ウッドストックさんのレビュー一覧
投稿者:ウッドストック
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
アメリカの広告業界がわかればマーケティングが見えてくる
2003/04/06 01:33
新しい広告ビジネスを産み出すヒントが詰まっている!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
海外の広告やメディア事情について、日本人はほぼ無知である。
かくいう私も広告代理店に身を置きながら、さっぱり分からない。同僚も然りである。
世界で勝負している日本の広告代理店はほぼ皆無であり、他国の事情を知る必要性にさほど迫られていないためである。
だが、そこには大きなビジネスチャンスが転がっている。まだ日本にない有望な広告手法が芽吹いているかもしれないのだ。この本は世界のメディア最先端を行くアメリカの最新事情を紹介している。この本こそ、実は日本の広告代理店マンが待ち望んでいた外国メディア事情の入門書であり、かつ、新しいビジネスのヒントが散りばめられたものだ。
本書はまず、基本的なアメリカのメディア事情について述べられる。テレビ・ラジオや新聞・雑誌、インターネットなどの特徴、最近の動きなどである。全米ネットの60秒CMは約60万円といった、具体的なデータを織り交ぜる。
更に、世界の広告代理店の合従連衡状況を詳細に説明する。世界の広告業界において「井の中の蛙」状態である日本の広告代理店マンにとって、目から鱗が出る情報が並ぶ。いつか、世界の代理店に飲み込まれてしまうのではないかという焦りも生じるであろう。
「広告コンサルタント」の出現というくだりには、眉をひそめる人も多いかもしれない。企業が広告関連のコンサルタントを雇い、代理店の選定や成果鑑定を行うケースが増えているというのだ。ただCMや雑誌広告枠を媒体から購入して、15%のマージンを得ていた良き時代は終わっていることに気づくはずだ。
この本の最も優れている点は、業界の実例を数多く紹介していることである。ワールドカップにおけるナイキとアディダスの攻防、スーパーボウルのCM枠の値段、CMのないラジオ、映画007の密かな収入源…などなど。実現に至った手法、裏事情まで説明している。
世界最先端の広告ビジネスで有望なものは必ず日本にも飛来する。そしていち早く取り入れた企業・代理店こそ大きな成果を得られる。本書は、同僚とちょっと差をつけたい、「出来る男」と思われたい広告代理店マンに最もお勧めしたい。
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
