TK さんのレビュー一覧
投稿者:TK
| 10 件中 1 件~ 10 件を表示 |
大前研一「新・資本論」 見えない経済大陸へ挑む
2002/02/03 16:11
今なにが起こっているのか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ボーダレス化、おわりのない戦争、金融危機、インターネット、そうした時代のキーワードのつながり方を表層的ではなく見せてくれる。大前氏は20世紀に営々と続いていた世界とそれ以降の世界を、「古い大陸」と「新しい大陸」に切り分けて語り、国、企業、個人のすべてがその新しい大陸に対応するかで今後が決まるという。そのための具体的な解説と何をすべきかという処方を提示してくれている。
この本は最初英語で出版され、日本語に翻訳されて出版されたようだが、そのせいか最近の大前節とはやや文体が異なるが読みにくいことはない。
このわかりにくい時代に、場当たりでしか対応できない経営者、そしていま何が起こっているか理解したい人におすすめしたい。
私は単行本を一冊読むのにかける時間は2時間だが、この本は読了まで8時間かかった。内容ぎっしりで2000円は安い。
図解Eメールマーケティング実践講座 企業と顧客をダイレクトにつなぐ
2001/01/21 13:11
企業のメール担当者はみな読むべきだ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
Eメールのマーケティング上の利点については理論的な本が翻訳でもたくさん出ている。日本でも、多くの企業が担当者をおいてなんらかの形でEメールをマーケティングに利用している今、企業担当者にとっては「理論はもういいよ、それで。どうしたらいいの」という気分ではないか。
この本はそういった、多くの担当者がもつ「じゃあどうしたらいいの?」に答える好著だ。筆者はネットマーケティングを知っているものなら誰もが知っている、IMIの担当者。豊富な実例と数字を元にEメールマーケティングを語っていく。
この本は題名の肩に「図解」と入っているが、むしろ「実例」と入れた方がいい。特にリサーチなどIMIの実例をふんだんに入れた2章と3章は、実体験者でなければできない試行錯誤が語られていて非常に参考になる。
私も実際に顧客データを毎日ハンドリングしているが、ふつうは社外秘としてクローズされるこうした他社の事例は参考になるし、価値も高い。ここだけでも本書の値段以上の価値はある。
セスの本も読んだ、だけど日本ではどうしたら?と今一つピンとこないという人にはとてもいい本だ。すべてのEメール担当者必読の本と思う。
年間3万円で成功したスーパーインターネット通販 ほったらかしでも儲かった!
2001/02/25 21:44
常識とは反対のアプローチだが・・・
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
インターネット通販の本は、コンサルタント会社が書いたような、大きなサイトをターゲットにしたものか、インターネットを中心に置いている特別なお店ことが書かれた本が多い。それらは中小企業の実際のWEB運営にはあまり参考にならない事が多い。
この本では中小企業のWEB戦略について、今まで語られていなかった実質的な手法が書かれている。
いわゆるインターネット通販で常識とされる、アクセス数の向上、メールへの早いレスポンス、毎日の更新といったものに対して、著者は疑問を投げかける。そして、テキスト主体のページつくり、入力欄の作りこみ、メルマガの作り方などを説明してくれる。著者のやり方は今までの「常識」から考えると、いささかずぼらな気もするが、それで実際に営業先の開拓をWEBサイトが行い、現実の商売で実を得ているという点が興味深いし、なによりこれなら自分でもできそうだという希望も持てる。
WEBサイトを作ったが、期待するレスポンスが得られない企業、この先どのように運営したらいいのか悩んでいる担当者は読まれると参考になると思う。
ゴミ投資家のための人生設計入門 借金編
2002/02/03 15:50
知らないことが多すぎた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本は、タイトルどおりお金の借り方に関することを事細かに書いてある本である。そしてそれと同時に国の機関によるお金の貸し出し方が如何に異常で、民業の圧迫になっているかということも知ることができる。
お金の借り先については、知らなかったいろんな選択肢があるということでまず目からうろこ。そしてその金利の低さに驚く(思わず借り換えした 笑)そしてもっとも有利な貸し出し先は国の機関であり、その金利が常軌を逸するくらい低いということにまた驚かされる。
個人レベルではこれらのことは知らずにお金を借りることでとんでもないほど高額な利子を支払う羽目になる。これだけでもこの本は読む価値がある。
しかし一方、恐ろしい低金利で金を貸し出している金融機関の多くが国営で、そのツケはわれわれの税金や郵便貯金で払わざるを得ない暗澹たる気分になる。
タイトルよりずっと深みがある、考えさせられる一冊だ。
金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 経済的自由があなたのものになる
2001/08/10 17:26
…わかっちゃいるのだ。収入以上に使ってはマズイということは。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いつだって、物事の基本はシンプルなことが多い。昔、親に「無駄使いは止めろ」と言われた人は多いだろう。やはり金持ちになることには王道はなく「支出を収入より少なくして」「いたづらに金を借りない」ということが基本原則だ。
前著の「金持ち父さん貧乏父さん」では、ラットレースから抜け出すことの重要性がいやというほどはわかって目からウロコが落ちたかたも多かろう。
この続編では、キャッシュフロー・クワドラントという4つの分類を使いながら、金持ちと中流のお金の流れをより具体的に見せてくれる。とくに、キャッシュフローを重視した家計にどう転換していくか、その具体的なきっかけを鮮やかに見せてくれる部分は、支払いに追われる(笑)私も含めた大多数の人には福音だろう。
夏休みに己が「経済的自由」についてじっくり腰を落ち着けて考えるにはぴったりの一冊。サイフの紐が緩みそうになったときのために手元において、何度も読みかえしたい。
敵は中国なり
2001/07/12 11:57
読んでおいて損はない。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
中国と台湾の位置付けが揺れている。その中で、台湾ファンである深田氏と日本で独立を支援する金氏二人のやりとりから、中国と台湾の今の相互関係が見えてくる。
親日的な印象が強い台湾だが、新政権になってからは日本離れが見えるなど現在の台湾の様子を知ることができ非常に興味深い。
日台の新しいパートナーシップが必要となる今中国と台湾でビジネスをする人は読んでおいて損は無い。
金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
2001/02/25 21:42
ただの不動産の話ではない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
自分も含めた日本人に今一番足りないのは、善悪の判断となる規範と、財産と人生に関する戦略だと思う。この本は後者にずばり答えてくれる好著だ。
この本を結局不動産の話か、と読むか、財産と人生の戦略についての話かと読むかでこの本の価値は変わる。私はいささか影響を受けやすいところもあるが、この本を読んで翌日株を買ってしまった。自分の行動に影響を与えかねない良い本だ。
おじいさんは山へ金儲けに 時として、投資は希望を生む
2002/02/22 11:45
軽い気持ちで読むといい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
金融や投資の話って、何度聞いて分かったような気になっても難しい。どうもコイツは儲かりそう。それで意を決して勉強するけれど、専門誌を読んでも良く分かったような分からないような。そのうちに、「これは自分には縁がないもの!」と考えて放り出すこともしばしばだ。そんな感じじゃない?
この本は、そんな一般的な素人に金儲けを考える時に知っておくべきことや落とし穴を、日本の昔話にたとえて、一つ一つ噛み砕いてくれる。出来が悪いたとえ話は、妙に教訓めいたり、本筋の話が余計見えにくくなる。しかしそこはさすがに村上龍で、本筋からはやや離れながらも楽しく読ませ勉強させてくれる。惜しむらくは、後から追加したらしい、解説の部分がたとえ話とうまく融合されていない印象があり、どうも読み飛ばしてしまうところ。まあ本筋が楽しめればいいか。
私は湯船の中でさっと読めてしまった。こんなお金儲けの本があってもいい。
本を書こうよ! サラリーマンよ、立ち上がれ!“二足のわらじ作家”デビューへの道
2001/04/07 16:57
なんか自分もできそうに思うのは勘違い?!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
多くの読書家、いや本好き、本のムシといった人たちにとって、本を書くという事はあこがれである。
人が本を書きたくなる動機はさまざまだ。「自分の主張を世に問うのだ!」というしごくまっとうな人もいれば、「自分の名前で本を出し、それが書店にならんだら、アンナコトもコンナコトも…」と、作家の周辺部分のみに思いをめぐらすこと人も多いはず。
この本では、一介のサラリーマンが筆者となることで生じるさまざまな変化を、さらりと軽いタッチで読ませてくれる。作者は二人とも現役のサラリーマンで作家。二人とも人並み以上に忙しく、人並み以上の努力をしながらも、読む側に「あ、なんかオレにもできそう」と思わせてくれる。
ただ、いわゆるノウハウ本としての緻密さをこの本に要求すると肩透かしをくらうかもしれない。むしろ「一生に一冊は本を書くのだ」と思っていきながら何もしようとしない人の背中をそっと押す、そんな本である。
多くの人が考える「濡れ手に泡の夢の印税生活」という野望(笑)はしっかり打ち砕きつつも、本を書くことで、金銭面以外の得るものや生活の変化をさりげなく伝えてくれる。肩肘はらない、元気の出るいい本だ。
スローなビジネスに帰れ eに踊らされた日本企業への処方箋
2002/02/09 15:55
阪本さん、そりゃないよと思いつつ……
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いろんな方面で活躍している阪本“surfrider”啓一氏の著作ということで真剣に読んだ。.comバブル後の経営方法について、日本の美点だったきめ細かいサービス、商いに戻ろうよという発想。QOL。なるほどなるほどと読み進んだ。でもちょっと納得いかない部分も残る。
私の中では、坂本さんは、新しいアメリカンマーケティングや.comブームの先導者だった。そこからするとこれらの「なにがまずかったのか」とつっこんで検証・反省する部分がない(もしくは弱い)。パーミションマーケティングは明るい未来をもたらすはずではなかったのか。
その反省がしっくりこないままに、さあ今度は「eに踊らされた日本企業への処方箋」といわれると、坂本さんの翻訳本をたくさん読んだ身としては(笑)「坂本さん、そりゃあないぜ」という感が強い。せっかくの処方箋も素直に読めなくなってしまう。むしろ今、坂本さんしか書けない、書くべきことはまずこの部分ではないか。
もっと老獪なコンサルの人なら手のひらを返したように「次はこっちだ!」と新しい考え方を提示されてもそんなものか、と思う。ただ坂本さんは、現場にいる我々と目線が近いところで発言されている人だと思っていて、期待する分余計気になってしまうのかもしれない。次回作に期待している。
| 10 件中 1 件~ 10 件を表示 |
