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しんのすけさんのレビュー一覧

投稿者:しんのすけ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本内部告発者

2004/07/29 08:53

リークしたのは誰だ!?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ダイヤモンド社は、ダイヤモンド経済小説大賞を創設した。創業90周年
 記念事業だという。(90年! すごい)
  → http://www.diamond.co.jp/novel/
 で、その第一回受賞作がこの本。著者はまだ38歳の弁護士さん。

 内容は、中堅損保会社、渋谷火災(通称シブカジ)を舞台にした内部告発
 の物語である。

 ある日、経済誌フロンティアに渋谷火災の不正融資の暴露記事が掲載され
 る。しかもそれを強烈に証拠づける最高経営会議の議事録コピーの写真ま
 で掲載される。社内中枢部の人間からの告発であることは明らかだった。
 法王として畏れられている渋谷火災の会長藤田想太郎は、前副社長の仲田
 希一に間違いないと確信し、損害賠償請求を起こす。
 身に覚えのない訴訟に動転する仲田は、若い弁護士羽根田潤にたよるほか
 なかった…。
 40年勤めた会社から訴訟を受けるという屈辱に加え、家族の中にも様々
 な軋轢が生まれる。突如わいた苦境にもがく仲田の苦悩がひしひしと伝わ
 る。
 いくつも張り巡らされた伏線が解かれるとき、まっとうに生きることの大
 切さが浮き彫りになる。

 総会屋との癒着、不正を隠してブランドを貶めてしまった最近の事件(自
 動車や乳製品など)、政治家と企業のもたれあいなどを登場人物に語らせ
 ている。それらはフィクションをリアルの世界につなぐ触媒として機能し
 ている。「ははーん、あの人のことだな…」みたいな想像を働かせな
 がら読むと楽しい。

 著者は、本職が弁護士さんである。裁判の尋問シーンや法律上の仕組みな
 どがとてもリアルに描きだされている。損保業界の内情や上にばかり気を
 使う組織力学の描写も面白い。心理描写も巧みだ。

 内部告発という非常手段の前に、正常化される組織でありたい。
 あなたの会社…大丈夫?

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