Pastaさんのレビュー一覧
投稿者:Pasta
家なき娘 上
2002/04/01 15:21
あのペリーヌ物語です!
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今更かもしれませんが、非常に面白い。
ペリーヌは親戚の家に向かう旅の途中で父親を亡くし、病んだ母親を気丈に庇いながら旅をしています。しかも、この親子には、何か隠された事情があって、親戚に歓迎されないかもしれないのです。そして母親は力つき、ペリーヌは一人旅となります。もう小銭しか残っておらず、その小銭もわずかなパンと引き替えに消えてゆく。道ばたで子供が倒れていても、見向きもされない過酷な当時のフランス。
希望と挫折が繰り返し襲ってくる中、たった一人で必死に考えて乗り切ってゆくペリーヌに、引き込まれてゆきます。
そして、やっと親戚の家のある街に着いたペリーヌですが、なぜかすぐに家を訪ねようとはしないのでした。
家なき娘 下
2002/04/01 15:34
心躍るストーリー
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親戚の家のある街についたペリーヌは、まず様子をみようと、工場に働きにでます。時代は産業の機械化が始まり、労働者にとってはなんの保障もない過酷な時代でした。
劣悪な宿の環境に、耐えかねたペリーヌは一人、森の小屋にこっそり住むことにしました。自然の中で、何もかも手作りの生活。その創意工夫は、貧しい生活にもかかわらず心躍ります。なんと靴まで自分で作ってしまうのですから。
そして、転機が訪れます。工場で、通訳の人が急に必要になり、英語が分かるペリーヌに白羽の矢が立つのです。ペリーヌの聡明さ、誠実さが人々の目に留まります。そしてそもそも何故ペリーヌは英語が使えるのか?
これ以上はどうぞ、本書をお読み下さい。
クレヨン王国のパトロール隊長
2001/09/17 00:11
先生が嫌いだったこと、ありませんか
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親の次に身近で逃れることができない大人、先生。親とは違って、お互いの間に愛情が必ずある訳ではなく、それなのに尊敬を強要される存在。
小学生のノブオはその小さな心で先生を憎んでいた。始めは教師の不用意な一言がノブオを傷つけ、対する反発心は教師の不用意を故意へと悪化させるばかりだった。ノブオの優しい心が自らの憎しみに耐えられなくなった時、クレヨン王国への扉が開いた。
王国でノブオはパトロール隊長となり、野の花達のもめ事の両方の言い分を聞いている内に気付く。人は影響し合い、変化してゆくことに。良い方へも悪い方へも。
やがてノブオは元の世界へと旅立つ。先生との関係は相変わらずのもとの世界でも、ノブオはもう二度と憎しみで何も見えなくなることはないだろう。相手の気持ちを想像することを知り、先生よりも大人になったのだから。
そしてきっと、いつかその心は先生へと影響してゆくことだろう。
悪魔の黙示録 11
2002/01/17 23:16
まだ自分の正体を知らず、家族がいたあの幸せな頃
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悪魔の息子・穂高連の生い立ちを描く番外編。
昔、教会に一人の女性が飛び込み、抱いていた赤ん坊を託して一瞬にして消された。最後の言葉は、「この子を悪魔の手から守って」というものだった。
神父に引き取られ、愛する妹という家族もいる幸福な日々。ただ一つ、誰か運命の人を捜さなくてはならない、そんな焦燥感に駆られることを除けば、普通の優しい子に育っていた。
しかし、連に危害を加える人間が連続して不審な死を遂げる。そして神父の心の中には愛する息子への辛い疑惑が芽生え始める。「悪魔から守って」とは、悪魔が危害を加えようと狙うのではなく、連自身を欲しているのではないかと…。
悪魔の黙示録 9 (秋田ホラーコミックス)
2001/12/13 00:55
救世主の禁じられた恋
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残る3人の仲間を捜しにサンフランシスコへ出かけた瑠架・ショウ・志門。ところがテロに巻き込まれてショウが重傷を負ってしまう。自らを責めて傷つく瑠架の心を慰めたのは、まだ若いシスター・シェリーだった。「一人の人を特別に愛してはならない」罪悪感で板挟みになりながら、急速に恋に落ちてゆく瑠架は、仲間の気配を感じ取ることもできない。瑠架の幸せを思って、辛い内心を隠して敢えて止めようとしないショウ。こんな時に限って、遠い砂漠では悪魔が猛威を振るいだし、一方でショウが誘拐された。そこでショウが見た絶望的な事実とは……。
9番目のムサシ 9 (きらら16コミックス)
2001/05/15 23:33
必ず捕まえてやる!
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浅見も属する学校の頭脳派集団オメガのメンバーのプライドを、ムサシの強者の持つ圧倒的雰囲気が刺激した。ムサシに張り合って浅見の持つ機密を探り、とんでもない事態を引き起こす。止めようとする浅見だが、一方でムサシが自分の側に用が無くなった時のことを思って、迫りくる別れの日を恐れていた。
そしてついに待望のあの人が、決意も新たに登場! ムサシの運命は? 浅見の恋の行方は? 次号は見逃せません。
9番目のムサシ 6 (きらら16コミックス)
2001/05/06 23:36
ムサシのきっと初めてのわがまま
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迫り来る別れ。それを何とも思っていないムサシの態度に、追いつめられた慎悟は自ら姿を消してしまう。最後の最後、いままで語られなかったムサシの感情が露わになるのか?!
非難ごうごうのラストシーンですが、ひたすら「平和を守る」という任務のためにだけ機械のように完璧に生きていたムサシの、生まればかりの赤ん坊のような、無垢で弱々しい心が見えるようです。これからのムサシの成長が楽しみです。
妖魔の封印 8
2001/07/03 23:21
偽りの裏切り、真実の微笑み
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ドリアスの姿を装ったラザイアに祖父を殺され、裏切られたと誤解したシバ。裏切られ、ショックを受けて初めて、妖魔の王を信じ始めていた自分の気持ちに気付いた。そして、顔を剥がれ、全身を串刺しにされても死なない自分の体に疑問を持ち始める。身体の限界の中、今記憶の扉が開き始める!
長い物語の完結編です。そして妖魔と人間が愛し合うと人間の精神が消えてしまうという困った命題にも決着がつくオマケもついてくるお得な一冊。
クラウド・コレクター 雲をつかむような話
2001/05/04 23:40
失われた記憶の行き先
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アゾットという「もうひとつの世界」は21のエリアに分けられており、エリア毎に効能の違う美しい蒸留酒を作っている。詩や物語は紙ではなく、とあるものに閉じこめられており、それゆえ一度読んだら壊れて雲となって空へと消えてしまう…。だからこそ忘れてしまったことを探し求めずにいられないのだ。
前作「どこかにいってしまったものたち」に収録されていた不思議な物は、実はアゾットから先代が持ち帰ってきたものだったのだ。前作の創作物が古い印刷物ばかりで単調だったのに対し、今回は鉱石や壜、雑貨と読む物の目を楽しませてくれますよ。
悪魔の黙示録 8
2001/12/04 00:59
使途に与えられた力
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瑠架の腕の骨に連の銀の髪がからみつき、瑠架が力を使う度に腕の自由を奪っていく。悪魔の息子が仕掛けた罠は、着実に瑠架を蝕み、ひとりでに腕が近しい仲間を襲う。追いつめられた瑠架は自ら腕を切り落とそうとするが、ショウによって阻まれる。「苦しみを分けて欲しい」と…。その意味は?!
連の手下・ライが登場。瑠架の仲間と激突し、闘いは多極化してきた。普通の人間であるライと悪魔の連との主従関係も謎が深い。
悪魔の黙示録 6 (秋田ホラーコミックス)
2001/10/27 23:42
人を救う使命とは
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瑠架の元に悪魔と契約してしまった知人を救って欲しいと依頼が入った。ひどいいじめに遭っている弟を抱え、学校からも見放された姉は、追いつめられて悪魔を召喚したらしい。契約の代償に、自らの魂を「放火の罪で死刑」という形で引き替えにして。罪を自覚し、死を覚悟している彼女。死刑執行が決定した今、悪魔を退治することはできても罪は罪、彼女の命を救うことはできない。そして、自分のために姉が犠牲になった弟の悲しみも。
使命を負ったとはいえ、まだ高校生の瑠架の心には重すぎる事件。悪魔を退治することそのものより、大切なことに気づかされるお話です。
妖魔の封印 7
2001/06/19 23:37
偽りの姿、不変の愛
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人間界の危機を自分たちの力で戦おうと決意するシバ。シバがドリアスの名を思い出さず、ドリアスが降臨できないでいる一方、シバのデスマスクを狙うラザイアが降臨し、ドリアスの顔のマスクをかぶってシバを陥れようとする。挙げ句にシバの旧知の妖魔は敵の妖女ソルゾラに一目惚れして不変の愛を誓ってしまい、シバの油断を誘う。
敵は増える一方、唯一最強の切り札ドリアスを信じられないシバ。戦いの行方はどうなるのか。次号の最終巻に向けてラストスパートです。
妖魔の封印 6
2001/06/04 23:52
時満ちる
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シバが前世と同じ年齢に成長した時、妖魔の王はシバの前に遂に姿を現す。しかし、生身が降臨するには名を呼ばれる必要があり、シバの記憶が戻っていない状況では影のみだったが。
一方マクルト王国は妖魔の力を借りたソルゾラの手によって王が殺され、占領されていた。王女エレの悲鳴を感じたシバはドリアスの力を借りてエレを転送して救出し、異変を知る。
ふりだしに戻って求愛するドリアスに困惑するシバの追いかけっこが始まった。ドリアスと行動を共にする内に、少しずつドリアスを信じてゆくシバと、大いなる不変の愛で微笑むドリアスにドキドキの一冊です。
妖魔の封印 2
2001/05/22 23:11
秩序の行方
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妖魔界と人間界、一度崩れたバランスはもう元には戻らない。妖魔使いでありながら、妖魔の支配から逃れるために妖魔との決別を選択し、勝ち目のない戦いを挑むシバ。ドリアスの力に頼ってしまう度に罪悪感を感じるシバに、ドリアスはただ「妖魔の不変の愛とは見返りを望まないものだ」と微笑むのだったが、ドリアスに不変の愛を誓った配下達は、主が人間などに不変の愛を誓うことに我慢ならず、実力行使に出た…。
物語は一気にクライマックス、しっかりと張られた伏線が今明かされます。他の妖魔の王も参戦し、いかなる決着となるのか? 次巻が楽しみです。
9番目のムサシ 8 (きらら16コミックス)
2001/05/14 23:43
「人を好きになったことある?」「あるよ」
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キャンプ旅行先で、森に佇むムサシに出会った浅見武は、戦闘に巻き込まれ、そのムサシの姿は鮮烈に心に刻まれる。夏の思い出となる筈だったが、浅見が軍事機密を知らない間に持ち帰ってしまったことから、ムサシが警護のために浅見のクラスに転入してきたのだった。
久しぶりに高校生となったムサシです。今度は共学で本来の性別で通って、相変わらず任務一辺倒のクール振りですが、ちょっと女生徒と仲良くしている姿が面白い。機密を返したらムサシがいなくなってしまうと思って、知らぬ振りをする浅見君。ムサシに思いを寄せる二人目の登場です。
