ちょもさんのレビュー一覧
投稿者:ちょも
紙の本司法占領
2004/10/22 21:59
テーマと出だしはよかったんだけど
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
少し前に読んだ“拒否できない日本”に、アメリカの都合のいいように国内法および制度を改正されられている姿が書かれていた。この本はアメリカの要望どおり司法改革を行った結果を予測する未来小説(ただし“司法占領”のほうが“拒否できない日本”より先2002年に刊行されている)。一言で言うとアメリカの大手ファームが大挙して来日、日本のマーケットをがっちり押さえている。司法改革により年間何千人もの弁護士が誕生するがその多くがアメリカ法律事務所の通訳や雑用係となってしまっている。重くて重要なテーマだしそれを読みやすい小説にしてもらった意気込みは買うがいかんせん肝心のドラマの部分が安っぽい。残念。