嶋崎さんのレビュー一覧

銀行合併劇の水面下の闘いに組織変革の光と影を読む。

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　組織の変革には、将来に向けての夢や情熱と同じくらい、混乱や痛みが伴う。その両方を知らなければ、組織のドラマを実感したとはいえない。
　本書は、大手都市銀行と地方銀行の合併劇を描いた迫真の経済小説。銀行マンの顔を持つ著者は、その内部事情に精通していて、多彩な登場人物の織り成す複雑な動きが卓抜なストーリー構成によって練り上げられている。