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深川 葉さんのレビュー一覧

投稿者:深川 葉

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紙の本最遊記 華焰の残夢

2001/02/17 18:27

「サイ」違い異聞伝。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 三蔵法師・孫悟空・沙悟浄・猪八戒、と言えば、誰でも知ってる中国古典・西遊記。三蔵は慈悲深く、時には人の良すぎる位の人物像で描かれているが………
 もしも。彼、三蔵が暴言を吐き散らし、おまけに金髪でヘビースモーカー、はっきり言って『人柄悪すぎ20代のお兄さん』だったらどうだろう。
 そんな三蔵と他三名の個性溢れるキャラクターで構成された、西遊記異聞伝がこの『最遊記』。

 三蔵・悟空・悟浄・八戒の4名が西を目指して旅をする、と言うストーリー設定だが、西遊記と違う点は『経典を頂きに行く』のではない、という点だ。
 彼らは、大妖怪・牛魔王の復活を阻止する為に西域を目指す。やはり、出発時点の彼らは、まだまだ未熟なのであり、沢山の寄り道をしながら、悩み、また時には過ちも犯し、そして少しずつ強くなっていく。
 このストーリーの魅力は、何よりキャラクターの人間臭さだろうと思う。
 原作者・峰倉氏が描く三蔵法師は、最高僧と言えど多くの人間の中の一人に過ぎない、と言う事を三蔵自身が自覚していて、言葉の端々にそれを訴えかけてくる。
 もちろん、他の三人にスポットライトがあたった時も、一貫して『弱い自分』『無力な自分』をテーマに描かれている。
 この作品、最遊記ノベルは作家・みさぎ氏がカバーした物だが、原作者・峰倉氏の意図を上手く捕らえており、また、一味違った面もありで、原作を知っていても居なくても充分楽しめると思う。

 『神や仏など信じない。自分だけを信じているから』
 これは4人が随時口にする台詞の一つだが、現代社会において希薄になりつつある『個人』というものについて、考えさせられてしまう。
 彼らを通して自分自身を見詰めなおす、そんな本だと私は思う。

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