タッケーさんのレビュー一覧
投稿者:タッケー
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2022/01/24 13:06
今度は歌舞伎ですよ 勘九郎ですよ
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いやあ、ついに(?)勘九郎まで登場ですよ。前巻巻末に作者と勘九郎の対談が載っていたら、この巻では本編にしっかり登場してくるではないですか。全体のストーリーは定まっているのだろうけれど、ああしていろいろとインスピレーションを得ながら作者はマンガを描いているのでしょうね。
と言うわけで、プラトンの賛同も得てアテネでプロレスを広めようとしてみたデメトリウスでしたが、故郷トリトニアが破綻してしまったことを知り、急ぎ戻ったもののなすすべなく途方に暮れかかったところで現代の東京に現れるとなったところでした。
しかし、そこからあとはもう歌舞伎の話。農村歌舞伎と孤立した村の子どもの話になってしまって、デメトリウスは少し引っ込んだ形になってしまってますね。
歌舞伎の話や不条理への向かい方と言った話はそれなりに面白いけれど、ギリシアはどうなった? アテネは? プラトンはそうしてるんでっしょう?
それは次巻での楽しみということなんでしょうね。
メディア9 上
2020/07/03 00:06
栗本薫の初めての本格長編SF 上巻
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1982年に刊行された、栗本薫の初めての本格長編SFの文庫版。文庫化にあたって上下2巻に分けられたので、上巻は前半部分になる。
遙か(?)未来の地球は、様々なことが管理された中の地球上でのみ生きている市民と、宇宙に出ていき色々な資源や通商を行い、そこから得られたものを地球に運んでくることが生きることそのものと化しているようなスペースマンとそのスペースマンを地球で待つという生き方を選んだファミリーとに二分されようとしていた。という、栗本薫の他の作品でも読んだことがあるような設定で物語が進行していく。
そのスペースマンが駆使する宇宙船メディア9が10年ぶりに地球に戻ってくることによって、人類が新たな段階に進んでいこうとするか否かを問われることになる話と、スペースマンの子どもである17歳になったリンの成長の話がリンクしていくことになるのだが、上巻ではリンの話が主で、メディア9の方は謎を提示するのみで終わっている。
でも、そのリンの一人称で語られる話がテンポが良く、いつの時代にも通じる少年が大人になっていく途中の話として読めるのが心地よかったりする。
実は栗本薫の小説の多くは、この人がいかにして人になっていくのか、子どもがいかに大人になっていくのかということを、手をかえ品を変えて物語っていたのだということを、改めて気づかされたように思う。
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