ヨングルトさんのレビュー一覧
投稿者:ヨングルト
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2002/04/08 09:48
おやすみ前にぴったりです。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
おひさまや、風や、動物たちが、ひとつ、またひとつと眠りについていく、というのはよくあるパターンですが、この本では、順々に登場する物を関連づけて、前に眠った物を振り返りながら進んでいく構成がユニークです。
ゼリンスキーの絵は、樹皮や葉、鳥の羽毛などの質感を見事に描き出し、シックな色合いで、就寝前の心を落ち着かせてくれます。ふとんに入った子供に、ゆっくりと、優しい声で読んでやりたい絵本です。
紙の本奇跡の子
2001/08/16 13:34
じーんと、きます。
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いつも温かいまなざしで動物たちを見つめ、笑って泣けるストーリーを届けてくれる、ディック・キング=スミス。本作では、そのまなざしは、スパイダーと呼ばれる男の子に向けられています。
生まれてまもなく、農場に捨てられ、羊飼い夫婦に育てられることになったスパイダー。理解力や言葉の発達が遅くて学校にも行けず、村の子供たちにいじめられ、農場でもたいした仕事は出来ないだろうと思われている。
やがて、戦争で農場の働き手が足りなくなると、スパイダーにも仕事が与えられるようになるが、そこでのスパイダーの働きぶりは……。
スパイダーを気遣い、深い愛情を注ぐ羊飼い夫婦、スパイダーのために仕事を考え、あたたかく見守る農場の人々、そして、たくさんの動物たちが、スパイダーをめぐる、農場での出来事を彩っています。
邪心のないスパイダーの、動物たちとの交流、ひたむきに仕事に取り組む姿、目の輝き、短い言葉、そのひとつひとつが、読む者の心の曇りを晴らしてくれるような気がしました。
「訳者あとがき」によると、スパイダーは、作者が実際に知っている少年をモデルとしており、作者自身、この作品には特に思い入れがあるそうです。
読み終わって、「いい本に出会えたなあ」と、思える一冊でした。
2001/08/16 13:12
子供はこういう本が好き。
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かわいいくまのぬいぐるみ、テディがご主人様のリリーの元へ帰るため、奮闘します。途中、車や大きな犬、あらしなどに遭いながら、がんばる姿に、読んでいる子供は、はらはらしながら応援します。
落ち着いた色合いの絵も美しく、一見、無表情にも見えるテディの、手足の動きに、むしろ気持ちが表れているようで、かわいらしいです。
かみしばいにしても良さそうな、テディの冒険のお話でした。
紙の本まちがいペンギン
2001/08/16 13:01
「そうか!」「やられた!」という笑いです。
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クードレイ兄弟の、数ある『まちがい〜』シリーズの中でも、イチオシなのが、この『まちがいペンギン』です。
左ページに「〜といわれている」、右ページに「でも それはまちがい」と、これだけで読者をうならせる絵の力。まさに、「絵は語る」のお手本のような絵本です。
とぼけた表情のペンギンたちに、思いこみを打ち砕かれる快感。数年前に読んだのに、今回の復刊で久しぶりに読んで、また笑えました。頭の凝りを揉みほぐしてくれる一冊です。
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