さんりきさんのレビュー一覧
投稿者:さんりき
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紙の本電波男
2005/03/20 16:12
本田透と堀江貴文
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「(父親と)仲がいいわけないですよ。ひいきの巨人軍が負けると、僕を庭の木に縛り付けるような親父ですよ」
「子供の頃、満足なものを食えなかったからですよ。母親は小作農の出で、元々、料理のスキルがない」
今話題の人、堀江貴文の言葉だ。
「(故郷の)八女に懐かしさも、感謝もありません。友達もいないし、用事もありません」
「世の中に暖かい家庭ってあるんですか? 僕には信じられない。みんな飽きてないの? なぜ人間は自分をガマンして偽って生きてるんですか?」
電波男の著者本田透はほりえもんに「一生ついていきます!」と私淑する。恋愛真理教、家族真理教という洗脳から逃れるために、堀江は金と資本主義を、本田は萌えと言葉という魂のストリップをもって対抗する。
本書は哲学の書だ。哲学はいつのまにか一家離散し、数学、天文学、社会学といったもろもろの後継者の間にチリチリバラバラとなってしまった。
そして残った滓(オリ)のようなもの、底に沈み強烈な腐臭を発するヘドロのようなものが、今や哲学と呼ぶに値する何かであるとするならば、この本以外に哲学と呼べるものがあるだろうか。
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