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投稿者:mobile
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2000/12/20 11:35
昨年のベストセラー「建設崩壊」の完結編
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昨年のベストセラー『建設崩壊』の完結編。 著者は山崎裕司氏、出版社はダイヤモンド社です。 山崎氏は建設産業について最も注目されている 評論家(コンサルタント)の一人、言わば「時の人」。 いろいろなメディアを通して大活躍です。
歯切れの良いリズミカルな文章、専門的で難しいところも氏独特の感性で表現している例え話は、読者に鮮烈なイメージで建設産業の現実と未来を想起させます。 一気に読み終えることができる本でした。
前作『建設崩壊』では「これ以上次のページをめくるのが恐い」 と読者に思わせたほどリアリティーを伴った「脅し」の数々。 いわば「あたりまえ」の現実をえぐりだしたのですが、 それほど建設産業とは官主導で「守られてきた」ことの裏返しか。 この業界はいざとなれば「行政が何とかしてくれるだろう」 という甘えと「過去の遺産にしがみつきたい」という意識が 現状変革にブレーキをかけているのは確かなようです。
前作で、脅すだけ脅しておいて、「じゃあどうすれば良いのだ!」 「出口は何処にあるのだ!」という欲求不満と恐怖感に満ちた読者に 次に訪れる「胎動の兆し」を紹介し、その意味では 「建設再生」あるいは「建築蘇生」と言っても良いくらい 創造性に溢れた内容でもあります。
前作『建設崩壊』と姉妹本といったのは、前作で投げかけた問題に対して 「古い建設産業の崩壊の向こうに新しい大きな魅力のある建設産業の到来」 を示唆してきちんとした方向付けをしているから。 もちろん、今回出版された「建設動乱」だけを読んでも ストーリーはちゃんと完結しています。
序章ではオープンシステムの取組みも紹介されています。
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