草思社さんのレビュー一覧

目次

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第１章 プロローグ−−二十一世紀に現れる新しい脅威の正体 9
・個人が人類を滅ぼせる時代がやってくる／宇宙論から見た「地球の生命を守る理由」

第２章 人類を不老不死にする技術が人類を滅ぼす？ 19
・画期的な発明ほど予測がつかない／人間なみの人工知能が今世紀中に生まれる／自己複製する機械が世界を支配する日／生命のエスケープゾーンとしての宇宙／一〇〇〇年先を考えさせる放射性廃棄物問題

第３章 二十世紀で人類は終わりかもしれなかった 39
・何のために冷戦の危険を冒したのか／科学者が軍拡競争をたきつけた／保有国の身勝手な論理が核拡散をうながす／科学者は科学の利用法に責任を感じるべきか

第４章 だれでも世界を滅ぼせる時代 59
・核を使ったテロ攻撃は意外と簡単／バイオテロならばさらに簡単にできる／バイオテロは何を引き起こすか／ ウイルスを合成できる技術者は世界に数千人／実験のミスが世界を滅ぼす可能性

第５章 人類滅亡を招くテロを防げるか 85
・科学技術がカルト教団を先鋭化させる／プライバシー無視の徹底監視でテロを防ぐ？／テロを起こしたくなくなる薬」を飲ませる？

第６章 破壊的技術の誕生を防ぐため科学をやめる？ 99
・科学者に自主規制は可能なのか／危険な研究には資金を与えるな／科学者の相互評価システムはうまく働くか／どの科学をやめてどの科学を進めるか

第７章 小惑星の衝突で文明が消滅する確率 119
・小惑星と台風はどちらが危険か／衝突の確率と被害状況を予測する／巨大地震や火山噴火の恐怖も無視できない

第８章 人間の活動は地球に何を引き起こすか 129
・人間が引き起こす地球史上六度目の大量絶滅／世界人口はどのようにして減少に転じるか／いまだに不明な気候変動の要因／地球温暖化は乗り切れる問題なのか／「温室効果の暴走」がもたらす最悪のケース／

第９章 科学実験が宇宙を破壊する？ 147
・主観確率と客観確率の違い／粒子加速器の実験が宇宙を壊すしくみ／実験がもたらす危険を容認する理由はあるか／だれが何を基準にゴーサインを出すのか／場当たり的決定と楽観的すぎるリスク評価

第10章 哲学的思索が予見する人類の寿命 171
・悲観的シナリオを導く「平凡の原理」／哲学的終末論はポストヒューマンを予言する？

第11章 「科学の終焉」はどのように訪れるのか 179
・二十世紀のパラダイム・シフトとは何だったか／一般相対性理論と量子論は互いに矛盾している／私たちは「空間」を理解できるか／タイムマシンは物理的に可能か／科学第三のフロンティア「複雑系」／科学が人間の知能では理解できないものになる？／ 最初の生命誕生のなぞは解き明かされるか

第12章 人類は特別な存在か 199
・火星など他の天体での生命探査／地球とそっくりの惑星を探す方法／地球はめずらしい惑星なのか／地球外知的生命体の探し方

第13章 宇宙進出が人類の保険になる？ 215
・有人宇宙飛行は個人や企業がやるべき／火星へ低予算で行く現実的な方法／宇宙への大規模移住は可能か／私たちはどのようにして宇宙へ広がっていくのか／宇宙を生命で埋め尽くすことはできるか

第14章 エピローグ——二十一世紀の地球は全宇宙にとって特別だ 233
・今まさにこのときを乗り切ることの大切さ／地球の終わりは宇宙の終わりか