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c-1さんのレビュー一覧

投稿者:c-1

41 件中 1 件~ 15 件を表示

日垣版悪魔の辞典。強くうなづくところ、多数。

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辛口批評家、日垣氏版「悪魔の辞典」(原典:ビアス アンブローズ著)というところでしょうか。おもしろいものもあれば、「それは違うというか、わかっておられないのでは」というのもありましたが、「会議」の「定義」には、強く共感しました(私、会議、大嫌いなのです)。後ろに索引もありますので、是非立ち読みででも見ていただければ。

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深海って、なんて魅力的なのでしょうか。

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好きなんです「深海モノ」。「深海」ときたら思わず発注です。この本は最初にカラー写真があって、あとのページは白黒イラストです。それでも深海の生物の奇抜な姿や不思議な生態などが余すところなく紹介されていて大満足です。

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鉄のわたしとしては、うらやましい旅行記。

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関東や近畿の「盲腸線」に乗って、その終着駅や途中駅の印象や出来事を綴ったもの。著者はもともと「テツ」ではないので、普通の人の視点からみたまま、聞いたまま、食べたままです。行く先々で「喫茶店&コーヒー」を所望・体験するところがおもしろいです。

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紙の本働かないアリに意義がある

2012/01/27 23:49

働かないアリがいることが、合理的な仕組み。

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比喩ではなくて、純粋な、アリやハチの生態に関する内容でした。「普段働かないアリも、周囲の忙しさによって、働き始める。この仕組みで全体が効率よくなる」というお話。生物に興味がないと(読むのが)苦しいかも。

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「アメリカ人の理屈」集です。「会社の利益」とか「あなたのため」というのがキーでしょうね。

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タイトルは「とっさの一言」ですが、内容は、「自分に有利な(あるいは不利をミニマイズする)議論の展開法」です。何か問題が起こって、相手と交渉する必要が生じた場合、どういう持ち掛け方をして、どういう態度で、相手の反応に対してどう応じて、自分に有利な結論に持ち込むか、という指南書です。「いやな仕事を押し付けられそうなとき」「部下に減給を言い渡すとき」「修理費の過大請求へのクレーム」「婚約破棄を申し出るとき」などなどです。予想される相手の反応別に、対処法(返答の内容)が述べられています。アメリカ人の論理展開というか考え方がよくわかるという面でも面白い内容です。「議題を自分の失敗や責任から、すばやく対策の選択にもっていく」「この場合は自分の立場が決定的に弱いから、とにかくお願いをいろいろな理由をつけて繰り返す」「この場面では相手の要求をすべて受け入れて、とにかく自分の要求(借金なんですが)が受けいれられるようにする(→あとのことはあとで考える、ということかな)」などなどです。どうもかの国の人たちって、「失敗しても本気で反省している印象を受けないなあ」と思っていましたが、本書でその論理展開を分析・説明してもらったおかげで、だいぶ理解が進んだ気がします。それで、本書が日本で、私たちに役に立つのかといえば、半分くらいは役に立つかも、という感じでしょうか。「わたしは、会社の利益を最優先に考えています」なんてセリフ、言い逃れにしか聞こえませんよね。かの国ではこう言うと額面どおりに「そうか、えらいやつだな」と受け止められるようですが。解説によると、この本アメリカでは大うけで、「マネージャー」「社員」「経営者」「家族・友人」編など続々出ているそうです。そこらへんも読んでみたいですね。マネージャーと社員の双方がこの本を読んで議論すると、「矛盾」そのもので面白いですね。

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紙の本壁際の名言

2003/09/21 11:51

いやあ至言、至言であります。「ばれなければ、イカサマではない」などなど。

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「もう少しうまくなってから、練習したほうが…」、これはスキーの練習でころんでばかりで辛い目にあっている、のび太くんのセリフだそうです。その通りではないですか。「ばれなければ、イカサマじゃあないんだぜ」も、とあるマンガの登場人物のセリフ(本書参照)。この他、古今東西の(と言い切るには、ちょっと掲載例が少ないかな、けどあまり多いと飽きるし)、有名無名の方々の「言い切り」口調の至言集です。アレクサンドル・デュマやマキャベリがいるかと思えば、立川談志も登場します。「無名」者というのは、著者がある個人のHPで見付けた言葉だからです。インターネットで、無名な個人でも意見発表ができる、とんでもないメディアですね。この事例からもそれがよくわかります。言われていることは、たいがい、常識とか良識の正反対のことばかりです。けど「やっぱ、そうだよなあ」ということばかりです。ある有名作家の臨終の言葉「おまえら、せいぜいまずいものを食って、長生きしろ」。ダイエットって何のためにするのか、おいしいもの、好きなものを食べる楽しみを犠牲にして、得るものは何か、考えさせられる言葉ではないですか。本書タイトルの「壁際の」という形容はわたしには少し違和感があるというか、内容にビシッときていない印象を受けます。そうですねえ、たとえば「元気になる、心のともし火」とかどうでしょう? ほんとに、「そうだよ、そうだったんだよ」と思わず声を出してしまうような、至言、名言の数々です。良質のものはそうそうは転がっていないと思いますが(まっとうなメディアでは掲載されないでしょうし)、著者の発掘収集の努力に脱帽です。

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紙の本図説古代ローマの戦い

2003/08/17 15:34

ローマの勃興期から拡大・最盛期、そして衰退期に至るまで、「ローマ軍団」の変遷を追う。

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ヨーロッパの精神的起源であり、誇りの源泉ともいえる、「古代ローマ」。日本では弥生時代から古墳時代に至る時代に、地中海を中心とした世界帝国を築き上げた、古代ローマ。イタリア半島中部に興ったローマは、周辺の諸都市を征服し、徐々に版図を拡大し、ある時、一気にそのスピードを加速して、ガリアの森を進み、ドーバー海峡を渡り、ユーフラテス川を渡り、エジプトを征服します。本書は、「ローマの版図拡大、縮小に伴って、ローマ軍団はどういった人たちにより、どういう編成がなされ、どこにいたのか。どういう戦い方をしたのか」を歴史的に追っていく内容です。「兵士」はもともとは「市民」(=ある程度裕福であり、労働は奴隷にやらせている階級)の義務であったものが、生産力の向上からそれが「プロ兵士」に移っていきます。またもともと閉鎖的な「市民」の資格を持つ兵士だけであったのが、征服した他の部族や民族を編入していくことにより、構成員も変質していきます。本書では、古代ローマの征服戦争や防衛戦争の多くについて、図版でその経緯を説明してくれます。ポエニ戦争におけるカンネーの戦い、ザマの戦いや、シーザーによるガリア戦役におけるアレシア二重包囲戦も取り上げられます。兵士の武器や服装は、主として多くの彫刻、レリーフなどで示されます。ローマ帝国末期における、無理な征服戦争による皇帝自身の戦死者の多さには驚きました。一方で「ハドリアヌスの城壁」には今更ながら感嘆してしまいました。欲を言えばもう少し、兵士や兵器・軍団の「図解」が多くてもよいかと思いますが、それにしても、「凱旋門」や「戦勝記念柱」に刻まれた数々のレリーフの採取、掲載数には圧倒されました。こういった文明が日本の近くで興らなかったのは、幸せなのか不幸なのか、難しいです。

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紙の本青春18きっぷ旅行術

2003/08/03 16:49

めちゃ込みの夜行大垣行きに始まる、「青春18きっぷで旅行すると、こうなる」「ここがポイント」という実践・ガイドブックです。

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東京を0時前にスタート終点の大垣に7時前につく、「ムーンナイトながら」号は、普通列車にしか乗れない「青春18きっぷ」利用者の「定番」列車です。シーズンには、同じ時間帯に品川から臨時列車が出ていて、これが大垣に1時間早く着くのです(こちらは知らなかったなあ)。ハイシーズンには、これらの列車の自由席はたいへんなことになっておりまして、品川発の自由席は6時くらいから並んでいて、発車時にはいっぱいで乗れないそうです。5時間も6時間も駅のホームで待つくらいだったら、その間に新幹線で新大阪に着いてしまうじゃん、というのは「大人」の発想で(いや、わたしも今はそう思うのですが)、若者は「そうまでしてでも、鈍行に乗る」のでしょう(わたしも乗ったことありますし)。そうして著者は遠く西へ向かうのです。沿線というか、本線というか、JRを乗り継ぎながら、それぞれのところで「この区間は、ものすごく速い快速が頻繁にあって、距離がかせげる」とか「この区間は、2両編成の列車が1時間に1本なので、どの列車もすごい込んでる」とか教えてくれるのです。これまでの「青春18きっぷ活用術」系の本は、「厳しい環境をものともせず、ひたすら、遠くへ」という感じがないでもなかったですが(若者が著者だからか、若い頃のことを書いていたせいか)、この本は50歳を過ぎたおじさんが、最近体験したことを書いているので、わたしのようなおじさんにたいへんに参考になります。時刻表を調べると、朝9時頃に東京駅を普通列車でスタートすると、その日の23時頃に広島に着けるのですね。やってみたいのですが、誰もつきあってくれそうにないです。同一日の中ですから、青春18きっぷ1回分(=2300円相当)で、広島まで。いいなあ。「乗り鉄」(鉄道ファンの中でも、「自分で乗る」のを趣味とする一族)のわたしとしては、この切符で日本縦断とか一周とかしてみたいです。体力持つかな。著者も「青春18きっぷ」で頑張るところもあるのですが、どうしても急ぐところは新幹線とか飛行機とか間に入っちゃうのですよね。でも、その方がわれわれ中高年族には、より実際に即したガイドになっているかと思います。「青春18きっぷ」で基本となる「ムーンライトながら」や活用編ともいえる「ムーンライト山陽」「えちご」なども掲載されています。著者には、今度は、「こんな路線はどうだ」「こんなとこまで行っちゃったぞ」的な体験ガイドをお願いします。わたしのようなおじさんが後に続けるように。

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明治以降の鉄道の変遷を、ここまで執念深く追いかけた例はないのではないでしょうか。

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日本の鉄道は、私鉄の勃興・拡大の波と国有(国営)化の波の行ったり来たりであることを、非常に細かい調査(特に法律や国会決議などなど)によって、解き明かした本です。今は、国鉄がJRに民営化され、地方のローカル線も「第三セクター」などに切り替わっていることから「民営化の波」の中にあるといえましょう。明治から昭和にかけては、「鉄道は国の事業として進めるべき」という意見と、「民間で敷設したほうが、早く鉄道ができる」という意見の綱引きで、太平洋戦争で一気に国有化され、敗戦で民営化、さらには細分化され、最近になって、また民営化の波となったもののようです。ここらへんの経緯を、細かい具体例をあげて、解説していくという内容です。最近の話では、「一気に廃止が進んだ、ローカル私鉄」の例や、「JRの民営化基準によって、おかしな路線の私鉄ができた例(JRとJRの間に(もと国鉄の)私鉄線がはさまった例)」などが指摘されます。九州や北海道の炭鉱鉄道はともかく、かつてはその土地の産業やコミュニケーション、流通を支えたローカル私鉄が次々になくなっていくのを見るのは「鉄っちゃん(=鉄道ファン)」のわたしとしてはさびしい限りで(特に、草津〜軽井沢の草軽鉄道や、土浦〜筑波山の筑波鉄道には乗ってみたかったです)、かつての「いい旅チャレンジ2万キロ」も、いまや3000kmがなくなってしまったそうです。その「廃止基準」の解説もわかりやすく記述されています。可部線もどうなるかなあ、心配です。「豪華列車」とか「とくする切符の買い方」とは一味違った内容ですが、「鉄っちゃん」としては、一読すべき内容かと思います。「一般」の方は、自分の身の回りなど興味のある地域の鉄度に関する箇所や地図を拾い読みすれば、「歴史」がわかって興味深いと思います。

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磐井の乱、壬申の乱から田原坂の戦いまで、日本史の主要合戦を概観します。

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日本史で必ず勉強する、「乱」「戦い」「合戦」41個を取り上げ、2,3ページでその原因、推移、結果や影響を解説した本です。壬申の乱くらい有名なものはともかく、鎌倉・室町の将軍家の血で血を洗う争いや、アイヌのシャクシャインの乱などは、なかなか日が当たらず、マイナーな感もあるのですが、わかりやすく解説されています。紙幅の関係で掘り下げ不足のところがないでもないのと、せっかくだから合戦の様子のイラストが欲しいところではありますが、戦いの流れを示す地図もしっかりありますし、とにかくコンパクトにわかりやすくまとめてありますので、OKかと思います。でも、やはり「倭人」はアイヌにかなりひどいことしていたようですね。

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紙の本ぼくたち、Hを勉強しています

2003/06/08 13:13

インテリおやじが全知全能を傾けて、「モテるにはどうしたらいいか」を討論します。けど、討論してモテるようになるなら、世話はない、と思います。

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最近、「H方面」で飛ばし続ける、フランスといえば、の鹿島先生です。鹿島教授はフランスを中心とした欧米の歴史や文学の知識を総動員して、討論相手として登城する井上先生は、建築史で業績を上げながら、「自分は風俗史をやる」と高らかに宣言して、そちらの風俗史方面の知識を総動員して、「今、モテるためには、おじさんとしてどうあるべきか」を論じます。さらに助っ人として国文学に明るい、日本政治思想史専門の原先生が現れ、「日本では古来、どうであったか」を説明します。全編、「おとことおんなのあれこれ」一色です。「フランス革命の頃は」「戦前のあたりでは」「江戸時代には」ともう、古今東西の知識があふれ出てきます。どの先生もその手のお話は「(以前から気が付いてて)発表したくてしたくて仕方がなかったのに、そういう場所がなかった」ということでしょうか、もう、対談で止め処がありません。出るわ出るわ、であります。皆さん「よし、分析を極めて、明日からモテるようになろう」という明確な目的意識があることはあるのですが、「こうすべきである」というポイントがなかなか絞り込まれていないような気がします。「歴史的には」「私たちが若い頃には」こういう奴がもてていた、という話には枚挙に暇がないのですが、「今、自分たちとしてこうすべき」ところが詰め切れないようです。「自分たちは、学問の専門領域である程度の地歩を築いたので、そのベースでは、女性も寄ってくるが、それがないとしたら、どうか」といった冷徹な目を自分に向けて考察を深めます。とにかく純粋な動機(よく、異性にモテたいという動機を「不純」といいますが、わたしはこれほど「純粋」な動機はないと思うのですが)で突っ走る対談でありまして、(同様にモテない)男として、もう、面白いというか、身につまされるというか、とにかく古今東西の「その手」の知識も満載で、飽きる事はありません(今「モテている」人には、不要の本かもしれません)。よくもまあ、こんな企画で本が出たものだと思います。しかも天下の朝日新聞社。手に取るのが恥ずかしいかもしれませんが(装丁がピンクで、表紙の図柄もちょっとあれです)、読んでみましょう。でも手に取ると「あ、あいつモテないんだ」と思われるかもしれません。大丈夫です、そう思ってる人も、モテなくて、この本を読んだ人です。

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紙の本日本の滝

2003/05/05 11:44

滝って不思議です。大きな滝は見てるだけで自然の力強さがからだに入ってくるような気がします。

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ありがたいことに、日本にはたくさんの滝があります。この本でもふれられていますが、人跡未踏の地には、まだ伝えられていない滝がたくさんあるとのことです。この本の著者は東京都の「奥地」に分け入って、そういった滝をたくさん見つけておられます。あ、滝に名前をつけるのって、気分がいいというか、うらやましいなあ。この本では、全国有名どころの滝がカラー写真で紹介されます。中には「普通の人は、近づけません」という貴重な写真もあります。それから「滝行」のページや、「滝の種類解説」「古典に見られる滝」などの解説、「滝の名前の分類」といった「へえ、そうだったのか」というお話もあります。落差500メートルの称名滝、一度見てみたいです(華厳の滝の落差は100メートル弱です。それであれだけ「怖かった」んだから、500メートルの高さってどんなのでしょう。東京タワーより高いし)。浮世絵の紹介もありますが、「浮世絵・滝シリーズ」も見てみたいです。でも「一度滝を、水と一緒に流れ落ちてみたい」と思うのはわたしだけではなかったようで、ある滝には、それをやった僧侶の伝説があるそうです。そう、広島の「三郎の滝」は滝すべりで有名で、わたしも子どもの頃滑って遊んだことがありますが、なかなかこの手の本には登場しないです。でもでちゃうと込み合って楽しめなくなるかも。よしあしですね。

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ネタよりも、本人の生い立ち、キャリアの方がずっと面白いです。

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鹿児島からほとんど無銭状態で上京、新聞配達で学費を稼ぐがさすがに疲れる。余分の新聞をタダであげていた入院患者がキャバレーの支配人で、そこでボーイをやりながら、ある日あこがれの「司会」をやって、一発で「レギュラー司会」に昇格、そこから続く「司会人生」。キャバレーから演歌歌手のコンサートの司会になって、磨いた漫談での勝負に切り替えるべく、落語家に弟子入り、メジャーデビュー、とまあ、こんな感じの略歴でしょうか。ほんとに「偶然」の積み重ねです。「あの日のあれがなかったら、今の自分はなかったろう」ということが「たっくさん」あるわけです。そうして、迎えた大ブレーク。けど、ブレークに至るまでは本人の地道な努力があるのです。ご本人は「テレビは無理。飽きられたら終わり。自分にはそんなにネタはないし、器じゃない」と自己分析・謙遜しておられますが、マネージャーの「夢を持ちましょう」という発破に、ちょっと欲も持っておられるようです。キャバレーやステージに立って生の客を相手にして練り上げた、「こき下ろしネタ」「勘違いを戒めるネタ」(対象はキャバレーの客だったり、演歌コンサートのお客である中年男女ですね)も面白いですが、これだけの場数を踏んでおられる芸人さん(と呼んでいいのかな。漫談家だったら、芸人でいいですよね。もちろん芸のある人、という意味で、悪い意味は全然ないです)ですから、話は面白いでしょうね。わたしはまだCDも生の声も聞いたことがありませんが。この間本屋で、高校生ぐらいの女の子が、この本を連れの女の子に対して読み聞かせてやってました。自分も笑いながら。高校生くらいまでには十分通用しているようです。たしか桂三枝師匠は「中学生まで通じさせたい」と言っておられたと思いますが、著者のネタの中身は上記の通りですから、高校生が笑えば十分だと思います。あ、著者のお父さんも面白い人です。「小学校の参観日に、馬に乗ってやってくる」人です。なぜでしょう。答えは本書を読んでのお楽しみということで。

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紙の本見仏記 1

2003/02/15 15:09

すべてはこの一冊から始まったのですね。同好の士を得て、突っ走る2人。しかもシリーズ化が前提でないため、訪問先は超豪華ラインナップになってます。

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きっかけは「コレクターとして生まれてきた」みうらじゅん画伯が、「小学生の時に造った仏像見学スクラップブック」をいとうせいこう氏に「うれしそうに」見せたことのようです。「同じ志を持つ者」としてお互いを理解した二人は、理屈ではなく感性で仏像を見るべく、まさに東奔西走。奈良京都は当然のこと、東北(中尊寺とか立石寺)、九州(大宰府近郊から国東半島)まで南船北馬であります。そして行く先々で様々な仏像と相対し、「なぜ、この仏像はこんなプロポーションなのか」(東北に仏像が伝わるところの想像は爆笑しました。でもホントそうなのだろうな)、「九州って、外国人ミュージシャンの成田だよな。だから蓄積がないんだよ」「この十二神将は、周りを駆け回って見るのが最高」「三十三間堂、大流行、ソールドアウト状態」「空也上人って、ストリート・ラッパーだよな。尊敬する」などなど、これまでの「仏像を見る心構え」を吹き飛ばす、斬新かつ素直な仏像鑑賞記です。そうですよね、仏像ってほとんど外人なんですよね。そのつもりで見ないと。「絵を描くから、わかるんだよ」という視点のみうら画伯、(シリーズ化の前提のないことから)必要以上に思索にふけり、理屈をこねまわすいとうせいこう氏(ちなみに巻を追うと、いとう氏の文章もずっとこなれて、現場に近くなります)。あとに何が残るのか心配になるほど、ちょっと訪問先が贅沢すぎる第一巻です。修学旅行はこれ読んでからいくといいかも(ぶっ飛びすぎて、先生には理解できないかな)。

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紙の本お金がたまる人たまらない人

2003/02/02 16:25

やはり「たまる人」は違うんだ。「姿勢」が違いますね。心がけねば。

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この本は「貯め方」を解説したものではありません。逆に「実際たまっている人」をたくさん取材した筆者が「その共通点や姿勢」を抽出して、紹介したものです。最も強烈に印象に残ったのは「飢餓感」というか「危機感」とうか「不満足感」です。2000万円を超える貯金があっても「まだ、全然少ない」と、「本気で」思っている人がいる。4000万円を超える貯金がありながら「将来の夢は、海外旅行です」と「本気で」言ってる(このコメントに対して、編集長が思わず「早く行けよ」と怒鳴った、というエピソードには爆笑しました)。それから「節約を誇る、県民性」というのは意外なお話でした。小手先というか、「節約の技術」はいろいろな本で紹介されていますが、それをただ積み上げるだけでは、まだ「貯まる」までにはいかないでしょう。貧乏くさくなっていくだけかもしれません。紹介されている方々は、ただ「節約する」だけでなく、「使うところは使う」という共通点があります。メリハリですよね。わたしも今の年になって、「どうもこのままでは、貯蓄が不十分ではないか」とつとに思うようになりました。「保健貧乏」とか「税金注意」「株もまあまあ」「家計簿必須」など、いろいろ参考になります。確かに家計簿付けてなければ、節約は不可能ですよね。わたしは自分の「お小遣い帖」をパソコンで付けて、「無駄はないか」「過剰な支出はないか」気にしています。「たまる人」を見習って、しっかり貯めて、増やしていきたいです。同志の方、お読みください。

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