で最後をまとめてくれたのには「さすが」としか言いようがありません。2人の将来をチラリと見てみたかったですが、これはこれで満足です。この作品を読んで恋のステップの大切さを学んだ気がします。