さらさんのレビュー一覧
投稿者:さら
| 7 件中 1 件~ 7 件を表示 |
薔薇の木枇杷の木檸檬の木
2003/08/05 16:10
淡々とした日常
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
久しぶりに読んだ江國香織さんの作品。
大満足の一冊です!
彼女の作品にしては珍しく、大勢の登場人物が代わる代わるそれぞれの視点から話が進んでいくため、最初ちょっと読みづらく、設定把握に時間がかかってしまいましたが、読み進むうちにはまりこんで一気にいけます。
大きな大事件が起こるではなく、誰もが経験しそうな、色々な立場の人から見る日常が淡々と綴られています。
誰か一人に共感するという人もいるでしょうし、私のように「あ、こういう人いる!」とか「解る〜」などとその場その場で共感反感することも出来る作品です。
華岡青洲の妻 改版
2003/08/05 15:55
嫁姑の戦い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
世界で初めて麻酔手術を成功させた医師華岡青洲。
その母と妻の静かながら壮絶な戦いを描いている作品。
彼の成功・人生ではなく、陰で支えた二人の女性にスポットを当て
美談とされている自分を犠牲にしての人体実験のを別の角度から細やかに描いている。
夫が戻ってくるまでの三年間はまるで本当の母娘のように仲良くやっていたのに
夫の帰省と共に嫁姑のバランスは崩れてしまった。やはり母親にとって息子、それも一番最初の長男というのは、かくも可愛いものなのか? よく世間一般に言われる嫁姑の関係とは違い、お互いの賢さからか、相手を立てつつ自分を引きつつ二人にしかわからない針のような言葉を投げつづける。周りには実の母娘のようだと感心されつつ…。何とも壮絶で、今の時代に生きている自分にはとうてい耐えられない状況だと思いつつ、二人の女性の強さ逞しさを感じました。
星々の舟
2003/08/12 10:12
ひとつの舟に乗り合う家族
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今までの村山作品と少しテイストが違っているが、根っこは同じだと感じる。
ひとつの舟に乗り大小さまざまな波に揺られながらも進んでいくことしか
出来ないそんな家族たち。
兄と妹の愛、戦争経験者の父、居場所を探し続ける長男、恋愛に一対一で向き合うことが出来ず人の男ばかりと付き合う末っ子、恋愛友情に悩む孫。
それぞれが何かを抱え、それでも必死に生きていく。
昔負った傷、自分が犯した罪、葛藤、悩み、皆それぞれ違うし大小さまざまでは
あるが、他人からどう言われようと自分の中にある重石は誰にも取り除けない。
自分がそれを抱えどう折り合っていけるかだけなのだ。
読んでいて辛い部分も多いが、力強さを感じる。
切なく哀しくでも優しく感じる作品で、読み終わって背筋がピンと伸びる…そんな物語です。
フォー・ユア・プレジャー
2003/08/20 17:34
つい応援したくなる!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
フォー・ディア・ライフの第二弾。
前回借金を背負ったニコニコ園の園長花咲。
返済のため、園のために、副業である探偵を続けていかなかればならない。
今回の依頼者は蝶の刺青をした男を捜して欲しいという堅気の女性。本来なら
危ないことなかった筈が、殺人事件に巻き込まれ犯人にされてしまう!
時間内に真犯人を突き止められなければ、元同僚の命がない。がんばれ花ちゃん!
厚さも結構なものだが、内容も負けず濃い〜。
本当に、一人の人間にこんなに災難降りかかるのか?って位花ちゃんは走り回るはめに陥るんだけど、不自然さがなくってグングン読めてしまう。
それと、今回は元奥さんや理沙の妹など身近な人が登場してオロオロしてる花ちゃんが面白い。
不器用でいい人で、自分から厄介事にぶつかっちゃったりしてイライラもするんだけど、本当憎めなくて可愛い奴です。
PINK
2003/08/09 10:57
すごい!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい」
心当たりのない差出人から届いたメール。その日から、夫の様子が変わってきた。
いや、夫に変化はみられない。ただ、食べる時の癖、匂い…夫じゃない。
自分と一緒にいるこの人は誰か? そして夫は愛人殺人の容疑で逮捕される。
メイは真実を探し始める。
いつも思うが、柴田よしきは本当に巧い!
ストーリーに引き込まれ興奮し入り込んでしまう。
全然予測のつかない謎にメイと一緒に巻き込まれ流されてしまった。
そして、震災の残した傷跡はやはり大きい…と今更ながら改めて思った。
沈黙の教室
2003/09/03 11:40
やや拍子抜け
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
《同窓会》《粛清》《恐怖新聞》
あちらこちらに散りばめられた怖さを煽るキーワード。
《復讐者》《教師》《記憶喪失の彼》《幹事》
様々な人物からの視点で語られる。
恐怖感とスリルでグイグイと引き込まれ、一体これは誰なのか? 何が起こったのか? 先に先にと頁をめくってしまう。
しかし…真相はやや拍子抜け。意外に古典的な叙述トリック関係のないラストでは? ストーリーとして面白かっただけにラストでちょっと残念な気分になってしまったのがマイナス要因でしょう。
| 7 件中 1 件~ 7 件を表示 |
