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きんぴらさんのレビュー一覧

投稿者:きんぴら

19 件中 1 件~ 15 件を表示

これから、と言う人へ

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 源氏物語を読んだことのない人は、この本が突破口を開いてくれるに違いない。講演会の物を本にしているので、取っつきやすくわかりやすい。田辺聖子のユーモアが潤滑油となり、源氏物語が手近な物だと気が付くだろう。勿論、源氏物語に精通している人にもお勧め出来る。軽いタッチで書かれているにも関わらず、造詣の深さに驚かされるのだ。

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複雑な思い

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 堂々と完結した銀河英雄伝説の外伝である。走りきった感のある物語だけに、外伝と聞くとやや複雑な気持ちを抱いてしまう。
 ラインハルトやキルヒアイス、ヤンやユリアン、本編で描かれなかった彼らの生活や過去を読みたくないと言えば嘘になる。本編に引けを取らない面白さでも、ある。しかし、読みながらも寂しい気持ちになるのは何故だろう。もう帰ってこないのだ。一ページ進むごとに終わりなのだと悲しくなってしまう。彼らの過去は本編で描かれ、今はまだどこかで続いているのだと信じたい私の単なる我が儘かもしれないけれど。

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紙の本銀河英雄伝説 1 黎明篇

2002/03/16 11:49

名作

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 SFである。しかし、ただのSFではない。数え切れないほど多いというのに無駄のない人間配置、練り込まれた台詞に表現の緻密さ。三国志と並べても色あせない、戦記である。
 民主主義とは何か。戦いとは何か。戦争とは、人が死んでいくとは何か。今の時代だからこそ読みたい、これからも読み継がれて行きたい名作である。

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紙の本わたしの源氏物語

2002/03/16 11:36

暖かい目

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 この人は本当に源氏物語が好きなのだろう。初めて読んだとき、そう感じた。2度目に読んだとき、この人は平安の時代に生まれたかったに違いない。と思った。
 優しい目が源氏に注がれ、暖かく時に辛辣に源氏物語を紐解いていく。光景が目の前に広がり、源氏物語が「物語」だったことを忘れさせる。この人の腕は現代の紫式部に通じるのかもしれない。

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源氏物語

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 源氏物語を知らない人も、何から初めて良いのか分からない人も、どっぷり漬かりこんでいる人も、是非読んで欲しい一冊。厚さを感じる間もなく、気が付くと読んでしまっていた。 
何より文章が美しい。日本語とはこれほど美しい物だったのだと、気づく。流れるような文面は、何も考えず眺めているだけで満足する。文字の美術品といえる作品でもある。

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日常的漫画

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 作者の魅力が溢れている。書き殴ったような線も、淡い色調も、この作者でしか出せない色合いだ。物語はほのぼのしている。たとえ妖怪に自分の家族を食い殺された少年が主人公でも、その主人公を100年待って食べようと画策している妖怪(家族を食い殺した張本人)が同居していたとしても、物語はほのぼのなのだ。
 時折見られるシビアな台詞もまた魅力の一つ。お茶を飲みながらのんびり読みたい一冊になった。

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紙の本三国志 8

2001/12/20 17:33

名作

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 有名すぎるくらい有名な物語だ。古代中国、麻のように乱れた時代。官は腐り民は苦労ばかり。なのにこれほど魅力的な時代もない。徳の人劉備。自分の中に理想を持ち、戦いになったとしてもそれを突きとおした曹操。水を操り国作りに画策する孫権。
 魅力的な武将が動き、考え、死に生きる。生きている人間が動いている。確かにそう感じる。長いストーリーだが読んでみるとあっと言う間。間をおいて、何度でも読みたい本となった。

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紙の本宮本武蔵 1

2001/12/20 17:14

引き込まれる

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 漫画にもなり、注目を浴びた宮本武蔵。描かれているのは宮本武蔵の半生である。ろくでもなかった少年時代。改心し、旅を続けるが煩悩が捨てきれない青年時代……。読むうちにその生き方に引き込まれる。剣の道に通じた彼さえ、悩むのだと知り共感する。
 素晴らしいの吉川英治の文章にもある。彼の文章は行間が美しい。見えないはずの絵が見えそうになる。寝る間も惜しみ読んだ本だ。

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紙の本三国志 1の巻 天狼の星

2001/12/13 21:59

北方ワールド

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 同じ三国志といえど、こうも違うのかと驚かされる。手垢にまみれたはずの物語を、北方謙三は新しく調理したのだ。

 様々に蠢く陰謀の中、精一杯に生きる武将達の姿は見ているだけで胸が熱くなる。何と言っても劉備が良い。善人で徳の人と言うイメージからは遠く離れてしまうが、生きている。その息づかいが感じられる。

 どことなく慎重な曹操にも共感できるし、呂布の悲しさが胸に突き刺さる。これは徹底したリアリズムの世界である。

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紙の本名探偵は密航中

2001/12/12 19:23

船というもの

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 旅は良い。特に船で行く海外というのは未経験のためか、余計に憧れが強い。
 この本は古き良き日本、海外に行く手段が船しか無かった時代の物語。そこに若竹七海お得意の、捻りの利いたミステリーが花を添える。見てきたような細かい描写、小気味良いストーリーテンポなどはさすがだ。人間の薄汚いところや、嫌なところも描かれているはずなのに、最後はすっきり読み終わる。
 まるで旅をして帰ってきたかのような、そんな後読感はミステリーファン以外の方にもお勧めである。

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紙の本プラナリア

2001/12/12 18:12

世の中は嫌な人間で溢れている

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 なんて嫌な女が多い物語だろう。読んでいると苛々。眉が寄る。
 病気を盾に働こうとしない女。恋人との結婚を避け、他の男と遊んでしまう女。必死に生きているのに、子供に避けられる主婦……。ああ、なんでこうしないんだ、ああしないんだ。きっと主人公達も分かっている。分かっていて行動できないのだ。
 振り返れば、自分もそうではないだろうか。こうすれば良かった。ああすれば良いのに……。身に覚えがあるから余計に苛々感じるのだ。
 主人公を通して自分を見る。そして少し傷つく。そんな本である。

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紙の本血のごとく赤く 幻想童話集

2001/12/12 18:00

新しい童話物語

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 SF作家が描く童話物語は美しく悲しく新しい。語り尽くされたはずの物語に、新しい側面が見えるから面白い。お婆さんが一枚上手な赤ずきん。背筋の凍るシンデレラ。そして新鮮な驚きを感じさせた、近未来版美女と野獣。ずっと昔に聞き飽きた童話に、また魅了されていく事間違い無し。良い意味での裏切りが気持ちいい一冊である。

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紙の本10月はたそがれの国

2001/12/11 22:01

巨匠、と呼ばれた人。

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 レイ・ブラッドベリは巨匠である。淡々と紡がれる文章には郷愁が漂い、時には悲しさやユーモアが灯る。これはそんな巨匠の美味しい所を少しづつ摘める、幸せな本である。おや? と思った時には物語に吸い込まれている。時間を忘れて楽しみたい人へ。

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紙の本世界シンボル辞典

2001/12/11 21:55

おっと驚く豆知識

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 たとえばコウモリと言われ何を想像するだろう。夜、動物、童話、忌まわしい物。それともコウモリはコウモリ、ただの生き物。そう言い切ってしまえるだろうか。この本は「言葉」に光を当てた辞典である。

 たかが言葉一つと侮ってはいけない。そこには人間が生きてきた軌跡がある。歴史が眠り、確かな意味がある。そしてそんな事すら忘れ、日々に流される私たちを嘲笑っている。

 美しい装丁もまた魅力。たまには全てを忘れ、言葉の声に耳を傾けてみるのも良いかもしれない。

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紙の本腐りゆく天使

2001/12/11 21:49

ぞくりとする文字の美しさ

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 全くこの人の文章は美しい。この作品は特にそう感じさせる。

 主人公は詩人、萩原朔太郎だ。実際あったと思われる朔太郎の恋愛に、作者の鋭い観察眼と豊かな想像力が追加され物語は壮大に膨らんでいく。神父、オルガン、美しい人妻、無邪気な少年、そして腐りゆく天使。このキーワードに胸がときめく人は一読をお勧めする。

 一見古くさく感じる文章の運びも、世界に潜り込めば背筋が凍る気持ちよさに変わるのだ。

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